リクエスト小説(内容)
第6位 「現代版高校生犬かご」
「きみのて」 前編
やさしいきもちは
その手からつたわった
きぼうというきもちは
その手からおそわった
大切なきみのて。
離してしまったのはオレからだ
もう帰ってこないきみのて
俺の手は・・・
今日もつめたい・・・
※
高校の玄関。
「・・・い、一緒に・・・かえる?」
「お、おう」
高3の犬夜叉とかごめが並んで校門を出てきた。
昨日も一緒に帰った道なのに
今日は違う風景に二人には見える。
(なんかしゃべれよ・・・)
(何か話しなさいよ)
だって・・・。今日から二人は彼氏と彼女。
昨日までは、よく喧嘩してはいつのまにか仲直りしていた
高校入学してずっと一緒のクラス・・・。
『口の悪い乱暴者』
『やたらうるさい女』
顔をあわせればそう言って反発しあっていた。
でも・・・。
互いに心のどこかに意識はしていたて・・・。
だが昨日、
クラスメートから”お前らつきあっちまえばー?”なんてはやし立て
られて。
『ふふ。ねぇ、皆が言うとおり付き合ってみるー?』
かごめが冗談めいて言った言葉・・・。
どーせ、”誰がお前なんかと”って反抗されるだけよね
かごめはそう思った。
だが・・・
”・・・いいぜ”
”え?”
”///・・・付き合って・・・やっても・・・”
かごめは嘘だとおもった
夢だと思った・・・
でも・・・
”ってな、何泣いてんだよ・・・”
”・・・嬉しいから・・・。嬉しいから・・・”
かごめはただ泣いた。
嬉しくて驚いて泣いた・・・。
”・・・これからは・・・。俺だけの前で泣け・・・。
他の野郎にはみせんじゃねぇぞ・・・?”
そう言ってかごめを抱きしめた・・・。
この時から・・・二人は恋人同士になった。
だが・・・。
不器用な二人。
(・・・彼女っていっても・・・。
どんな風に話せばいいんだろう)
(・・・オレは気の聞いた台詞いえねぇし)
ぎくしゃく・・・。
くすぐったい空気。
友達同士の時は違う・・・。
でも・・・。
「あ・・・。家ついちゃった」
結局一言も話さずにかごめの家の門の前についてしまった。
「あ・・・お、送ってくれてアリガト・・・」
「お、おう・・・。じゃじゃあな」
今日はこのままサヨウナラ・・・?
かごめが家の中に入ろうとしたとき・・・。
「おい。日曜空けとけ。駅9時半。いいな」
(え・・・?)
かごめが振り返ったときには犬夜叉の姿はなく・・・。
「・・・今のって・・・」
”明日駅9時半”
(デートの誘い・・・?)
間違いない。
間違いない・・・!
「・・・。やだ・・・どうしよう。何着ていこう・・・ッ」
かごめは急いで自分の部屋へ行って箪笥の中の
洋服を探す。
(デート・・・。犬夜叉とデート・・・!)
心がふわふわして
嬉しくてドキドキして・・・。
(こういう気持ちが・・・彼女になったってことなんだ・・・。
彼女・・・)
犬夜叉が自分だけを見てくれる。
自分だけを・・・
(・・・!)
”かごめちゃんてさ・・・身代わりじゃない”
”かごめちゃんで忘れようとしてるのよ”
かごめの手からお気に入りのワンピが落ちた・・・。
同級生たちの噂話が過ぎって・・・。
「・・・」
2年前。犬夜叉が転校してきた。
『訳有りの転校生』として人を寄せ付けなかった犬夜叉。
噂だと、前の学校で年上の・・・教育実習生と駆け落ち騒動を起こして
転校してきたという。
相手の名前は『桔梗』
それ以上詳しくは知らない。
ただ・・・。転校してきた頃は・・・。
(・・・荒れて荒れて・・・大変だったな)
街で暴れては警察沙汰になり・・・。
”畜生!!オレなんかどうなんってもいいんだ!!
