抱きしめたい。



悪夢から醒めた犬夜叉・・・。



(もう・・・かごめを失いたくない)



そんな想いが犬夜叉の手と足を動かす。



「・・・犬夜叉」


「な、なんでい」



「・・・。なんで私の布団にいるの?」



「・・・(汗)」



いつのまにか。


かごめのあったかーいお布団に犬夜叉がもぐりこんでおります。




「今日は”その日”じゃないでしょ・・・?」



ラヴラヴする日は最近決まってきてるらしいです。夫婦の事情(笑)


「・・・な、なんにもしねぇから・・・。だ、抱きしめてるだけだから・・・
(ホントは色々したい)」



「ほんと?」



「お、おう・・・」



「・・・わかった・・・。ふふ。たまにはいいかもね。
こうやって眠るのも・・・」





ごそごそ。


かごめは向きを変えて犬夜叉の胸に顔を寄せてきた。




(・・・む、胸があたってきた・・・///)




でも我慢です。今日は・・・(笑)





「あったかい・・・。犬夜叉の心臓の音聴こえるね・・・」



「・・・お前もな・・・」



かごめが生きている証拠の音。


犬夜叉はそれをもう一度確かめたかった・・・。





「もっと・・・こっちこいよ」



「・・・んもうー・・・。ホントに抱きしめてるだけだからね?」





犬夜叉はかごめをもっと引き寄せて
頬にすりよった。



(かごめのほっぺ・・・あったかい)



「・・・犬夜叉・・・あのね」



「・・・こ、これ以上はしねぇよ(慌)」



「ったくー・・・。甘えん坊・・・」










(今日はずっと・・・。抱きしめてるからな・・・)





ぎゅっと・・・



かごめの体を引き寄せる犬夜叉・・・。



抱きしめてそして犬夜叉も眠ったのだった・・・。









の・・・はずだったんですが。





「・・・ちょっと。犬夜叉。なんでパジャマのボタン・・・
はずしてんの?」



「・・・ギクリ」



犬夜叉、ハグだけだったはずなのにいつのまにか手は
かごめのパジャマをぬがしておりました・・・




「抱きしめてるだけって言ったじゃない!ばか!!」



ドサ!



かごめの布団から追い出される犬夜叉。



「一週間私の布団に侵入したらお小遣いカット!わかったわね!?おやすみ!」



(い、一週間・・・そして小遣いカット・・・)



犬夜叉・・・うな垂れて自分のお布団へ・・・。



(・・・ぐすん・・・)



つめたぁい犬夜叉の布団・・・。


かすかに手に残るかごめの残り香を確かめながら眠ったとさ・・・(笑)