12ページ目 セーラー服を脱がさないでv 「へい、らっしゃい!」 居酒屋「戦国」 仕事帰りの犬夜叉が立ち寄った。 「おう。遅いぞー」 待っていたのは弥勒。 「なんで俺がお前と飲まなきゃいえねぇんだ!」 (今日は早く帰る日、なのに・・・) 帰ってかごめが待っている。 (///) どういう日なのかは各々方の想像にお任せいたします(笑) 「ったく。お前は分かりやすい奴だな。早くかごめ様の 元へ帰りたいってか」 「・・・!!」 「しかし・・・。お前は幸せだ。あんなに可愛くて健気で理想的な 奥さんを毎夜毎夜慈しんでいるなんて・・・」 「カウンターで格好つけて、エロイこといってんじゃねぇ!」 ということで、毎度御馴染みの男達のエロトークの始まり始まり。 「・・・惚れたおなごの体も心も・・・嗚呼、これから ずっとオレだけのものなんだぁって・・・実に感慨深くならなかったか?」 「・・・っ。そんな助平なこと思うか!!」 といいつつ。犬君の脳裏ではかごめと初めて愛し合った 夜のことがまざまざと思い出されております。 普段は言わないあまーい台詞も 連発しちゃって盛り上がったあの夜・・・v 「でもふと思ったんだ。珊瑚は・・・。オレが”初めて”なのかどうか」 (汗) 段々エロ度が増してきました男達。 「・・・かごめ様も珊瑚も奥手そうに見えて実は・・・なーんて不安になるのだよ。 お前はそう考えたことはないか?」 「考えるか!!お前の思考パターンが異常なんだ。ったく・・・」 といいつつ。 (・・・か、かごめの・・・初めてって・・・) ふと。 北条の顔が浮かぶ。 自分の知らない時代のかごめ。 (・・・い、いや、かごめに限ってそんなことは・・・) 悶々と考え出す犬夜叉。 (ふふ。単純な奴め。これでまた夫婦喧嘩の種ができたな) と、弥勒はしたり顔。 実は弥勒も只今、夫婦喧嘩中。 夫婦喧嘩の飛び火を狙ってみました。 (かごめの初めて・・・か) 犬夜叉の思考はそればかり。 一方、その頃かごめは・・・。 (・・・。結構まだまだいけるじゃない??) 鏡の前で なんと高校時代の制服を着ていた。 押入れを整理していてみつけたものだ。 (ふふ。私もまだまだ大丈夫・・・カナ?) 鏡の前で色々ポーズをとってみるかごめ。 スカートをちょっと膝まで短めにしたりして☆ (・・・しかしあれだわ。犬夜叉が帰ってくる前に脱がなくちゃ。 何言われるか分からないし・・・) ・・・もう見てますよ。 ドアの隙間から(笑) (・・・萌///) なんだかとっても嬉しそうなかおで。 (・・・って何オレはにやけてるんだ!あんな格好・・・。 み、妙にやらしいし・・・///) と思いながらやっぱり嬉しそうですよ? 「い、犬夜叉!か、帰ってたの!?」 「わ、悪いか!?」 慌てる犬夜叉。 「か、帰ってきたならノックぐらいしなさいよ」 「う、うるせぇえ」 犬夜叉は顔を染めつつも かごめの白い太ももにドキドキ。 ですが、素直じゃないのがこのお人なのです。 「な、なんでいそのカッコウッ。てめぇ幾つだと思ってんだ」 「むっ!」 心にもないことを言う、これが犬君。 「わ、悪かったわね!!どーせあたしはもう子持ちの おばさんよ!!」 バタン!! 犬夜叉、新妻をまた怒らせて閉まったようで。 (・・・まずい・・・。最近機嫌がよかったのに(汗)) 機嫌を治すにはまた時間がかかりそう。 それと。 (も・・・もうちっと見てたかったな) ちょっと残念な気持ちと。 弥勒の夫婦喧嘩飛び火作戦は大成功したようで。 翌日から、かごめは犬夜叉を無視。 「・・・イッテキマス・・・」 「言ってくれば?」 バタン! かごめの不機嫌指数を表すように 荒々しくドアを閉められた・・・。 (汗。おでかけの・・・もなしか(涙)) 最近は完全にカカア天下な犬かご夫妻。 (オレも・・・ヤキがまわったかな・・・) トボトボと・・・。職場に向かう犬夜叉・・・。 そしてトボトボと・・・夕方、また帰ってきました。 「ただい・・・」 犬夜叉が恐る恐る食堂へ向かうとかごめが電話で誰かと話している。 (誰だ) 犬夜叉のヤキモチレーダーが敏感に反応。 「え。北条君、そうなのー」 (ほっほーじょー!!) 只今、犬君の中で”オレのしらねぇかごめを知っている男ナンバーワン”の 北条君。 嫉妬レーダーはびんびんにアンテナを張っております。 「よかったじゃない。ふふふ・・・」 やけに楽しそうに話す。 (何話してやがる、何話しやがる) 嫉妬旦那の犬君はこそっとテーブルのしたにもぐりこんで かごめの話を盗み聞き。 「でも私も安心した。北条君・・・」 (何微笑んでやがる、何微笑んでやがる) 嫉妬男はとにかく気に入らない。 