早く殺せ!!”
自暴自棄だった犬夜叉に叱咤したのは・・・
かごめだった。
”あんた一人が辛いんじゃないのよ!!甘ったれないで!!”
そして誰も寄り付かなかった犬夜叉の側に居たのは・・・
かごめだけだった。
側に居て
いっぱい喧嘩もした。
あれから2年。
「・・・。ううん。犬夜叉を信じよう・・・。それにたとえ・・・」
”側に居てくれるかごめちゃんで手っ取り早く
忘れようとしてるだけよ”
友達の言うとおりだとしても
(それでもいい・・・。犬夜叉のそばにいられるなら・・・)
「やっぱりピンクのワンピにしよっと」
(いつかは・・・”本当の彼女”になれる)
鏡に洋服を合わせながら・・・
かごめはかすかな不安と期待に
胸がざわめいていたのだった・・・。
そして日曜日。
(・・・1時間も早く来ちゃった)
八時半。
さすがにこの時間の日曜日は人通りも少ない。
(はー・・・。犬夜叉のことだから・・・遅刻してくるのがオチね)
でも・・・
こうやって待つ時間も新鮮な気がする。
見慣れた駅舎も
花壇も違う風景に見える・・・。
(・・・犬夜叉・・・。どんな顔で来るかな・・・)
そのとき。
「おい。ワン公。てめぇも待ち合わせか?」
野良犬に声をかけているのは・・・。
(犬夜叉?)
かごめはさっと花壇に隠れて犬夜叉と野良犬の会話を聞く。
「俺も待ち合わせなんだが・・・。7時に来ちまった」
(・・・2時間前から来てたのね)
「・・・なんか・・・。昨日寝れなくてな・・・///」
ワン!
照れくさそうに野良犬に語りかける犬夜叉・・・。
「ふふ。ふふふ・・・」
「!?」
かごめの笑い声に気づき、はっと振りかえる犬夜叉。
「てってめぇッい、いつからそこに・・・」
犬夜叉、声がどもってますよ(笑)
「犬夜叉ー。あんたもワンちゃんと話すなんて
ロマンチックなところあったのね」
「べ、別にオレは・・・」
「うふふ。ね、ワンちゃんほら。犬夜叉照れてる
照れてる」
ワン!
野良犬は思いっきり吠えた。
「照れてねぇ!!けッ!!」
「ふふ・・・」
犬夜叉の背中。
右巻きのうなじも可愛い。
「・・・ねぇ犬夜叉。今日は・・・ヨロシクね」
(え・・・)
振り返るとかごめが握手を求めている。
「・・・///。お、おう・・・」
ぎゅ・・・
初めて彼氏と彼女として手をつなぐ・・・
(・・・あったけぇ・・・)
かごめの手。
こんなに優しい感触だったなんて・・・
”友達”じゃない・・・
”彼氏と彼女”として・・・
繋ぐ手・・・。
心と心も繋げるかな・・・?
(ねぇ・・・。犬夜叉・・・)
かごめの心は・・・
トクントクン・・・
”前の女忘れるための道具してるのよ”
”かごめ、二番目的存在にされるがオチだよ?
やめときなよ”
友達からの忠告が過ぎる。
(犬夜叉・・・)
嬉しさと微かな不安のまま
かごめと犬夜叉は遊園地につくまでずっと
手をつないでいた・・・。
「人込みは嫌れぇだ」
家族連れやカップルでごったがえす遊園地内。
「んもう!入るなり文句言わないでよ!ほら!
