柔肌に酔いしれて ・・・。はっきり言って。望美の時代の女子の衣服というのは 肌蹴すぎだ!露出がすぎる! 街を歩いていても年輪もいかぬ女子が胸元をさらすなど・・・。 「ちょっと!九郎さんたら!!どこみてるのよ!!」 「え?」 隣を通り過ぎていった若い娘を怪訝に思っていたら 望美がなんだか怒っている。 「どこって・・・別に」 「さっきから女の人ばっかり見て・・・。奥手そうなのに 九郎さんもやっぱり普通の男の人なんだね」 「な・・・!?」 「ふん!」 なんで怒ったんだ!?望美は買い物した者を持ったまま先に 歩いていってしまった・・・。 な、何か勘違いされたようだ。 望美が一度怒ると機嫌が治るまでがかなり大変だ。 ここはひたすら謝らねば・・・。 「あ、あの。望美・・・」 ピシャッ!! 「!!」 し、寝室のドアを思い切り閉められてしまった・・・。 ・・・重症だな。 ともかくここは男として謝らねば・・・。 オレはドアの前で正座して姿勢を正した。 「あの・・・。ご、ごめん!その・・・すまなかった」 「・・・」 応答がない。 そ、そこまで怒ってるのか!? こんこん。 小さなノックをしてみる。 シーン・・・。 静まり返っている。 ・・・嫌味なくらいに。 「おい・・・!いいかげんにしろ。怒っているわけも 教えないなんて・・・!望美・・・!!」 流石にここまで意固地になられるとオレだって・・・。 「開けるぞ!」 ドアノブに手を伸ばしたその時。 ガチャ ドアが開いた。 「望美、ちゃんとはなしを・・・」 !??? 顔を上げてたらそこに・・・ 「な、な、な、な・・・」←錯乱 ほとんど裸身に近い望美がそこに・・・!! い、いやせ、正確には胸と・・・そ、その・・・もう一箇所は 白い布で覆ってあるが・・・。 ・・・ってオレはどこ見てるんだ!! 「の、の、望美・・・っ、な、なんというか、か、かっこうを・・・!!」 といいつつオレの視線はちゃんと望美の体に・・・。 だあ。こんな自分が嫌いだ。 「ふ、ふ、服をきなさーい!!」 オレは望美に背中をむけた。 「これね。水着っていうの。海へ行ったときに着るのよ」 「こ、ここは海ではない!!は、早くきなさい!!」 「・・・ちゃんと見てよ」 「え・・・?」 の、望美の声色が何だか変わったぞ・・・? 「・・・。他の女の子なんか見てないで・・・」 な、なんでそんな悲しそうな声を・・・ 「・・・。九郎さんが・・・。不器用なのはわかってる・・・。 そういう九郎が好きだけど・・・。でも他の女の人を見て欲しくない・・・」 「の、望美・・・」 そうか・・・。 オレのちょっとした不注意がそんなに望美を傷つけていたのか・・・。 「す、すまん。もう他の女子になど目は絶対にむけん・・・」 「・・・ほんと?」 「ああ。武士に二言はない。だ、だから・・・。泣くな・・・」 オレは望美を引き寄せて抱きしめる・・・。 (!!) 女子の心とは難しい。 でも望美を泣かせることは絶対にしたくない。 ・・・。ってオレってば・・・。 真面目なことを頭の一方で考えつつ・・・ 望美の柔肌がオレの腕全体に・・・。 しかも・・・ たわたな谷間も柔らかさを感じ・・・・ お、オレというやつは・・・! 「・・・。私のほうこそごめん。変なやきもちやいちゃって・・・。 服、着るね」 「・・・。い、いやいい・・・」 「え?」 オレはそのまま望美を抱え上げ、ベットにそっと寝かせた。 「・・・。ど、どうせこれから脱ぐんだ・・・」 「///」 チュ・・・ かるく額にキス・・・ 「・・・ほ、他の男の前では絶対に・・・、こ、こんな格好するなよ・・・」 「・・・うん・・・」 オレは望美の白い下着に手が伸びる・・・。 ・・・。 ちょっと問題が発生した・・・ぞ。 こ、これは・・・。ど、どこから脱がせたら・・・? 手が震えてしまう・・・。 「・・・。肩紐・・・ほどけば・・・いいの」 「え、あ、ああそ、そうか・・・」 「ぶぶ。不器用・・・」 「わ、わわらうな・・・///」 オレは静かに蝶結びをすっとひっぱる・・・ (!!) ハラっと・・・ 白い布はめくれて・・・ ふくよかな谷間が・・・。 「・・・ゴク・・・」 生唾を飲んでしまった・・・ 「・・・ふふ。見惚れる・・・?」 「そ、そそそそそそんな訳・・・っ」 「ほんとにウブだね。九郎さん」 「・・・う、うるさい・・・///」 お、オレがリードするつもりだったのに・・・。 結局。望美には勝てない。 お前の柔肌を目の前にしたら・・・ おれはただのありふれた男だってことなのだな・・・。