「・・・はっ」 目覚めたかごめ。 「ねーちゃん、ずぶぬれで境内にぶったおれてたんだ」 「草太、犬夜叉は!??」 「え?犬の兄ちゃんなんていねぇよ」 ガラガラッ かごめは飛び起きて窓を開ける。 そこには誰も居ない・・・。 ただ・・・ かごめが積んだ小石は確かに置いてある・・・。 (夢じゃなかったんだ・・・) 赤く染まった小石を手に取る・・・ 頑張った証拠。 ・・・犬夜叉がいた証拠・・・。 「姉ちゃん・・・!安静にしてねぇと・・・」 かごめを追ってきた草太。 小石を握り締めて 微笑むかごめ・・・ ”最初から離れてねぇだろ・・・俺達は・・・” 「・・・。そうね・・・うん・・・」 きっと・・・。 最初から繋がっていた (・・・また会えるよね・・・?会えるよね・・・?) 晴れた空を見上げる・・・。 「・・・そんな足でどこ行く気だ」 (え・・・?) ご神木の後ろから聞こえてくる声・・・ 雨露が太陽に光って (まぶしい・・・) 手をかざす・・・ 見覚えのあるシルエット 「犬・・・」 赤い衣の少年は なめらかな銀髪をなびかせて現れた・・・。 「・・・負ぶってやるってのに・・・どこ行く気だ・・・?」 「犬・・・犬・・・」 「・・・かえって来いよ・・・。ここに・・・」 間違いない赤い衣の少年。 腕を広げて待っていてくれた 「犬夜叉・・・!!」 走って飛びつく・・・ 受け止める犬夜叉・・・ 「・・・ただいま・・・」 「・・・おかえり・・・。かごめ・・・」 やっと帰れた やっとたどり着いた・・・絆。 「オレも・・・ただいま・・・」 「うん・・・おかえり・・・」 やっと見つけた絆 それは 変わらない想い 信じる力 それが途切れることは無い。 探して見つけて 離れても 目に見えなくても 絆は 永遠に・・・ 抱き合う二人に 白い羽根が舞う・・・ 今まで一番澄んだ白い葉ね。 最後の 白い羽根が・・・ 二人の幸を願うように・・・
これで本当にFINです。 何だか曖昧なラストになってしまいましたが(汗) 信じあう力は何事にも負けないし強い、 それが絆・・・っていうことが伝われば幸いです。 最後まで読んでくださってありがとうございました。7/17 水音