まずはやっぱりジェットコースターよね!」
かごめは犬夜叉に腕を絡ませて
ぐいぐい引っ張っていく。
(・・・な、なんかやわらけぇもんが)
チラッと腕を見るとかごめの胸が・・・
(///)
「ねぇねぇ、珈琲カップなんてどう?」
「・・・///」
「犬夜叉ったら!何ぼうっとしてるのよ」
「・・・なっなんでもねぇよッ、妙なことなんて考えて・・・」
じーっと犬夜叉の目を覗き込むかごめ。
「ふふ。考えてたんだ。”妙なこと”」
「ばっバカいってんじゃねぇ・・・ッ///こ、コーヒーカップ乗るぞ!!」
顔を真っ赤にして一人でコーヒーカップに乗り込む。
(ふふふ・・・)
照れる犬夜叉がいっぱい。
照れて怒る犬夜叉がいっぱい。
普段知らなかった犬夜叉が
いっぱい・・・
(彼女の私だけに見せてくれる顔・・・。私だけに・・・)
『彼女』
という実感がかごめの心に沸いてくる・・・。
「きゃああーーー!!犬夜叉、きもちいいーーー!!」
「ど、どこがだぁああーーー!!」
ジェットコースター。
先頭に二人並んで乗ってぐるんぐるんまわる。
「はー!最高だったね!」
「・・・(汗)ど、どこがだ・・・。ったく・・・」
真っ青の顔で乗り場から降りてくる犬夜叉。
犬夜叉、どうやら高所恐怖症だったらしい(笑)
その後も遊園地の乗り物全て網羅し・・・。
「・・・もう絶てぇ来ねぇ」
「何よ。意気地ないわねぇ」
犬夜叉、ぐったりベンチにへたれこむ。
「仕方ないわね。ジュース買ってくるわ。待ってて」
かごめは向こうの売り場へと走る。
(・・・か、かごめって女はタフだな・・・(汗))
けど・・・。
かごめが喜ぶ顔を見ていたら
一緒にいたいと思う・・・
”ねぇねぇ犬夜叉・・・!”
隣でかごめが笑ってる・・・
笑顔を見ていると心が和んで・・・
初恋の痛手も癒えていく・・・。
(・・・そばにいてほしい・・・)
新しい恋に・・・犬夜叉は希望を感じていた・・・。
そのとき・・・
(・・・!?)
雑踏の中に見えた・・・靡く黒髪・・・
(あの・・・後姿は・・・!?)
忘れもしない
初めて心惹かれた女・・・
(・・・まさか・・・。まさか・・・)
犬夜叉は人込みの中へ走った。
(まさか・・・まさか・・・)
桔梗はもういない
なのに・・・
探してしまう
「桔梗・・・!!桔梗ーーーー!!」
雑踏の中で・・・犬夜叉の声が響いた・・・。
黒髪の・・・女性が
振り返る・・・
だが・・・
それは全くの別人で・・・
「桔梗・・・」
(・・・そうだよな・・・。そんなわけ・・・ねぇ・・・)
この世に桔梗はもういない
頭で分かっていたはずのに
似たシルエットが目に入った途端・・・
心が動いてしまった
(・・・!)
犬夜叉はハッと理性を戻した。
雑踏中・・・
ジュースを両手に持ったかごめが・・・
犬夜叉を・・・
切ない瞳で見つめている・・・
(かごめ・・・)
一番見せたくなかった部分を
・・・見られてしまった
そしてかごめも
見たくなかった部分を見てしまった
・・・犬夜叉の心の本当の在り処を・・・
「かご・・・め・・・」
『後の祭り』
犬夜叉の心の奥が見えてしまった・・・。
二人見つめあう間を
大勢の人間が通り過ぎてく・・・
走ればすぐそこにいるのに
互いの・・・心は
遠く遠くにあったことを
二人は気がついた・・・。
かごめがゆっくりと戻ってくる・・・。
「かごめ・・・あの・・・オレ・・・」
「・・・。ねぇ・・・。観覧車のらない?」
「え・・・?あ、ああ・・・」
なんだか重苦しい空気・・・
二人は腕も手もつながずに
観覧車乗り場まで歩く・・・。
「ついた・・・」
ぼんやりと・・・観覧車を見上げるかごめ・・・。
かごめが何を思っているのか・・・
(かごめ・・・)
犬夜叉は後ろめたくて仕方がない・・・。
「・・・。ねぇ犬夜叉・・・。知ってる?」
「え?」
「この観覧車にある”ジンクス”」
(ジンクス・・・?)
