満のおしゃべりA 「とーちゃんかーちゃん、らぶらぶいやーん。 あっはーん」【とーちゃんたちがよく使う言葉だ】 「あっはーん??」 「あい」【そうなんだよ。夜うるさくってねられねぇんだ】 満と希(珊瑚と弥勒の娘)が久しぶりに一緒に遊んでいる。 満は最近覚えた言葉をすぐにでも使いたくて仕方ない。 希にも教えたいらしい。 「のぞみのママとパパよる、いっしょにねんね」 「ねんねー?あっはーんいやーん??」【お宅もそうなのか。子供は辛いよなー。親が仲いいのはいーんだけよ】 子供たちの会話に気づいたかごめと珊瑚は・・・ 「満!あんたなんて言葉覚えて///」 「希も何暴露してるのさっ。全く・・・///」 互いに夜のラヴラヴ事情が垣間見えて少しドキドキ。 「はー。そ、それにしても子供って見てないようで見てるものなのよね。 下手な行動はできないわ」 「そうだよね。うちの助平ダンナに至ってはもう、あの口癖が 希にうつらないかと思って心配で・・・」 ”あたち、あなたの子供産ませてください” なんてことを言いそうで・・・珊瑚は心配だ。 「犬夜叉にしてもそうよ。なんか無意識にエッチな言葉最近は言ってるし」 ”かごめといちゃいちゃにゃんにゃん” 「満が覚えちゃってもう・・・。そうだわ!ねぇ、珊瑚ちゃん いいこと思いついちゃった」 かごめが思いついた妙案。それは・・・。 「何!?助平な言葉口走ったら罰金?」 「そう。一回につき1000円」 「せっ千円って・・・。そ、そんな高すぎるだろ」 犬夜叉、今月小遣い減らされて財布がピンチです(笑) 「これも満のためなの!外で変な言葉口走られたら犬夜叉だって 恥ずかしいでしょ??いいわね!!」 「・・・(汗)わかった・・・」 完全にかごめが一家の実権を握っているようです。 (口に出さなけりゃいいんだろ。簡単だ ですが犬夜叉、意外とこれが酷なことで・・・。 例えば。 「犬夜叉ー!悪いけどシャンプー切れちゃったの。新しいの 洗面台の下に入ってるからもってきて」 (///) ちょっと嬉しそうにお風呂場へ持っていく犬夜叉。 かごめでお風呂ラヴラヴを想像してます犬夜叉。 「・・・一緒に風呂・・・そんで。背中ごしごし ・・・前も///」 「ちぇなか、ごしゅごしゅ?」【とーちゃん、どこ洗おうって魂胆だ?】 「み、満ッッ」 つい口走ってしまって、それを足元で満が聞いておりました。 それを見ていたかごめは・・・。 「・・・罰金1000円!!」 (ガーン・・・) 犬夜叉のお小遣いが1000円減りました☆ そしてこんなことも。 「うーん・・・」 少し寝苦しい夜。 寝返ったかごめのパジャマのボタンがぽろっと取れまして・・・。 (・・・また・・・デカクなったんじゃ・・・///) とーってもやわらかそーで とーっても・・・ 「弾力が・・・ふわって感じで・・・」 「にゃんりょく(だんりょく)ふわ?」 ひょこっと起きてやっぱり聞いてました☆ (はッ満・・・!!) ってことはやっぱり・・・。 「罰金2000円!!」 (ぐすん・・・) 犬夜叉のお小遣い、2000円減額〜(笑) そんなこんなで3日で5000円も減らされて・・・。 「オレはもうしゃべらねぇ!」 犬夜叉はとうとう口にマスクをしちゃいました。 「・・・なにもそこまで・・・(汗)」 呆れ顔のかごめですが。 「これ以上小遣い減らされて堪るか!!」 (けど・・・かごめの匂いが・・・) 近くに居るだけで優しい匂いに ドキドキ・・・しちゃいます☆ (ちょっと可哀想だったかな) かごめは”罰金制度”を解いてあげました。 「でもその代わり・・・。変な言葉口走らないように 注意してね」 「お、おう」 かごめと犬夜叉。 並んで眠っています。 犬夜叉はチラリと横を見て・・・ (・・・気持ちよさそうに寝やがって) 毎日、毎夜 隣にはかごめの寝顔が在る・・・ それがどんなに心休まることか どんなに・・・ こころときめくことか・・・ あったかい頬に触れる・・・。 ちょっとエッチな言葉も みんな・・・。 (・・・自然に・・・。出ちまうんだよ・・・) 「お前が・・・。お前が言わせんだ・・・。 分かってんのか・・・?」 好きな人がそばにいる その幸せが 言葉になる・・・。 (ウシ・・・。みんなねむってんな) 犬夜叉はかごめと満の熟睡を確認して・・・。 かごめの耳元で囁く・・・ 「・・・あ・・・愛してるぞ」 とってもちーさな声で・・・(笑) そしてさっさと照れくさそうに布団にもぐりこんで寝ちゃいました。 ・・・犬夜叉はみんな寝たと思っていたようですが・・・ やっぱり子供は見ていました。 「あいちてりゅ」【愛してるだってさー。かーちゃんに聞かせてやりたかったぜ。 へへ】 翌日、満が「あいちてりゅ」と連呼して犬夜叉が焦ったことは 言うまでも有りません・・・(笑) 満のおしゃべりはまだまだ続きます・・・☆