BELIEVE
〜心から信じる恋に出会いたい〜

真新しいガラス張りのビル。 幾多の企業のオフィスが入ってて・・・。 スーツを着たサラリーマン達や制服を着たOLが何百人と働いている。 ・・・私の職場のここなのだけど・・・。 「あー、もう、今日なんか化粧の乗り悪くて苛苛する!」 「なにヒステリー起こしてんのよ。あんた。余計に肌荒れるわよ」 鏡の前でファンデーションを肌に押さえつけるように塗るOL二人。 休憩時間の女子トイレは、小さな”大奥”。 OL達の井戸端会議がBGMのようなものだ。 黙っていても、会社の内情やら妬みやら愚痴やら・・・。 聞こえてきてしまう。 「あーあ・・・。なーんか毎日単純作業ばっかり・・・。転職しよっかなぁ」 「そんな勇気もないくせに。リストラされたおじさんみたいに 毎日職安通いなんて惨めなことできるの?」 「・・・やっぱやめた。想像したらぞっとしてきた。ふふ・・・。現状維持を頑張りマース。 うふふ・・・」 ・・・なんか腹の立つ会話だな。リストラされた親を持つ私としてはなんとなく。 愚痴いうくらいなら自分の仕事を真っ当しやがれ。 なーんてことを思ってしまう。 「すいません。これからワックスかけたいんで・・・。そろそろ そこ、開けてくれませんか?」 私はOL二人の間にモップを割り込ませてやった。 「・・・何よ。まだ化粧も終わってないのに・・・っていうかあんた、掃除屋の癖に 態度でかいじゃない」 どっちがだ。はっきりいって私はあんた達より年上なんだけどね。 「・・・どうでもいいですけど、もう昼休み時間、終わってるんじゃないんですか?」 腕時計を私は見せてやるとOL二人は慌ててポーチに化粧道具を詰め込んで 出て行った。 「・・・。やれやれ・・・。ふう・・・。よし!やっちまおう!」 ゴム手袋をはめ、洗剤と消毒薬片手に私の仕事開始だ。 「ったくも〜・・・。トイレットペーパー以外の紙流すなよ!」 どんなに美人のOLでも。トイレの使い方一つで人間性が分かる。 さっきのOL達はブランド物の香水にまみれているなら 私は洗剤と消毒液の匂いにまみれている。 毎日、他人が汚した物を綺麗にするのが私の仕事。 そりゃ・・・ね。嫌になりそうなときもそりゃあるけど。 ”掃除屋の癖に生意気な・・・” 「ふん!徹底的に磨いてやる!!」 負けず嫌いなところが私の長所。 小生意気なOLさんがうっとりするほど、鏡も床も便器もみんな綺麗に してやろうじゃないか。 「ふいー・・・。終わった。終わった。次は二階のトイレっと・・・」 バケツとモップ片手にあくび。 ・・・これでも私、25歳のバリバリの若い娘です。 徳永広海といいます。名前のように広い海の如く 逞しく生きております。 綺麗なOLさんたちと比べられたら哀しいところもありますが、私は私で 毎日、それなりに生きているのです。 「いや〜。今日も逞しい姿だね」 (う・・・!日高色気虫!) 白のワイシャツにジーンズ姿。 スーツのサラリーマンに比べてかなりラフな格好のこの人は。 名前は日高秀幸。 只今、私の”天敵”であります。 「何ですか。もう休憩時間過ぎてるんじゃ?」 「あーっと。3分と20秒ある。君を口説きにきたんだよ」 「・・・そうですか。残念ですが私は仕事時間があと4時間ありますのであしからず」 「あ、ちょっとお待ちになって。お嬢さん〜」 ゴム手袋に長靴姿の私を姿を見かければいつもこうして からかいに来る。 最近起動に乗り出したIT関係のベンチャー企業の日高さん。 若干31歳で、まぁ、それはなかなかのイケメンでOLたちからは 人気ではある様子なのだが。 結構遊び人という噂も飛び交うまぁ、退屈しない人物だ。 「私をからかってる暇があるならどうぞ、お仕事に従事してくださいませ。