「カップルでね・・・。赤色の観覧車に乗ると・・・
永遠の愛が成就されるの・・・。逆に青がね・・・」
(・・・青・・・は・・・?)
かごめの声が・・・
曇って・・・
犬夜叉はゴクっと唾を飲む・・・
「青色の観覧車は・・・、恋人同士が別れるんだって・・・」
(別れって・・・)
「・・・。どっちの・・・”色”に乗ろうか・・・」
かごめは・・・
哀しい瞳で犬夜叉に尋ねる・・・。
(かごめ・・・)
(・・・犬夜叉・・・)
これは・・・
かごめの賭け・・・?
それとも・・・
「・・・。私・・・。わかってた・・・。犬夜叉がまだ・・・
初恋の人・・・忘れられないって・・・」
「かごめ・・・」
「・・・。無理・・・しなくていいよ・・・」
(それってどういう・・・)
犬夜叉自身に選んでほしい。
赤か青か・・・。
「・・・かごめ・・・。俺は・・・」
「・・・」
見詰め合う・・・
切なさが込み上げてくるほどに・・・。
「・・・。かごめ・・・オレ・・・俺は・・・ッ」
犬夜叉には・・・
答えが出せない・・・。
優しいから・・・
「・・・。青に乗ろう!」
「え・・・?」
「・・・ね。青に乗ろう!リセットすればいいのよ。
付き合いだしたばっかりだしお互い今ならフリーに戻れる・・・」
かごめは犬夜叉の手をぐいっとひっぱって
乗り場の階段をあがっていく。
「か、かごめ・・・」
「私なら大丈夫だから・・・」
違う・・・。本当は・・・
本当は・・・。
(・・・お願い。犬夜叉・・・。嫌って言って・・・
乗らないって言って・・・)
青の観覧車・・・
ゆっくりとかごめたちの番に降りてくる・・・
二人・・・
青色の観覧車が下りてくるのを見上げて待つ・・・。
「早く来ないかな。ね・・・」
違う。本心はそうじゃない・・・
(・・・お願い・・・。乗らないって言って・・・。
乗らないって・・・赤にしようって言って・・・)
そう願うかごめの心・・・。
だが・・・
「・・・。すまねぇ・・・かごめ」
(・・・!)
それは・・・
どういう意味の・・・”すまねぇ”・・・?
「・・・。赤には・・・。乗れねぇ・・・」
(・・・犬・・・夜叉・・・)
赤には乗れない・・・?
赤の観覧車・・・永遠に恋人同士が結ばれる・・・
(・・・犬・・・夜叉・・・)
”やっぱり桔梗の身代わりなんだよ”
”忘れられない女がいる男ってさ・・・。そいつにどんなに
尽くしても所詮二番目・・・なのよ・・・”
”初めての恋ってね・・・忘れられないものなのよ・・・”
親友に言われた言葉・・・
(・・・。二番目・・・私は・・・永遠に・・・二番目・・・)
だから。
赤色の観覧車には乗れない・・・
犬夜叉の永遠の恋人はもう
心の中にいるから・・・。
ガタン。
青色の観覧車が・・・
二人の前に下りてきた・・・。
「お客さん乗られないんですか?」
「・・・わかった・・・。じゃあ乗ろうか・・・」
「・・・ああ・・・」
俯いたままのかごめ・・・
観覧車のドアに手をかけた時・・・
「やっぱり嫌ッ!!!!」
ガタン!
