音楽室を後にした二人は体育館に来ていた。
「ね、バスケットしない?」
「ばすけっと?」
かごめはボールを持ってきてゴールへとシュートしてみせる。
「要するににあの穴の中へ入れればいいの」
「けっ。そんなもん、簡単じゃねーか。玉遊びだろ単に」
ダン!
犬夜叉、ゴールに乗っかってそのままシュートした。
「・・・。あんた特有のシュート法だわね・・・。じゃ、今度はあたしからボールとってみれる?もし、取れたら、犬夜叉のお願い、一つだけ聴いてあげる」
2回目のお願いごと!
犬夜叉の耳が喜んだ。
犬夜叉は、今度は何にしようかう〜んとうなって考える。
「あんた、何かんがえこんでるのよ。ほら、取れる物ならとってみなさい!」
かごめはドリブルしながら、ゴールへと走った。
「あっ。待てこら!!」
犬夜叉はかごめからボールを取ろうとするが、かごめはひょいひょういと右にパスたり左にパスしたり。犬夜叉を翻弄する。
「な、なんだよ!人が取ろうっておもってんのに!!」
「へへーんだ!」
犬夜叉、かなりかちんときた。
「力ずくでもとってやる!!」
と、犬夜叉はかごめの両腕をガッと掴んでボールを取ろうとした。
「きゃっ。卑怯じゃないの!」
「うるせー!つかまえたぞ!!観念しなっ!」
犬夜叉はそのままかごめを床に押し倒した。
両腕を押さえつけられているかごめ・・・。
「・・・」
「・・・」
何となく、何も言えない両者。
「・・・」
「・・・。観念・・・した・・・犬夜叉・・・」
犬夜叉の力強い腕にかごめの鼓動はいやがおうにも早くなる。
「かごめ・・・」
優しい瞳がかごめをみつめる。
犬夜叉はかごめの頭に手を回して、固定して顔を近づけてきた。
「ちょ、ちょっと・・・いぬっ・・・」
「血、でてんぞ」

ぺろっ。

「!!!!」

犬夜叉、かごめのおでこの傷を消毒。
かごめ、ビクッと反応してそのまま凝固。顔は真っ赤っか。
「なっ・・・なななななななな・・・」
「ばっ・・・。何てれてんだよ!!こんなもん、昔、オフクロにやってもらっただけで・・・」
「お、オフクロって・・・。親子じゃないのよ・・・っ!いきなりなんてことすんのよ・・・。そ、それより・・・、手、離してよっ・・・」
「はっ・・・す、すまねぇっ・・・」
二人は慌てて起きあがり、背を向けあって座る。
かごめはまだ、おでこが熱い。
「もう・・・。あ、あんたって奥手な割には時々、大胆な事するんだから・・・」
「す、すまねぇ・・・。だ、だけどな、おめーが玉遊びしようつうからこんなことに・・・」
「だからって押し倒すことないでしょ・・・。ドキドキ・・・止まらないじゃない・・・(はじめてじゃないけど・・・(照)」
「・・・」
体育館の二階の窓から、かすかに月明かりが差し込む。
「・・・。なんかすごく不思議だなぁ・・・」
「何がだよ」
「だってさ、犬夜叉が同じ時代にいるなんて、何だか不思議でしかたないのよね・・・。しかも夜の学校に二人きりって・・・。」
出会えた不思議。出会った奇跡。

とてつもなく大きな意味の出会い。

「ずっと・・・。犬夜叉と同じ月を・・・一緒に見ていたいな・・・」
「・・・。それでいい」
「え?」
犬夜叉はうつむいてぽそりと言う。
「お願い事ってやつ・・・。今、お前がいったやつ・・・俺もそれがいい・・・」
犬夜叉はしっかりとかごめの手を握る。
「うん・・・。同じ月・・・見ようね・・・」

時代が違っても、夜空の月は同じ。

つないだ手が離れないように、月のそばの小さな二つの星が優しく光っていた。


犬の愛情表現に飼い主をなめたりしますので犬かごも・・・(爆×2)ところで、犬夜叉って聞いた話に寄りますと、大体15才位の設定なのだそうです。ちなみに弥勒が17・8才で、桔梗が17才くらい・・・。うーん。みんな、思春期まっただ中ではないですかーー! あっしなんてもうそんな頃は等の昔に・・・((T.T))ですが、犬かご魂100になっても 持ち続けまする〜!!