月光浴 俺と望美は馬で山まで遠出した。 ふふ・・・。オレはわざと遅れてやった。 道に迷ったふりをして洞窟で一泊・・・って計画で。 外でそういう風になるのは初めてだしな。 「もう!計画的犯行だったのね!」 ってばれちまって望美はさきに不貞寝しちまった。 「まぁ・・・。かわいい寝顔見せてくれちゃって・・・」 拗ね顔もこれまたかわいい。俺の嫁。 「今晩は”おあずけ”のようだな・・・ふ」 俺は自分の衣を着せて、壁によりかかり眠った・・・ チゃポン・・・。 暫くして何かの音が耳に入ってきた。 ん・・・?こんな夜遅く・・・何の音だ・・・? 俺は物音に気づき目を覚ました。 (望美のやつがいねぇ・・・) 俺の横眠っていたはずの望美がない・・・ チャポン・・・。チャポン・・・ 外から水の滴る音がする・・・。 外は・・・確か滝だ。 滝の音とは別の・・・音。 洞窟から出ると・・・ (望美・・・?) 滝つぼで・・・ 白装束姿の望美が腰あたりまで水に浸かっている・・・ そして夜空を見上げて・・・。 目を閉じて・・・ 月の薄明かりを浴びている・・・ 透明な光が・・・ 望美を包んで・・・ 濡れた望美の肌が・・・ 光ってる・・・ (・・・。やべ・・・”ムラッ”てきやがった・・・) 俺の背中ともう一部分が むずってきやがった・・・ 「望美・・・何してんだー?」 「あ!ヒノエくん!ちょ・・・こっちこないで、は、恥ずかしい」 望美は両手で胸をかわいく隠す・・・ ふふ。それが逆にそそるんだよねぇ・・・ チャポ・・・ 俺は問答無用で水の中に入っていく・・・ 「濡れた襦袢もそそるねぇ・・・」 「も、もう・・・っ」 赤面する望美を俺は引き寄せて背中から抱きしめた。 「うーん・・・。いい感触・・・。濡れてる分だけ生々しくて・・・」 「ちょ・・・や・・・」 もう始まったらとまらねぇ。 水の中だろうがどこだろうが。 俺は望美の肩を肌蹴させ、唇を這わせる 「・・・っ」 早くも反応し始める望美・・・ もう俺はわかってる・・・ どこが”感じる”か・・・ 「・・・や、やだって・・・」 「そうか・・・?でも・・・お前・・・。体火照ってきてるぜ・・・?」 「・・・っやっ・・・」 襟から俺は手を突っ込んで望美の胸を掴んだ・・・ それからもう片方を脇の下から・・・ 「あ・・・ど、ど、どこ触ってんの・・・!」 「ふふ・・・。俺が大分揉んだから大きくなったかなー・・・?」 念入りにふわふわと触ってみる・・・ 「ン・・・っ」 望美の声色が変わってきた・・・ 「感じてる・・・か?」 「ン・・・」 体がピンクに染まってきた・・・ ふふ。そろそろいい”頃”かな・・・? 押し倒してもいい・・・ 「・・・もう!!ヒノエくんやりすぎよ!!」 バシャン! 「わっ」 望美の奴、俺に水をかけてきやがった。 「やりやがったな・・・うりゃッ!」 「ほんっとに強引でエッチなんだから・・・もうッ」 バシャン! 「・・・俺がお前をそういう体にしてやった・・・」 バシャン!! 「もう・・・!ヒノエくんたら・・・!」 「ふはははは・・・」 二人で・・・ びしょぬれになって・・・水を掛け合う・・・。 俺の”したいこと”はこんな子供っぽいこどじゃねぇけど・・・ たまにゃいいか・・・。 「きゃっ」 「おっと・・・」 バランスを崩した望美の体を受け止める・・・ 「ったく・・・。お前はんっとに目が離せねぇやつだな」 「・・・そういうヒノエ君は・・・すぐ私を捕まえるんだから・・・」 「・・・惚れまくってる女房を逃がすわけ・・・ねぇだろ」 今度は・・・ 向かい合う・・・。 向かい合って・・・ 「月の光を浴びてたお前を見てたら・・・。ゾクゾクしたぜ・・・」 「・・・ヒノエ君・・・。ンッ・・・」 望美の唇を奪う・・・ 激しく 色んな角度から・・・攻めて・・・ 「ファッ・・・」 「・・・月の魔力で・・・魅力的になったお前を・・・。 抱いても・・・いいか・・・?」 「・・・うん・・・」 承諾を得たオレは・・・ 望美を抱きかかえ・・・ 滝つぼから出た・・・ そのまま・・・ 洞窟の中へ・・・ 俺の衣に望美を寝かせる・・・ 「寒くないか・・・?」 「・・・これから・・・暖めてくれるんでしょ・・・?」 「ああ・・・。悶えるほどにな・・・」 額にこれから始まる月光欲の続きのキスをする・・・ 「・・・月より麗しい・・・お前を・・・。感じさせてくれ・・・」 濡れた襦袢を脱がせば・・・ 月光より透明な・・・ 肌が露になる・・・ 「・・・ヒノエ・・・く・・・んっ」 月の明かりを受けた肌は・・・ いつにもまして・・・ 敏感で・・・ 俺の愛撫に魅惑的な声をくれる・・・ 「好き・・・っす・・・き・・・っ」 「俺もだ・・・愛してるぜ・・・。月の姫・・・」 月が雲に隠れても 俺たちは 結ばれあうことをやめはしない・・・ 心も体も 月の魔力で・・・ よりいっそう・・・ 愛が深まったからな・・・