日高さん」 「3分と15秒、オレは今、君を口説くことに従事したい・・・」 階段の踊り場の角に追い詰められて、整った顔で見下ろされる。 ・・・こういうのがこの人の手なのだろうか。相手の動きを封じる。 普通の乙女なら。まぁ、頬を染めたり純情なリアクションするんだろうけど。 でも負けず嫌いの私の心は至って平常です。 「・・・私は日高さんに蹴りを入れることに従事したいです。怪我しますよ?」 「・・・それは困るね。この手はオレの商売道具でもあるわけだし」 「なら私の仕事、邪魔しないでください」 日高さんは悪戯が失敗した少年のように残念そう。 ・・・向こうのペースに乗ったらが最後。”暇つぶし”の餌食になるだけだもの。 「それにしてもやっぱり君・・・。なんか凄いよね」 「何がです?私は至って真面目に職務をこなしているだけです」 私は日高さんの腕を掻い潜って、やっと解放された。 ・・・やれやれ。 「いやいや。凄いよ。毎日毎日逞しく、他人が汚したものを浄化して・・・」 「ハイハイ。同世代の女の子らしくないってオチでしょ?微妙なけなし方やめてくれませんか」 「違うよ。感心してるだよ。俺達、ビジネスマン達が毎日気持ちよく仕事ができるのは・・・。 君や清掃の人やガードマンの人達に支えられてるってね」 「・・・。珍しく真面目なご意見有り難う御座います。励みにさせていただきます」 「何だよ。信じてないな。その顔は」 信じられるわけないでしょうが。 『お茶目キャラ系を見せておいて急に真面目な一面を見せる』これも この人の常套手段なのは知ってる。 他の女の子にも似たようなこと言ってしね。 「とにかく・・・。頼みますからもう、私にかまうのやめてください」 「わかった・・・。でも”かまう”のはやめるけど”口説く”のはやめない」 「だから・・・!そういう風に誤魔化・・・」 (!?) え?何。頬になんか・・・CHUって音が・・・。 「・・・。ふふ。”不意打ち”成功〜!君、隙ありすぎだよ?」 「な・・・っ。せ、洗剤ぶっ掛けますよ!??いい加減にしないと!」 マジです。私、容器を思わず手にして日高さんに向けた。 腹が立つ!私をからかってばかり・・・。 「ははは。でも君はしないよ。相手が本当に傷つくことは。君は・・・しない。 君はそういう女性だ」 「何故分かるんですか」 「・・・。君にぞっこん惚れてるから・・・」 「・・・。変な理由」 「そうだね・・・ふふ・・・」 気雑っぽく笑うけど・・・。 この人の口説き文句はどこか、寂しさを感じる。 ・・・なんていうのかな。母親に構ってもらえない子供っていうか・・・。 「あのう、もう3分以上、過ぎてると思いますけど?」 「あっと。タイムリミットか・・・。残念。あと一分あったらキスまでいけたのに」 「いく前に私の右ストレートが日高さんの頬に入ってます」 「ふはははは。それは楽しみだね。じゃあキスと右ストレートは 次の機会に。じゃ!」 まぁ、最後の最後まで。ウィンクして去っていく日高さん。 気障ったらしいの通り越してはっきりいってギャグだな。うん。 「それにしても・・・。私、隙あるのかな。気合をいれなおさねば!うし!」 気持ちを立て直して、私は自分の仕事に戻る。 日高さんはいい人だと思う。でも・・・ 私はサラリーマンが嫌いだ。 ううん・・・。サラリーマンというより、会社組織という仕組みが嫌いだ。 私もそういう会社組織、という仕組みの一端の人間ではあるけれど 事にサラリーマンという分野には嫌悪感を拭えない。 2年前。私の父は勤続30年働いてきた会社をリストラされた。 それも・・・酷く陰湿で卑劣なやり口で・・・。 子供じみた陰口や噂。近所の人の耳にまで入る始末。 大人しく真面目だった父。 決して人に弱みは見せない人だった・・・ 会社を辞めてから家族のために、やっと見つけてきた仕事。 