犬かご50のお題
犬夜叉攻
”男たるもの、攻めるときは攻めないとおなごに愛想をつかされてしまうぞ!" 最近何だかかごめとギクシャクしがちな犬夜叉。 弥勒からアドバイスを受けたのだが どう、”攻めて”いいものか楓の小屋の上で考え中。 (攻めるっていったって・・・。どうしたら・・・) 弥勒のように”攻めて”みる・・・? ”かごめ、俺の子供を産め!” と言って押し倒してみる・・・? (だーーー!!んなことできるか!)←本当はしたい 頭をかかえて悩む犬夜叉。 ふと、弥勒にもらった”あるもの”を思い出す。 ”犬夜叉・・・。どうしても自我を捨てられぬとき、これを飲め。 飲めばきっとお前は男の中の男になるだろう!!” 竹筒にはいった液体・・・ くんくんの匂いをかぐ犬夜叉・・・ (アイツの”秘策”ってのは怪しいもんだ・・・) だが、なんとなくいい匂いの液体・・・。 咽が渇いていた犬夜叉ぐいっと飲んでみる・・・ (・・・結構うまいじゃねぇか) ごくごくと飲み干してしまったが・・・ 「・・・っひく」 なんだか顔が赤くなってきた犬夜叉・・・ (・・・。甘い味・・・) 体まで熱くなってきて完全に酔ってしまっているが・・・。 「犬夜叉ー!!ちょっと来てくれるー?」 かごめが手招きして呼んでいる。 犬夜叉は酔っているのをなんとか隠そうと理性を働かせ、かごめの元へ飛び降りた。 「な・・・なんだよ」 「?あんた、顔、赤くない?」 「赤くねーよ・・・」 「あのね・・・」 ハァ・・・ハァ・・・ (・・・くそ・・・なんだ・・・。かごめ見ていたら・・・。息が・・・) かごめの匂いを嗅ぐだけで 心臓が早くなり 異常な興奮が犬夜叉を襲う・・・ 「あんた、息も荒いじゃない・・・。熱あるんじゃないの?」 「・・・!!」 犬夜叉の額に手をあてるかごめ。 かごめの顔が目の前に・・・ (くそ・・・。なんだ・・・。なんか・・・。俺・・・変だ・・・) 今まで感じたことのない感覚。 かごめの体の匂い、感触が 心臓を刺激して・・・ 「やっぱり変だわ。休んだ方が・・・。きゃッ!??」 犬夜叉はかごめを抱き上げ、強引に森の中へ連れて行く・・・ 「ちょ・・・。ちょっと”何”するのよ!?」 「・・・うるせぇ・・・。お前と・・・一緒にいたいんだよ」 「えっ・・・」 ドキッ・・・ 聞いたことのない犬夜叉の吐き出すような切ない声に かごめは思わず動きが止まってしまった・・・ カサ・・・ 森の奥にかごめを連れ込んだ犬夜叉・・・ そっとかごめを寝かせる・・・ そしてかごめをまたぐように伸し掛かり上から見下ろした。 「あ・・・あの・・・。犬夜叉・・・」 「・・・ハァ・・・ハァ・・・」 (・・・い、犬夜叉・・・) 犬夜叉の色気のある息遣いにかごめの思考は固まってしまった。 「・・・あ、あの・・・。わ、私・・・っ。こ、困る・・・っ。だ、だって・・・」 「黙れ・・・」 まるで獣のような鋭い目で かごめの両手を押さえ、かごめをまたぐ犬夜叉・・・ 赤い衣を脱ぎ捨て ”男”の犬夜叉がそこに・・・ 「い、犬夜叉・・・。こ、怖い・・・」 「・・・。かごめ・・・」 犬夜叉はかごめのを射抜いて 呟いく・・・ 「・・・欲しい・・・」 「・・・!」 かごめの心臓・・・ 爆発しそう・・・ 頭が真っ白で・・・ 体の力が抜ける・・・ 「かごめ・・・」 犬夜叉は静かにかごめの首に顔を埋め 白い太股を優しく撫でる・・・ (・・・!!!) ゾクっとした感覚にかごめははっと我に返った。 「だ・・・。駄目・・・」 「駄目じゃねぇ・・・」 シュル・・・ 犬夜叉はスカーフを解く・・・ 「い・・・嫌だったら・・・」 「嫌じゃねぇ・・・」 「だ、駄目ったら・・・駄目・・・。