夜。こちら楓の小屋。弥勒は真剣なお顔で座っております。
実は、弥勒様、珊瑚ちゃんからここで夜に待っていてとお手紙をもらってしまったのです!
「ふむ・・・。おとこたるもの・・・。それなりの準備をせねばなるまい・・・。いざ!!」
弥勒様、真剣な眼差しでお布団を引き始めました。
勿論・・・一組です♪
「はっ・・・肝心な物を忘れました・・・」
あらまあ、弥勒様ったら、肝心な枕二つわすれちゃったのねーー♪♪
「ふっ・・・。これで私達2人の愛の寝床は完璧だ・・・さぁ。後は珊瑚が来るのを待つだけ・・・」
準備がととのった弥勒様。ふぅっと灯りを消して、珊瑚ちゃんを待ちます。
「ほ・・・法師様・・・」
かぼそい声が闇にから聞こえてきます。
「珊瑚か・・・。ずっとお前を待っていたんだ・・・。さぁ・・・こっちへ・・・」
ゆっくり、弥勒に近づく。
「・・・。どうして・・・お布団が敷いてあるの・・・?」
「ふっ・・・。ここまで来て置いて野暮は言うな・・・。さぁ・・・おいで・・・私の所へ・・・」 「ふっ・・・さぁ珊瑚・・・。顔をおみせ・・・」 弥勒様、ゆっくり灯りをあてて珊瑚ちゃんのお顔を・・・。 と!! 楓ばあちゃん、至近距離約5センチ!!!!
あらぁ!弥勒様ったら、なんて大胆な!!珊瑚ちゃんを強引にお布団の中に入れちゃった!!!
「は、恥ずかしいわ・・・」
「はあい♪法師殿♪」
「ぎ・・・ぎ・・・ぎゃあああ!!水分が抜けた梅干しお化けだああああ」
弥勒様、恐くて逃げちゃいました・・・。
「もう♪法師殿は照れ屋だのう・・・。でも次は逃がさないですぞ・・・。私の法師殿♪」
↑楓婆ちゃん、魅惑の笑み・・・(怖ッ)
楓ばあちゃんの恐い笑いが闇に消えた・・・。