熱い息さえ溶ける雪・・・ ホワイトクリスマスだった 雪が止み・・・ 外は一面白一色・・・ そして・・・ ベットが軋む音がやっと止んだ・・・ 息が荒い望美がベットに倒れこむ・・・ 「・・・っふぅ・・・っ」 「なんだ・・・。これで根、あげるのか・・・?アン?? お前の肌はまだまだ熱いのに・・・」 汗で濡れる望美の長い髪そっと掬い流す知盛・・・。 「・・・お前の肌は・・・。まだオレに口付けしろって・・・。誘ってるぜ・・・?」 ツツ・・・と指で望美の背中を背骨にそって 撫でる・・・ 「・・・っ・・・知盛・・・」 「・・・誘ってるのに・・・。我慢する顔が・・・。またタマラネェな・・・ぁ?」 チュ・・・ 唇を背中に触れさせたたまま・・・ 腰の辺りまで降ろしていく・・・ 「っ・・・やッ・・・」 「可愛い鳴き声・・・。もっと”下”を刺激したらどう鳴くかな・・・?」 「・・・やっ・・・///」 ニヤリと獣が笑うように・・・ 舌なめずり・・・ 「・・・もう一度・・・。愛してやるゼ・・・?神子殿・・・」 知盛の唇が再び背中に触れようとする・・・ が。 パッポウ。起きろよ。パッポウ。 目覚まし時計の穴から鳥が出てきて鳴く。。 パッポウ。パッポウ。 なんともとぼけた目覚まし時計の鳴き声が響いて・・・ 「・・・。汗流してくる。お前は寝てろ」 パタン。 バスタオル一枚腰に巻いて バスルームへ知盛は入っていった・・・ だが望美は少しほっとしていた。 (・・・た、体力が持たない・・・汗) 昨晩あれだけ求め合った。 だが目を覚ませば知盛の熱い口付けが待っていて・・・。 「ふぅー・・・」 (背中・・・。まだ熱い・・・) 口付けされた場所はどこも・・・。 気がつけば体中にキスマークが幾つも・・・。 (・・・付けすぎだっていうの・・・) 自分を求めて求められすぎて・・・。 だが・・・それが嬉しい。 応えてしまう体に・・・させられた・・・。 (・・・はぁ///。な、なんか・・・私・・・。知盛に 体質変えられそう・・・) 望美がため息をついていると 「・・・どうした・・・?」 「・・・!!」 耳元で囁かれる・・・。 知盛は濡れたからだのままでバスタオル腰に巻いて出てきた・・・。 「かっ体拭きなさいよッ・・・///」 「・・・お前に拭いて欲しくってなぁ・・・」 「じっ自分でやりなさいっ///」 枕を知盛に投げる望美。 だが軽々とよけられ・・・。 「・・・この期に及んで恥ずかしがってどうする・・・。ん? オレの隅々まで・・・。味わってたくせに・・・」 白いシーツごと望美を両手に包む。 「ちょっ・・・。シーツが濡れちゃう・・・」 「・・・だったらお前が乾かしてくれよ・・・。お前の熱でな・・・」 (・・・い、息が・・・っ) 耳元で囁かれると 全身にくすぐったさが走って・・・ 「や、止めてよ・・・。も、もう朝なのに・・・」 「・・・駄目だな・・・。お前が”誘ってる”瞳をしている間は・・・。 オレは止まれない・・・」 「んッ・・・」 白い首筋が誘っている ”口付けて・・・口付けて・・・”と・・・ 知盛の心に・・・ 「・・・さぁて・・・。二度目の夢を見ようか・・・。 二人だけの・・・熱い夢を・・・な」 ベットが再び軋み始める・・・。 二人が愛を刻む音と同時に・・・。 「あ・・・ッ」 望美の背中に また・・・ 赤い知盛の唇の花が咲く・・・ 「・・・雪さえ・・・溶けるほどに・・・ 愛し合おうぜ・・・。いや・・・勝手に溶けてくれるか・・・。ふっ・・・」 窓の外の雪に 微笑んで・・・ 知盛の愛はまた・・・ 激しく燃え上がるのだ・・・