おすわりーーーーーー!!」 「ふぎゃ!??」 犬夜叉・・・草の中に顔を埋没させられる・・・ 「///も、もう最低・・・ッ」 かごめは起き上がり、少し乱れたスカートを整えて座った。 「イタタ・・・。て、てめぇッ。突然なにしやがる!!」 「そ、それはこっちのせりふよッ。あ、あんたこそ・・・っ(真っ赤)」 「俺が”何”したってんだ!!」 「なっ・・・。そ、そんなこと女の子の口から言えるわけないでしょーーー!!」 かごめは顔を真っ赤にして犬夜叉に背を向けた。 (・・・確か俺は弥勒からもらった妙なもんを飲んでそれで・・・) おぼろげに浮ぶ記憶。 かごめを押し倒して・・・ 「!!!」 すべてのことを思い出した犬夜叉。 (お、俺は、なんちゅーことを・・・(爆照)) ふかーい自己嫌悪を襲う犬夜叉・・・ そこへ。 弥勒がゆっくり歩いて姿を現した。 「・・・ん?どうされました。お二人さん」 「弥勒・・・。てめぇ、俺に何飲ませたんだ!!」 「何って・・・。ああ。あれを飲んだのかお前」 「妙な薬とかじゃねぇだろうな!??」 弥勒の法衣を掴む犬夜叉。 「単なる甘酒だ。薬でもなんでもない。それがどうかしたのか」 「甘酒・・・!?嘘付け!なんか妙なもんもはいってたんだろ!」 「入ってなどおらん。・・・まぁしいて言えば・・・。酒の弱い者が飲むと 己の願望の幻を魅せる・・・という副作用的な効果はあるかもしれんが。 甘酒で幻を見るほど酔うやつもいないだろう」 「・・・”己の願望の幻”・・・」 (///) 犬夜叉、ぱっと弥勒から手を離す。 「どうした?」 「・・・な、なんでもねぇッ」 「そうか。おっといかんいかん。珊瑚が呼んでいたんだ。 ではおふたりさん。ごゆっくり」 ニタリと意味深な笑みをうかべ森を跡にした・・・ 静かになった森の中。 かごめと犬夜叉ふたりきり・・・ 「・・・。かごめ・・・。あ、あの・・・」 「・・・」 犬夜叉、なんと言っていいかわからない。 「あ、あの・・・さっきの”あれ”は、弥勒の奴の酒のせいで・・・。だからそのあの・・・」 「何よ!お酒の勢いだっていうの!?」 「・・・あ、当たり前だろ!??俺がそんな・・・」 「本心じゃないんだ、あの台詞・・・」 ”欲しい・・・” 「ばっ・・・///」 かごめ、犬夜叉 お互い、まともに顔を見れず、うつむく・・・ (くそ・・・。もうなんか・・・) 「・・・。嬉しかった」 「え・・・」 「ちょっとびっくりしたけど・・・。嬉しかった・・・」 「ば、ば、馬鹿いってんじゃねぇ・・・ッ(照)」 (///) 何だか心がこそばゆく・・ 突然の刺激的な出来事に ドキドキが止らない・・・ 「犬夜叉」 ビクッとする犬夜叉 「な、何だよっ」 「帰ろ」 かごめは犬夜叉の手を握った。 「お、おう・・・」 そっと繋ぐ手と手。 さっき感じた熱がまだ残っている・・・ 「犬夜叉」 「なんだよ・・・」 ボソッ 「・・・!」 かごめは背伸びして犬夜叉に耳で何かを呟いた 「ね・・・!」 「お、おう・・・(照)」 二人はぎゅっとしっかり握り合って・・・ 歩いていく。 まだ幼い二人の恋。 ゆっくりと進んでいけばいい・・・ ・・・時には刺激的なスパイスも入れながら。 ”いつか・・・。二人が大人になってからもう一度あの台詞言ってね・・・” かごめが犬夜叉の耳打ちした”スパイス”・・・ ずっと犬夜叉の耳に残っていたのだった
・・・攻めすぎましたかな(汗)いや・・・攻めるんだったら一直線にいかないと! 攻めて攻めて攻めた暁にはかごちゃんジュニアが生まれていると 確信しております(するな)