銀の朝 「・・・神子様。神子様」 「ん・・・」 半身裸の銀。 シーツにもぐりこむ望美の頬をなでておこす。 「神子様神子様・・・朝ですよ」 「ん・・・。あ・・・おはよ・・・」 目をこすりながら起き上がる望美。 バンザイしてあくびしているが・・・。 (なんかスースーする) 当然望美も何も着ていない・・・ (はっ・・・!!) モロ、銀を真正面にバンザイしてます。 「きゃーー///」 望美は慌ててシーツにくるまって背中を向けた。 (私ったらあんな・・・) 「ふふ・・・。お可愛らしい・・・。神子様の生まれたままの 姿など昨夜・・・何度も拝見しておりますのに・・・」 「・・・っ///い、言わなくていいって」 照れる小さな背中が 可愛くて可愛くて・・・ 「神子様その恥じらいがまた・・・。 私の心をくすぐるのです・・・。さぁ神子様その顔を見せて・・・」 ぐいっとシーツにくるまったままの望美を引き寄せ 両手に抱きしめる・・・ 「・・・し、銀・・・」 「・・・嗚呼・・・。神子様の香りだ・・・。 私だけの・・・」 (・・・く、くすぐったいって・・・) 首筋に銀の息がかかって・・・。 「神子様・・・。昨夜の神子様は・・・とてもお美しかった・・・。 私の腕の中で・・・私だけのために喘ぐ貴方に・・・」 「・・・し、銀ったら・・・」 おしげもなく 想いをぶつけてくる銀に ただ身を任せるしかない・・・ 「出来ることなら・・・。貴方を一日中こうして抱いていたい・・・。 私の腕の中に閉じ込めて見つめていたい・・・」 「・・・でも・・・あ、あの朝だし・・・」 「・・・。そうですね。でももう少しだけ・・・。 貴方を感じさせて・・・」 「・・・うん・・・。銀あのさ・・・。ッ・・・」 「何です・・・?」 「・・・。ん・・・ッあの・・・ッ」 望美の耳に口付けをしながら 望美の言葉に耳を傾ける銀・・・。 「・・・き、昨日の私は・・・。か、可愛かった・・・かな・・・?」 「・・・言うまでもなく・・・。神子様以上に・・・。 可愛らしい方はいません・・・。私は貴方の可愛さに・・・。狂ってるんですよ・・・?」 「・・・んッ・・・」 銀のキスは狂ったように・・・ 望美の肩を通って 背中に移動していく・・・ 「・・・神子様・・・。まだ朝ではありません・・・。 もう暫く・・・夜にしてください・・・」 「銀・・・ッ」 「・・・朝も夜も・・・。私の心は貴方で埋め尽くされている・・・ だから・・・。神子様の朝も夜も私にください・・・」 シーツに再びくるまれていく二人・・・ 重なり絡み合う合う足が 再び愛の営みの始まりを告げて・・・。 「・・・神子様・・・っ神子様・・・っ。もっともっと・・・ 私に愛をください・・・」 「しろ・・・がねッ・・・」 「・・・貴方の愛を私に・・・っ」 銀の切ないくらいの声と・・・ 銀の愛に応える望美の声が混ざり合う。 激しく動く二つの影。 シーツの皺が増えていく 「神子様・・・!私の・・・すべて・・・!」 愛を求める銀の言霊・・・ 朝も夜も関係なく 銀の愛は・・・ 望美に注ぎ込まれていくのだった・・・