居場所を探して・一話完結読みきりシリーズ
たんぽぽアルバム

たんぽぽアルバム5ページ目 奥様は過激にそして愛らしく 最近。かごめはちょっと気になることがある。 「犬夜叉。もうねるの?」 「おう。明日早いんだ。んじゃおやすみ」 借りてきたビデオを一緒に見ようと思っていたのに・・・ さっさと寝てしまう。 (なんか最近・・・。態度そっけないのよね) 犬夜叉の態度に寂しさを感じるかごめ・・・。 昨日、ワイドショーで気になる特集をしていた。 『夫婦の倦怠期はこうして乗り切れ!』 という特集。 夫が妻に”女”を感じなくなったら危険信号ということで それが感じられる項目がいくつかあげられていた。 1。生返事するようになる。 「犬夜叉。あのね。今度・・・」 「おー・・・そのうちな」 2.自分の前で平気でげっぷやあくびをする 「・・・ふああー・・・っと」 3.名前で呼ばずに”おい”と言うようになった。 「おい。なぁあれとってくれ」 「あれって?」 「あれだよ。あれ」 思い当たる節が幾つもあった。 (・・・ま、まさか・・・。犬夜叉、私の事もう・・・ そんなに好きじゃないのかな・・・) かごめもまだまだ乙女。 好きな人のことが気になるのです。 珊瑚にそのことを話したところ・・・。 「うちなんかもっと酷いよ!私の目の前で あの女優っていいですなーって言うんだもん!」 (それは別にいつものことのような(汗)) かごめの部屋でコーヒーを飲みながら話す二人。 「どうしたら・・・。また”女性”として 見直してくれるのかな・・・」 「・・・うーん・・・。犬夜叉の場合さ。嫉妬深いところ ついていけばいいんじゃない。そう例えば・・・。 ”あー。たまに他の男性とデートしたい”なんて言ったら アイツはきっと・・・」 早速その夜、珊瑚のアドバイスどおり行動してみるかごめ。 「あーたまには他の男性とでーとしてみたいなー」 さりげなくテレビを見ていた犬夜叉の横で言ってみた。 きっと、嫉妬むき出しにしてかごめから四六時中離れないだろう。 かごめも珊瑚もそう踏んでいたのだが・・・。 「あー?何か言ったか?」 「・・・え?」 「今、野球いいとこなんだ、静かにしててくれ」 (・・・な、何よ。そのそっけなさは・・・) かなりショックを受けたかごめ・・・ 実は犬夜叉、このとき、テレビをイヤホンで聞いていたのです。 (私のこと、女扱いしてないわね!悔しい。見てらっしゃい!) かごめの女心に火がついたらしく。 翌日。かごめは下着売り場で・・・なんだかすごい下着を買ってきた。 (・・・す、スケスケ・・・これじゃあブラの意味ないじゃないの(照)) 鏡の前で・・・ スケスケの下着を試着してみるかごめ。 (さ、流石に恥ずかしすぎる・・・) 「おうかごめ、風呂あいたぞー」 犬夜叉が入ってきてかごめは慌てて布団の中に隠れた。 「はー。オレ、もう寝る」 犬夜叉はさっさと布団に入り背中を向けた。 (・・・何よ・・・。そんなに私って・・・もう興味ないの・・・?) 「犬夜叉!!起きなさいよ!!」 「・・・」 「犬夜叉ったら!!」 かごめは掛け布団をはぎとった。 「・・・犬夜叉。あんた・・・。何してんの」 「あ?いや・・・これは・・・って!?!???」 犬君、かごめちゃんの大胆下着に目が釘付け。 「・・・」 「犬夜叉!!どうして黙ってるの!!何か言ってよ!」 突然の(嬉しい)光景に犬君、ただ、 一転に集中(笑) 「やっやだ!犬夜叉鼻血出てる!はい、ティッシュ!」 犬夜叉は慌ててかごめに背を向けてお鼻にティッシュをつめこんだ。 「・・・お、お、お前、な、な、なんちゅー格好を・・・」(かなり嬉しい) 「・・・最近なんか・・・。そっけなくなって・・・。私って 私ってそんなにもう・・・魅力ない・・・?」 「ん、ん、んわけない・・・」 「でも・・・」 「あ、あのな。オレはな、お前の体のことが心配だったんだ。 お前に心配かけちゃいけないと思って・・・。仕事のことも話さなかった」 「・・・犬夜叉・・・」 勘違い。 お互いを思い違い。 優しい思い違いだ。 「・・・ありがと。犬夜叉・・・。私、変に勘違いして・・・」 「ば、馬鹿や郎。お、オレがお前に興味なくなるなんて ことあるわけねぇだろ・・・。」 (有りまくりすぎて困ってんだよ。特に夜は・・・///) 犬夜叉はそっとかごめに掛け布団を着せた。 「め、目のやり場に困るから・・・。着替えろ」 「うん」 かごめはパジャマに着替えた。 「・・・ったく・・・。お前は・・・」 「ごめん」 二人、今日は抱きしめあったまま眠るよう。 「・・・犬夜叉・・・。心配してくれてありがとう」 「///お、おう・・・」 「・・・大好き。おやすみ」 チュ! ほっぺに軽くキスをしてかごめは・・・。 犬夜叉の腕をまくらに眠った・・・。 可愛い妻。 誰よりも自分を理解して 側にいてくれる・・・。 「お前に飽きることなんてあるはずないだろ」 かごめの寝顔にそう呟く犬夜叉だった・・・。 だが犬君ちょっとだけ惜しく思ったことが。 (・・・やっぱ・・・。着ててほしかった) スケスケ下着。 (・・・明日もっかい着てつったら怒るかな///) なんて思ってたのでした☆