5ページ目 男の子のひ・み・つv 18歳。それは青春真っ盛り。 女の子への興味も真っ盛りであります。 「おう。犬夜叉。ほれ、こないだいってた”ブツ”」 犬夜叉が通う大学。 男子トイレにて、犬夜叉とそのご友人がなにやらひそひそ。 そのご友人が犬夜叉に何かを手渡しました。 (なッ) 紙袋の中身はなんとも・・・怪しげなタイトルのビデオが・・・ 「ふふ。極上品だぜ。お前、彼女いなくて寂しい夜なんだろ?」 「・・・ふっ。んな訳ねーだろ。昨晩だって・・・」 犬夜叉、思わず口を押えた。 そうです。結婚していることは秘密なのです。 「と、とにかく、こんなもんいらねぇ!じゃあな!」 (あんなもんかごめに見つかったら・・・どんなめにあうか・・・) 犬夜叉の一番恐いもの。かごめが怒ったとき。 何より恐いのです。 (ま・・・。あんなもんがなくても俺は”生身版”がある。 かごめと今夜も・・・) 大学の門の前でにたにたしちゃってます犬夜叉。 「はっ・・・いけねぇ!」 むっつり顔から、真面目顔に戻りまして犬夜叉君、アルバイト先へ直行。 (労働したあとの・・・。お楽しみ) などとちょっと想像しながら・・・(笑) そしてその日の夕食です。 「犬夜叉。ごはんよー!」 かごめが呼びますが犬夜叉は一行に出てくる気配がありません。 (何してんのかしら・・・) かごめはそうっと犬夜叉の部屋を覗きに行ったのです。 (少しあいてる・・・) ドアの隙間から覗くと胡坐をかいて座る、犬夜叉の背中が見えました。 (ん・・・?何やってんだろ) 手元をもそもそ動かしております。 「犬夜叉。何してるの?」 「わッ!!」 犬夜叉はものすごい形相で驚いて、服の中に何かを隠しました。 「ちょっと・・・。あんた今、何隠したの!?」 「な、ななななんでもねぇよッ!あっち行け!」 犬夜叉はなぜか顔を染めて隠す。 「私にいえないような物なの!?」 「い、いえるわけねぇだろ!言っちまったら・・・」 「・・・何よ!」 「・・・。な、なんでもねぇよ!と、とにかくあっちいけ!」 犬夜叉は強引にかごめを部屋から押し出してしまいました。 ドンドン! 「犬夜叉!私に隠し事なんて・・・どういうつもり!?」 「う、うるせぇえ!お、女にはわからねぇことだ!」 (女には・・・?) かごめ・・・ちょっと勘が働く。 (犬夜叉だって年頃の男の子・・・。”そういう”本とか ビデオとか持っててもおかしくないわよね・・・) かごめ、一教師として、年頃の男の子のびみょーな心理を 尊重しようと思いました。 でも・・・ (・・・なんとなく嫌よね。彼女としては・・・) 複雑な気持ちでキッチンに戻り、夕食作りをしました・・・ 20分ほどして。 犬夜叉がこそっとキッチンへ現れました。 かごめがさっきのことで怒っているのではないかとびくびくしながら・・・ 「あ、犬夜叉。さ、食事にしましょ」 (ほっ。おこってねぇ) 笑顔のかごめに安心して、椅子に座る犬夜叉。 「それじゃあ・・・。いただきます」 「い、いただきます・・・」 今日のめにゅーはカレーです。 「ん・・・?犬夜叉、食べないの?」 「・・・。かごめ・・・。あの・・・これ・・・」 カサ・・・。 テーブルの上に小さな紙袋が置かれた。 「何・・・?これ?」 「・・・。お、お前な、自分の誕生日、わすれたかよ!」 「えっ」 かごめはカレンダーを見た・・・ 明日・・・かごめの誕生日・・・ 「・・・も、もしかして・・・。さっき隠したものって・・・」 「・・・。けっ」 犬夜叉はぷいっと照れた。 「と、とにかく明けてみろ・・・(照)」 「うん・・・」 カサ・・・ 空けると中身は・・・ 十字架のペンダント・・・ 「・・・ね、値段はきくな」 「・・・値段なんて関係ない・・・。犬夜叉がくれたものは・・・。 みんな宝物よ・・・」 かごめはペンダントを頬に当てた・・・ 「ありがとう・・・。犬夜叉・・・。本当に嬉しい・・・」 その頬から・・・とても澄んだ涙がこぼれて・・・ (・・・な・・・なんて泣き顔しやがる・・・) かごめの涙に・・・ 犬夜叉君のスイッチがはいったようです・・・ 「・・・大げさだな・・・誕生日プレゼントくらいで・・・」 「だって・・・。嬉しくて・・・」 ドクンッ。 かごめの涙に犬夜叉君のむっつり君が反応。 (・・・あー・・・。くそ。なんだか切ないモードなのに 俺の体ときたら・・・) 「かごめ」 「なあに?」 「・・・誕生日プレゼント・・・ペンダントともうひとつあるんだ・・・」 「え?」 犬夜叉はかごめを引き寄せて・・・ 耳元で囁く・・・ 「俺をやるよ・・・」 「・・・やんッ。急に耳元で言わないで・・・」 (だぁあ!かごめの声の方がやべぇ!) 「だから・・・。いいだろ・・・?」 犬夜叉はかごめをお姫様だっこして・・・ 寝室に・・・ そしてベットに寝かせます。 「・・・もう・・・。夕食どうするの・・・」 「・・・。俺の夕食はお前だろ・・・(照)」 かごめの服を脱がせながら犬夜叉君・・・ ちょっとだけ大人な台詞を言ってのけてます・・・ 「・・・んじゃ・・・。いただきます」 「はい・・・。召し上がれ・・・」 チュ・・・ 犬夜叉の夕食は かごめとのキスから始まったのでした・・・vv 男の子の秘密。 男の子には、難しくて微妙な心理があります。 けれど一番大切なのは相手を思いやる心です。 尊重しあう気持ち。 犬夜叉とかごめの気持ちはひとつ。 ・・・体も一つに毎晩なっておりますがねvv さてさて。二人のラブ日記はまだまだ続きます・・・