犬かご小説タイトルリクエスト 第二位 「優しい愛に包まれて」 いい匂い かごめのいい匂い。 それに包まれて眠れたら・・・ きっとそれは・・・
ガラ。 御馴染みのシーンだが、犬夜叉がかごめの部屋に窓から 訪問。 (・・・。いねぇのか) かごめがいるかどうか確認して、とりあえず色々部屋の中を物色。 (///) ベットの下にかごめの脱いだと見られるスカート発見。 犬夜叉誰も見ていないことを確認すると、いっかいだけくんくん して、元に戻して現状維持。 何か他に落ちてないかと物色するが落ちてないので プチショック。 (しかたねぇ・・・。寝て待つか) といいながらかごめのベットにごろん。 (かすかにあったけぇ・・・。かごめも昼寝してやがったな?) かすかに残るかごめの香りに鼻を利かせる。 (・・・かごめの・・・匂いだ) ・・・優しい匂い 幾多の戦いで疲れたとしても 傷を負っていても この香りに包まれたら 体が軽くなるように ・・・眠れる 安心できる・・・ (・・・かごめに・・・。包まれてるみてぇだ) かごめの腕の中で 包まれて 眠っているよう・・・ 犬夜叉は体をくの字にさせて 小さくする あまりにこの感触と匂いが心地よくて 温もりと優しさに溢れているから・・・。 (・・・かごめ・・・) あの世に天国があるなら 自分がいきたい天国はここ ずっと感じていたいのは かごめの優しさがつまったこの温もり 昔 半端者と貴族達に蔑まれた時、 母の胸で泣いた。 哀しくて悔しくて でも母が抱きしめてくれたら 哀しみも悔しさも 消えてしまった (・・・かごめ・・・) ・・・夢を見そうだ いや夢じゃ・・・嫌だ 白いシーツに頬摺りすると もっとかごめの香りがする (・・・かごめの・・・) かごめの・・・愛。 自分を労わってくれるかごめの深い深い・・・愛情。 それが犬夜叉にとって何物にも代えがたい 生きる源。 「・・・かご・・・め・・・」 (・・・ああ・・・羽根の上にいる・・・みてぇに・・・ 気持ちがいい・・・) ふわふわの白い羽根の上のゆりかごは 犬夜叉を心地よく眠らせていく・・・ かごめの夢が見たい 戦国の闘いから唯一解放される 穏やかな夢・・・。 いつしか犬夜叉の呼吸は静かに 寝息をたてていた。 「・・・。ったく。また先に寝ちゃって・・・」 食事が終わり、部屋に戻ってきたかごめ。 ベットですやすや眠る犬夜叉にそっと毛布をかけた。 (こんな寝顔みせられて・・・。起こせるわけがないでしょ) 普段は絶対に見せない。 安堵に満ちた寝顔。 (・・・。犬夜叉の好きなように 好きなだけ休んでね・・・) 頬の絆創膏も 腕の傷も まだ完治していない。 その傷達は身を挺してかごめを守ってくれた 何よりもの証。 (・・・守ってくれてて・・・。ありがとうね・・・) 犬夜叉の前髪にそっと触れる 母が子の額を愛しげに撫でるように 感謝と労わりをこめて・・・。 「ン・・・」 (あ・・・) かごめの手触りが心地いいのか犬夜叉がかすかに微笑んだ・・・ 「・・・いい寝顔・・・。ふふ・・・」 明日になればまた戦いの中に戻らなければならない。 だからせめて今だけは・・・ 疲れた心と体を休めてほしい 「・・・ごめ」 (ん?寝言・・・?) 「・・・ごめ・・・オレが・・・守って・・・やる・・・から・・・」 (犬夜叉・・・) 犬夜叉の夢の中に 自分が出てきている そして守ってくれている・・・ かごめの手は自然に・・・ 犬夜叉の手を握っていた 「犬夜叉・・・。ありがとう・・・」 どれだけ傷ついても傷ついても かごめを守ろうとする それが生まれたときから決まっていたみたいに 当たり前に そして懸命に・・・ (私は・・・犬夜叉の優しさに包まれているんだね・・・) 父のような大きな愛に・・・ 「・・・オスワリ・・・はヤメロ・・・」 (・・・もう。夢の中でも私ったらおすわり言ってるの(汗)) どんな夢でもいい 犬夜叉の夢の中に出てきているだけで 嬉しい。 「ふふ・・・」 出会った時とおんなじように 犬夜叉のウィークポイントでかごめが一番好きな場所を 触ってみる。 くいくい。 右耳をちょっとひっぱって。 「・・・ン・・・」 手を離すとピクッピクっと反応して。 (・・・ふふ。寝てるときでも敏感なんだ) かわいい寝顔。 好きな人に触れてみたくなる。 こそばゆくてでも愛しいと思う気持ちは まるで・・・ (お母さんってこんな気持ちなのかな・・・) かごめが注ぐ愛は母に似た優しくて柔らかな愛 犬夜叉が守る愛は父親のような大きくて頼もしい愛。 どちらがかけても 駄目になる 二つが寄り添うと 強い強い絆に変わるから・・・。 「・・・。犬夜叉。おやすみ・・・。 今・・・犬夜叉の夢の中に・・・いくから・・。待ってて・・・」 手を握ったまま ベットのふちに頬を寄り掛からせて 目を閉じるかごめ・・・。 犬夜叉の夢の中に入って 夢の中でも優しくしてあげたい (・・・犬夜叉・・・待っててね・・・) つながれた手と手・・・ きっと二人の夢の架け橋・・・ 眠りについたかごめも・・・ 穏やかに微笑んでいる・・・。 互いに優しさで包みあって・・・ 互いの愛で強く結び合う・・・。 かごめの部屋は・・・ いつまでも優しい愛に包まれている・・・。
・・・優しい愛・・・という言葉から こう・・・犬かごのゆったりとした時間をイメージしました。 それで二人が一番安心できるかごめちゃんの部屋で 共に眠っていく様が浮かびまして・・・(汗) かごめちゃんの愛は母性的な 犬の愛は父性的な 二つの愛があるからそれが二人の強さになる・・・。 優しい空気が小説からちびっとでも伝われば幸いです・・・(汗)