お手当ていたします その@ 「じっとしてなさいよ!」 「うるせー!もっと丁寧にしやがれ!」 いつものように犬夜叉の怪我の手当て。 しかも朔の日で傷の治りも遅い。 犬夜叉の背中にシップやら絆創膏さらに・・・ 「あ・・・そ、それは!」 犬夜叉、匂いに反応し・・・ (消毒液・・・ってやつだ!) 白い泡を見て・・・。 逃亡を図ろうとするが・・・ じゅわわ。 消毒液のチューブを持ったかごめがそうっと忍び寄る・・・。 「おすわり!!我慢しなさぁああい!!」 「ぎゃあああ!!」 おすわりとそして消毒液でおとなしくなりましたとさ(笑) 「・・・けっ」 ふてくれされた顔で衣を着なおす犬夜叉。 かごめはやれやれという表情で 救急箱を閉める。 「アンタ・・・絶対に注射嫌いなタイプだわね」 「注射?なんでいそれは」 「”子供”が一番嫌うものよ」 「なっ・・・。俺はガキじゃネェ!!」 「子供じゃないっていうやつにかぎって そういうのよね。ちなみに消毒液より痛いわよ。注射は 」 「・・・(汗)」 犬夜叉の勢い、大分縮小(笑) 「・・・ふんっ」 「んもう・・・。あんまり手をかけないでよね。 はぁ。子供より手がかかる」 「俺はガキじゃねぇ!!何回いわせんだ!」 「ほう?どこがどんな風にどんな感じに?」 「・・・(汗)」 攻勢はかごめにあり・・・ 「じゃあ・・・、ど、どんなのを言うんだっ。お前こそいってみろっ」 「そうねぇ・・・。たとえば・・・。」 腕組みをして感がるかごめ。 (た、たとえば?) 「疲れている女の子がいたら・・・。がばっと 抱きしめる・・・とかね」 「なっ・・・」 「まぁ度胸も雰囲気もわかんないアンタが 出来るとは思えないけどねぇ」 (うう・・・) 照れくさい照れくさい照れくさい・・・ (・・・(汗)) 犬夜叉、男しての?大人としての? 誇りを今、試されているようです。 「・・・ば、馬鹿にすんじゃねぇ。それぐらい 俺だって・・・」 ・・・ぎゅ。 両手を広げて かなりぎこちなく かごめを抱きしめてみました・・・ (ど、どうでい。どうでい。俺だって) が。 「なんか・・・。キツイ。消毒つけすぎちゃったかな」 「・・・(どーん)」←何かが崩れ去る音。 しくしく。 犬夜叉君。 精一杯の大人な男のプライドを なくしてしまった・・・ 一人うなだれる。。 「んもう・・・。こんなことでいじけないでよ。 犬夜叉」 「誰のせいだっ。誰のせいで・・・」 「ごめんごめん」 なでなで。 「子ども扱いすんなっ」 「そう?でも私・・・」 かごめは犬夜叉の横に座り・・・ 「またからかうのかっ。いい加減にし・・・」 にこ。 かごめスマイル炸裂。 (え) 「子供っぽい犬夜叉もいじける犬夜叉も みーんな・・・だーいすきよ」 「・・・(汗)」 犬夜叉の怒りの炎・・・ すぐに鎮火(笑) 「ばっ・・・///」 「うふふ・・・」 消毒液のかゆみも 凍みも かごめの笑顔でとんでっちゃって・・・ 「けっ・・・」 「消毒したとこ・・・。まだ凍みる?」 「平気でい」 注射も消毒も苦手だけど・・・ かごめの笑顔が一番の 特効薬v かごめのいい匂いに 包まれながら 犬夜叉の傷口も 機嫌も たちまちなおりましたとさ・・・☆