13ページ目 台風の日の出来事 (・・・悦・・・v) お昼にかごめのお手製のお弁当を食す犬夜叉。 側には携帯の待ち受け画面のかごめと満の写真に微笑んでおります。 (・・・今度は・・・。あれ着たかごめの写真にスルか///) あれはとは・・・ かごめちゃんの制服姿の写真です。 「・・・先輩、奥さんのこと溺愛しちゃってますよねぇ。くぅ。 愛だな」 「・・・う、うるせぇ、て、てめぇはなんか飲みモンでも 買ってきやがれ!!」 煩い助平な後輩に金を渡してお使いに出させる犬夜叉・・・。 後輩にまでからかわれる。 (オレ・・・やっぱヤキがまわっちまった) だが、家に帰るとあったかいご飯と・・・。 エプロン姿のかごめがパタパタをスリッパを鳴らして 出迎えてくれる。 「おかえり〜!!犬夜叉ご飯にする? それともお風呂??」 (・・・かごめ!) とお約束的に言いたいが言えるわけもなく・・・ 「・・・メシ。///」 「うん。じゃあ食堂行こう」 食堂に着いたかごめ。 (・・・。エプロン・・・新しい奴かったのか///) ピンクのエプロン。 フリルがついて可愛い系。 犬夜叉の心はなんだかウキウキv ・・・エプロンの下には何も着てないかごめを妄想・・・ (///) 「ねぇ」 (ギクリ!!) 妄想に気づかれたと思ったのか犬夜叉すんごく 焦った顔してますよ(笑) 「・・・抱いて」 (え!???抱・・・っ) 「・・・抱いてって・・・」 (なっ。か、かごめ・・・) 犬君の脳裏で裸エプロンのかごめちゃんが 復活! 「・・・だ、抱いてってお前・・・。ま、まだ 早いだろつーかここ食堂だし・・・」 もじもじ体をよじらせる犬夜叉。 「・・・?あんた、何言ってるのよ。私は 満を抱いてっていったのよ?」 「・・・(汗)」 いやーなつめたーい空気が流れてます・・・ 「・・・や、やらしすぎじゃないもうッ!!」 かごめは真っ赤な顔で犬夜叉に満を預けると台所へ走っていった・・・。 (お、オレって奴は・・・(恥)) 「だぁああ」【父ちゃんよ〜。ストレートすぎだぜ?父ちゃんも盛りだよなー・・・】 (くそ・・・。穴あったら入りテェってこのことだな・・・) 男の性がはたまたこれはかごめへの愛なのか・・・? 食後。 「・・・。先に寝ちまったのか」 ピンクのパジャマを着てすやすやと眠るかごめ・・・。 (あ・・・///) 首筋に残る”痕”に頬を染める。 自分がつけた痕なのに(笑) 無防備なかごめの寝姿に犬夜叉は興味津々。 くんくん。 かごめの枕から流れる一房の髪をすくって 確かめる。 (シャンプー変えたのか。いい匂いする・・・) それから。 かごめのほっぺをつんつんとつつくと 炊き立てのおもちのように弾力性があって。 (・・・やっけ・・・///) だが、ほっぺより柔らかいある”部分”を犬夜叉は 知っている。 (///) ちらりと襟の隙間から見える谷間にドッキンv (・・・流石に寝込みはまずいだろって何考えてるんだーーー!!) 自分では抑えられない”何か”に 自問自答する犬夜叉。 色んな姿のかごめが可愛くて。 触ってみたい ずっと見ていたい。 そんな想いが海底火山のように溢れてしまって・・・。 (・・・。なんか今日はやばい・・・。廊下で寝よ・・・(汗)) 自ら廊下で就寝を決めた犬夜叉。 だがドアの向こうのかごめが恋しくて恋しくて (・・・かごめのにおい) ひそかにかごめの洋服を持ってきて 眠った犬夜叉でした・・・(笑) (・・・どうしちまったんだオレは) 仕事中も ”犬夜叉!” かごめの笑顔や・・・ ”犬夜叉、おかえりなさい” 自分の帰りをを出迎えてくれるかごめ・・・ ”犬・・・夜叉・・・っ” (///) 自分の腕の中で甘い声をあげるかごめの声と姿が 消えてくれません。 「はー・・・」 犬夜叉がため息をついていると・・・ 「アニキ!今日、台風がくるってんで午後の仕事はないって 棟梁がいってましたぜ!」 (・・・早く帰れる・・・!) かごめと満に会いたくて、マッハで帰る犬夜叉。 だが・・・。 「え。かごめと満が・・・」 「そうじゃ。今日は午後から満の定期健診で産院に 行っておる」 じゅるっと食堂でそばをすする楓ばあちゃん。 (・・・なんでこうなんだ(涙)) 一人寂しく。 自分達のお部屋で膝を抱えてお留守番・・・。 コチコチ・・・。 時計の秒針の音が 部屋には自分ひとりなんだなと囁く。 (いつも・・・帰り遅くてもかごめは待っててくれるんだよな・・・) 自分はいつも、かごめが待っていてくれるとただ、嬉しい気持ちで 帰るけれど・・・。 (待っている方の気持ちって・・・。こんな気分なのか・・・) どこか切なくて 寂しくて。 心細い。 (・・・。満が腹の中にいたときなんて・・・。きっと もっと・・・) 今更だが・・・ かごめの気持ちが少しだけ分かった気がする・・・。 ビュウウ・・・。 窓の外。 荒々しい風が吹く・・・。 台風が近づいている。 (・・・迎えに行くか・・・!) 犬夜叉は車のキーを手に 車を出した。 キィ。 かごめが通っている産院の前に車を止める。 (あ・・・) 丁度、産院から満を抱いたかごめが出てきた。 「かごめ・・・!」 「犬夜叉・・・?」 「風強い・・・。仕事早く終わったからむ、迎えに来た・・・///」 照れくさそうに犬夜叉が運転席から出てきた。 「ありがとう・・・。嬉しい」 (・・・くっ。会ったしょっぱなからそういう顔すんな///) 本当に嬉しそうに笑顔を浮かべるかごめに 早くも腰の辺りがなんだかあったかく・・・ 「と、とにかく乗れ。満、風邪ひいたらまずいだろ」 「うん」 犬夜叉はかごめと満を先に助手席に乗せ、 エンジンをかける。 「・・・なんか今日・・・。犬夜叉かっこいいよね」 「・・・そ、そんなこと・・・」 といいつつも嬉しそう。 「嬉しい。ありがと。まさか来てくれるとは思ってなかったから・・・」 「た、台風がきてるっていうから・・・」 車内、なんだか新婚前のときのようなくすぐったーい空気が・・・v それを悟ったかのように、かごめの腕の中の満は すやすや夢の中・・・。 「・・・台風に感謝だね」 「え?」 「・・・今日・・・。こんなに嬉しいプレゼント くれたから・・・」 (・・・。そういう台詞を・・・///) 甘いきもち。 結婚してから・・・ 日々の生活の忙しさで忘れていた 甘くて・・・ くすぐったい気持ち。 外は台風だけど・・・ 車の中はあったかい春の風のように心地よく・・・。 「・・・」 「・・・」 長い沈黙も 愛しい・・・。 そんな空気に浸っているうちに・・・。 キ・・・。 いつのまにか家についていた・・・。 「・・・つ、着いたぞ・・・。風強いから気をつけて降りろ」 犬夜叉がシートベルトをはずしてキーをぬく。 「・・・。あ、ちょっと待って」 「えっ・・・?」 ふわ・・・ッ 目を開けたままの犬夜叉・・・ 柔らかい感触が伝わる。 かごめから犬夜叉に・・・。 優しいキスを送った・・・ 「・・・。今日の・・・お礼・・・」 「・・・」 犬夜叉君、思いっきり不意打ちだったので 固まっている・・・。 「・・・お、お前・・・///」 「たまには・・・いいでしょ・・・?私からも・・・」 (・・・悪くねぇ) キス以上の触れ合いは何度も(毎夜v)なのに 可愛いキスだけでこんなに ドキドキするなんて・・・。 「ふふ・・・。犬夜叉ったら・・・そんなにびっくりしなくても」 「う、うるせぇなっ。お、男は幾つになっても・・・あれなんだよ」 「”あれ”?あれって・・・?」 かごめは犬夜叉の目を覗き込む・・・。 「・・・あれはあれだよ・・・ッ」 犬夜叉はかごめの腕をひっぱり・・・。 「ン・・・ッ」 かごめの柔らかい唇をふさぐ・・・。 可愛いキスじゃなくて・・・ 少しだけ大人のキスを・・・ 唇を離すときも・・・ ドキドキが止まらなくて・・・。 「・・・。”あれ”って・・・これのこと・・・?///」 「・・・けっ///」 体が火照ってきた・・・。 (///) (///) かごめと犬夜叉は満がまだ眠っていることを確認してから・・・。 3回目のチュウをしておりました・・・vv 台風の日・・・ ちょっとだけ恋人気分に戻った二人・・・ もう一度心の中で 台風に感謝していたのでした☆ ちなみに・・・ (・・・ちっ、子供はつらいぜ。両親のラブラブに付き合わされる・・・。 あー。おしめがー・・・(汗)) と、少しだけご機嫌斜めの満君でした(笑)