かごめは観覧車乗り場の階段を走って降りていく
「かごめ・・・!」
追いかける犬夜叉・・・。
「どうして・・・!?どうして乗らないって言ってくれないの!??
どうして赤に乗ろうって言ってくれないの・・・!!」
「すまねぇ・・・かごめすまねぇ・・・」
「すまねぇじゃないよ・・・!!付き合おうって言ったのは
アンタからじゃない・・・!!なのになのに・・・!!」
「・・・すまねぇ・・・」
犬夜叉はただ・・・
かごめに頭を下げて謝り続ける・・・。
「・・・。忘れられないなら・・・忘れられないなら・・・。
どうして付き合おうなんて言ったの・・・!!」
押し込めていた
感情が爆発して止まらない・・・
「・・・。でもかごめ聞いてくれ・・・!
お前にそばにいてほしいって思った気持ちは・・・。
本当だ!」
「初恋の人の代わりに・・・?誰でもよかったの・・・!?」
「そんな・・・。かごめはかごめだ・・・でも・・・」
「でも何よ!?失恋の痛手解消の道具なの!?
そうなんだ、手身近にいたのが私だったから・・・っ」
(嫌だ・・・。どんどん嫌な女になってく・・・)
嫉妬深い女の自分が曝け出されて・・・
(こんな自分・・・もうみたくない・・・)
「かごめ・・・話を聞けオレは・・・ッ」
「もういいよ・・・。もう何も聞きたくない・・・
もういいよ・・・っ。もう・・・ッ」
「あ、かごめ・・・ッ待ってくれ」
「触らないでッ!!!」
パシッ・・・
犬夜叉の手を・・・
振り払う・・・
激しく・・・
走り去るかごめ・・・
(かご・・・め・・・)
強く跳ね除けられた
手・・・
赤く・・・
かごめの手跡が残っている・・・
(・・・痛てぇ・・・)
手の痛みは
かごめの痛み
”私は桔梗の代わりなの・・・?”
かごめの問いに・・・
即答できなかった・・・
(かごめはかごめだ・・・でも・・・。桔梗を忘れられねぇのは
本当だ・・・。それがかごめを傷つけるなら・・・)
一緒に居ない方がいい
(かごめ・・・)
犬夜叉の手の平が痛い・・・
この痛みを忘れない・・・
(・・・かごめ・・・)
痛みと一緒に
かごめの笑顔が・・・。犬夜叉の心から消えた・・・
トボトボ・・・
一人帰り道を歩く・・・
(・・・たった三日間の・・・彼女だったね・・・)
犬夜叉の心の中の
桔梗にはなれない
勝てない
・・・耐えられない・・・
(私って・・・弱いな・・・。忘れられなくていいから・・・。
そばにいてもいいって・・・言えなかった)
”桔梗が・・・いなくなったのはおれのせいだ・・・”
”オレが・・・アイツを裏切ったから・・・”
2年前の犬夜叉・・・
失意と傷心のどん底に居た・・・
”桔梗桔梗”
何度その名をかごめの前で呼んだことか・・・。
(心のどこかで分かってた・・・。忘れられないんだって・・・。
でも嬉しかったの・・・)
『付き合っても・・・いいぜ』
(嬉しかったの・・・本当に本当に嬉しかったの・・・)
いつか
本当の『彼女』になれるかもしれないって・・・
でも今日・・・
やっぱり無理だと
確信してしまった・・・
「・・・もう・・・”トモダチ”にも戻れないね・・・」
立ち止まる・・・
水溜りに映る自分の顔・・・
(嫌な・・・女・・・)
ポチャン・・・
水溜りに・・・落ちる涙。
「うぅあぁあ・・・・・ッ」
健気な女の子になりきれなかった
犬夜叉と繋いだ手・・・
・・・涙で濡れる・・・
もう・・・
繋ぐことが出来ない・・・
二人の手は・・・
離れたのだった・・・