犬かご50
初夜後
犬夜叉の赤い衣と・・・
かごめの制服と下着が少し荒っぽく脱いである・・・
そして・・・
薄っぺらい敷布団・・・
裸身の犬夜叉とかごめが身を寄せて眠って・・・
犬夜叉の強い腕を枕に・・・
かごめの黒髪が犬夜叉の胸に流れる・・・
「ん・・・」
ゆっくりと目を覚ます・・・
(・・・朝・・・?)
顔をあげると犬夜叉の寝顔がすぐそこに・・・
「・・・ん・・・」
犬夜叉も目を覚まし・・・
目が合う・・・
「・・・。お、おはよ・・・」
「・・・お、、おう・・・」
こそばゆい。
昨夜は生身と生身を激しくぶつけあって重ね合わせて
愛し合ったのに・・・
こそばゆい、初々しいキモチ。
犬夜叉とかごめはパッと背中を向け合って再び体を横にする。
(・・・ど、どんな顔でいれば・・・)
かごめも犬夜叉も照れくさくて照れくさくて言葉が出ない・・・。
「・・・」
「・・・」
どうしても・・・
お互いの顔が見られない・・・
照れくさくて
恥ずかしくて・・・
くすぐったくて・・・
お互い、もじもじしていると・・・
布団の中に黒く動く物体が・・・
「きゃあああ!!」
「な、なんだ、どうしたんだ!??」
かごめは掛け布団を手ではぐり飛び起きる・・・
一匹のトカゲがチョロッと布団から出て行った・・・
「ったく・・・蜥蜴ぐらいで大騒ぎする・・・」
犬夜叉、いっきに赤面・・・
(え・・・)
かごめ、はっと今、自分が何も着てないという状況に気がつき、
「きゃああ!!」
敷布団をばっと体にかける・・・。
「な、な、なんだよッ今更隠すこともねぇだろ」
「・・・な、何よ・・・っ。し、知らないッ」
「・・・くしゅんっ」
犬夜叉が思わずくしゃみ
「・・・寒い・・・?」
「だ、大丈夫だよ・・・くしゅんっ」
「・・・どこがよ。・・・仕方ないな・・・。こっちおいでよ」
「お、おう・・・」
モソモソ・・・
かごめと犬夜叉は身を寄せあって小さな賭け布団を羽織る・・・
(・・・っ)
かごめの膨らみがあたる。
かごめの肌の感触は
昨夜死ぬほど感じたはずなのに・・・
朝のかごめの肌はまた別の
香りと感触がする・・・
「へへ・・・。なんだかこういうのっていいよね」
「な、何がだよ・・・」
「あったかぁいから・・・」
激しく愛し合った夜も
嬉しいけど・・・
こうして一枚の布団を二人で分け合う・・・
かごめは一層・・・
犬夜叉に密着した。
「・・・。おい・・・あんまくっつくなよ・・・」
「え?」
「・・・。やべえぇだろ・・・」
犬夜叉はかごめをぐっと引き寄せ
唇を奪う・・・。
「・・・ん・・・」
昨夜・・・
何度も何度も・・・。お互いの唇を重ね合わせた。
空気を共有するように・・・
「・・・犬・・・夜叉」
「・・・。悪いがまだ朝は迎えられねぇな・・・」
パサ・・・
かごめを押し倒す・・・
「・・・もう一回・・・。夢みさせてやる・・・」
「・・・うん・・・」
初々しい朝・・・
だけど二人の朝はまだ・・・
少し先・・・
激しい夢を
もう一度一緒に見る二人だった・・・