震える指先 かごめの部屋・・・。 お互いの気持ちを確かめ合い、肌を触れ合わせようと 二人はしている。 二人は後ろを向いてゆっくりと身に着けているものを 脱いでいく。 (・・・。ど・・・どんな顔してりゃいいんだ。オレは) 戸惑いながら、犬夜叉は上半身の着物を脱いだ。 後ろのかごめを気にしながら・・・。 「あ、あの犬夜叉・・・お願いがあるの。背中のホック・・・ はずしてくれない・・・か、な・・・」 「ホック・・・?」 犬夜叉が振り向くとそこには・・・ 犬夜叉の目の前には見惚れるほどのかごめの白い 背中が・・・。 背骨がまるで羽根のよう・・・。 「・・・背中の・・・ネジみたいの、取って欲しいの・・・」 「お、オレがか・・・?」 「う、うん・・・」 「わ、わかった・・・」 犬夜叉はかごめにゆっくりと近づく。 (ドキッ・・・) 長い髪前にスッと流され、 細く白い首筋が露わになる・・・。 「じゃあ、お願いします・・・」 「お、おう・・・(照)」 かごめの小さな背中・・・。 薄ピンク色のブラが桜に見える。 背中に口付けをしたい、 そんな欲求が沸いてくる。 (お、お、落ち着け、い、今はまず・・・) 犬夜叉の手は少し震えながらプラスチックのホックをはずそうとする。 だがなかなか外れない。 (あ、あれ?ど、どーなんってんだ。) 焦る犬夜叉。 「・・・お、おう。かごめ、な、なんかこれ、はずれねーぞ。つーか つなぎ目みてーのがねぇ・・・」 「・・・あ。ご、ごめん。犬夜叉。これ、フロントホックだった」 「ふろんと?」 「うん。前につなぎ目があるの」 (前に・・・ってことは・・・?) 犬夜叉の頬は真っ赤に染まる。 かごめは犬夜叉に振り向き、照れくさそうに 「・・・。犬夜叉・・・お願い・・・」 潤んだ瞳が自分を見上げる・・・。 犬夜叉は湧き上がる熱いものを必死におさえかごめそっと背中から腕の中に 包んだ。 「・・・あったかい」 (・・・っ) かごめの可愛らしい言葉が愛しい気持ちに拍車をかける。 犬夜叉の包んだその手は震えながら、 フロントホックを探す。 (ど、ど、どこにあるんだ・・・) 「・・・ここ・・・」 かごめが犬夜叉の手をフロントホックまで持っていった。 ・・・そう・・・あたたかなふくらみの真ん中・・・。 (・・・!) 指先に果てしない心地いいやわかな感触が広がる。 犬夜叉の指先はさらに震えて・・・。 「・・・こ、これをはずせばいいのか・・・?」 「・・・うん・・・」 緊張感がさらに犬夜叉の指先に集中する。 (と、と、ともかくはずすもんをはずさねぇと・・・) 犬夜叉はかごめの首筋から顔を出し、自分の手先を見下ろした。 (///) 見下ろす先には・・・。 今、自分が触れようとしている二つのふくらみの山が 見え、更に犬夜叉を照れさす。 (しゅ、集中しろ、い、今は・・・) 犬夜叉は谷間のホックを外そうとカチャカチャ させた。 (・・・) 指先に伝わる柔らかさに酔いしれそう・・・。 このピンク色の下着などとっとと外し、 両手でもっとその感触を味わいたい。 感情を必死に抑える犬夜叉。 そんな犬夜叉の息がかごめの首筋にかかり かごめの心も熱くなる・・・。 (なんか・・・うまくいかねぇな) 力が入る。 力をいれるとおのずと かごめのやらかなふくらみは一緒に揺れる・・・。 だが、なかなか外れない。 (くっそはずれねぇッ!!なんでだ!) なんだか意地になってきた犬夜叉。 「くそ!はずれねぇ!なんなんだ、この着物は!!」 短気犬夜叉、イライラ爆発。 「・・・ふふふ。本当に不器用なんだから・・・」 「わ、笑うなッ(照)」 かごめの笑顔で。 一気に高まっていた緊張感が抜けた。 せっかくいいムードだったのに・・・。 「・・・なんか。拍子抜けしちゃった感じ・・・」 かごめが犬夜叉の腕の中つぶやく。 「・・・けッ・・・」 すぐ拗ねて、怒る犬夜叉。 だけど・・・。 「あたし・・・。怒ってる犬夜叉も照れてる犬夜叉も・・・。 みんな大好きだよ・・・」 かごめは優しい声で犬夜叉の方に振り向き、首に手を回した・・・。 澄んだかごめの瞳が犬夜叉を見つめる・・・。 「・・・やっぱり。キスからはじめないとね・・・。あとは・・・。犬夜叉に まかせる・・・」 かごめはそのまま・・・。 犬夜叉に唇を塞いだ・・・。 (・・・かごめ・・・) さっき、指先で感じた同じ柔らかな感触。 かごめの全部が欲しいという激しい思いが心で燃え上がる。 (・・・!) 激しい口付けをしたまま二人はベットに倒れこむ・・・。 パサッ・・・。 畳の上に乱暴に捨てられる桃色の一枚・・・。 もう指先は震えない。 確かに愛しい魂を捕まえて・・・。