かごめが他の男に微笑むことが。 「そっかー。ふふー・・・」 (何が”そっかー”なんだ。何が”そっかー”なんだ!!) 会話の中身が知りたくて知りたくて。 バキ・・・っと椅子の付け根が折れそうです。 「うん。じゃあね。お幸せに・・・」 かごめが受話器を置いた瞬間。 「テーブルの下の嫉妬男、直ちに出てきなさい!」 (ギクリ) 「盗み聞きなんてする旦那様なんて嫌いになっちゃうからね!!」 (・・・グサリ) 犬君・・・ かごめの説得にすんなり投降・・・(笑) 「あんたねぇ。何こそこそしてんのよ」 「お、お、おまえこそッ(汗)ほーじょーと何話してたんだよ!」 「えー?知りたいー??」 「・・・べっ別に・・・っ」 この期に及んで意地を張るのですから、嫉妬犬君。 「あのね。北条君、結婚したんだって」 「何?あいつが?」 「うん。だから、そのお祝いの電話をしてたの」 (ほーじょーが結婚・・・。つーことは・・・。もうかごめに ちょっかいは出さない) ほっと犬夜叉の嫉妬は消えちゃいました。 「安心したー??ふふ」 「な、なんで俺がっ。アイツがどうしようと関係ねぇッ」 (ったくこの強情っぱり。顔みればわかるのよ。ふふ) 犬夜叉のとどまぬことのない嫉妬に ちょっぴり快感してたりして☆ 「ふふ。でもよかった。私・・・。北条君には幸せになって 欲しいってずっと思っていたから・・・」 「・・・かごめ・・・」 高校のとき、北条とかごめの間になにがあったのかは知らない。 だが・・・ (・・・。今はオレの方がかごめのことを知ってる・・・。 今のかごめにはおれしかいねぇ) 昔の友人の幸を願うかごめ。 それがかごめという女性なのだ。 ・・・犬夜叉が心底惚れた大切な人。 「・・・さてと。じゃ、ご飯にしようか。犬夜叉」 「お、おう」 自分のために夕食を作って待っていてくれる・・・ あたたかな 居場所をくれた大切な人・・・。 (・・・妙な嫉妬してる場合じゃ・・・ねぇよな) 過去に何があろうと どんなかごめであっても 受け入れることが それが本当の愛情。 ・・・かごめが犬夜叉の過去を受け止めてくれたように・・・。 夕食後。 「・・・かごめ」 「ん?なあに?」 お風呂上りで髪をタオルで拭くかごめ。 「・・・その・・・。なんだ。ほーじょーの奴に・・・。祝電 送ってやるか・・・」 「え?い、いいの?」 「お、おう。一応、かごめのダチならオレにも関係あるだろうからな・・・///」 犬夜叉、ちょっと照れくさそうに言う。 「ありがと!じゃ明日さっそく送ってくるね!」 「お、おう」 かごめの笑顔。 この笑顔をつまらない嫉妬で失いたくない。 「・・・?ど、どうしたの。急に・・・」 犬夜叉はかごめをそっと背中から抱きしめた。 「う、うるせぇ。黙ってろ・・・///」 「・・・甘えん坊さん。ふふ・・・」 甘い言葉は浮かばないけど 愛しいという気持ちは 伝わっている・・・。 「・・・じゃあ・・・そろそろ・・・。ね、寝る・・・?」 「お、おう・・・」 今日はなんだかちょっと新鮮な気持ち。 ついでに犬君、とあるお願いをして見ました。 「お、おい」 「ん?」 「あ、あれ着ろよ」 「あ、あれ・・・?」 「・・・こ、こないだ着てた奴・・・」 (こないだって・・・) かごめ、セーラー服が浮かぶ。 「やっ。やだ。何マニアックなこと言ってんのよ ・・・嫌よ。は、恥ずかしい・・・」 犬夜叉、断られ、ガックシ・・・。 とぼとぼとさっさとお布団に入っちゃいました。 (・・・。も、もう・・・///) もそ・・・ かごめがそっと 犬夜叉のお布団へ・・・。 「・・・か、かごめ・・・///」 「・・・きょ、今日は特別だからねッ。今日だけなんだから・・・ッ」 セーラー服姿のかごめが横に・・・v 犬夜叉君のボルテージはあがりっぱなし♪ 「・・・い、犬夜叉にだけなんだからね・・・。 こ、こんなことするの・・・」 恥ずかしそうにいうかごめ・・・。 ・・・ということは? こんなことするの、犬夜叉だけ=かごめの”初めて”は・・・ (・・・オレってことか。///) 犬夜叉の愛のスイッチは すでにON☆☆ 「・・・上手に・・・脱がせてね」 (///) もそもそ ごそごそ・・・ お布団の合間からポイっとスカートが♪ ポイっとスカーフが♪ 脱ぎ捨てられて☆☆ 今夜は少し多めに掛け布団が揺れております・・・v そんな両親に満は・・・。 「んぁうぅv」【いいねぇ。母ちゃんの初々しさに父ちゃんも参ったか。なんなら これから毎晩それ着て頑張ればーvv】 と思ってる満のベビー服も・・・ ちょっと制服っぽいカンジの可愛いブルーのお洋服なのでした・・・vv