慣れない力仕事を愚痴も言わず働いて働いて・・・。 ・・・頭の血管が詰って倒れた。 倒れて・・・。歩けなくなった。 シリアスな話。すごく・・・重たい現実。 でも私の父は笑っている。 私がお土産に焼き芋を買っていくと、少し不自由な右手で 美味しそうに 食べてくれる・・・。 私はそんな父が、そして父の側で寄り添う母が好きだ。 この両親の下に生まれてよかったと思う・・・。 けど・・・。 「えー。嘘!じゃあ、総務で一人、左遷されるっていうの、課長のことだったのね」 「うわー。悲惨。課長、今年家、かったばっかりっていうのに・・・」 すれ違い様に聞こえるOL達の会話。 会社という組織は、本当に人を、人の人生を切り捨てる。 ・・・そして家族の人生も変えてしまう。 ”会社に私の父は殺された” そうではない。 私の父はー・・・。 ”心を殺された” のだ・・・。 そして・・・私は・・・。 人を信じることが・・・怖くなった。 まして。 恋愛なんてー・・・。 出来るはず。ない・・・
「岡野さん、ご苦労様ー」 タイムカードを押して、私はその日の勤務を終えて従業員専用口から 帰る。 ・・・腕時計を見ると・・・7時か・・・。 (買い物して・・・帰ろうかな) 駐車場をぬけると向こうにコンビニがあるからいつもそこに寄って行く。 父の好きなお酒を買っていこうと思った。 地下の駐車場を通り抜ける。 (・・・ん?) 人影が二人。 荒っぽい声が聞こえてきた。 (男同士の痴話げんか・・・?) こっそり。白いワゴン車の影から覗き見・・・。 ん?よく見ると・・・白いワイシャツの男は・・・。 (日高さんだ・・・) なんかお茶らけキャラにはあるまじき、なんか思いつめた シリアスな顔、してるなぁ。 日高さんの向かいにいるのは確か・・・。部下の人だったような・・・? 「人をコケにすんなぁああ!!」 (あ!!) 部下の人が、日高さんの襟を掴んで殴った・・・! こ、これは・・・。かなり深刻なシーンに私は遭遇してしまったのかも・・・。 「もうあんたには失望した!!勝手にしろ!!」 部下の人は捨て台詞を吐いて去っていくけど・・・。 「痛・・・」 部下の人の一発が効いたのか日高さん、蹲ってる・・・。 ・・・かなり怪我、ひどいのかな。 ・・・。どうしよう。 「う・・・」 って。迷ってる余地、なしって蹲る日高さんの背中が言ってる。 私は日高さんに駆け寄って抱き起こした。 「あれ・・・?誰か思ったら・・・。オレのの広海ちゃんではないか・・・」 唇切れてるっていうのに、この人の口はまだ元気みたい。 「はいはい。ナンパは後にして今は手当てしましょうね」 大の男の肩を担いで私は駐車場を出て行く。 なのにこの人は。 「あー。きもちいいなぁ。広海ちゃん、胸、結構あるのね」 「・・・。日高さん、下らないこと言ってるとここに置き去りにしていきますよ?」 「ごめん。もう言わない。お口にチャックね♪」 「一生、チャックして下さい」 怪我してるっていうのに・・・。 殴られた後、お茶らけキャラ維持できるこの人の余裕がある意味、凄いと思った。 「・・・はい。一応、絆創膏張っておきましたが、腫れてきたら ちゃんと自分で湿布はってくださいね」 ビルのすぐ横の川辺のベンチ。 お昼になれば、晴れた日はよくOL達はここでランチする。 まさか、こんな形で日高さんと座るはめになるとは思わなかったけど・・・。 「いやぁ。こういうのを”怪我の功名”っていうのかなぁ♪好きな子に 手当てしてもらうなんてさ♪」 「・・・。あーはいはい。よかったですね」 お茶らけなこの態度は、この人の一種、”バリアー”なのかもしれないなって 思った。 さっきみたいなシリアスな部分に容易に踏み込んで欲しくないから 適当な自分を演じてるんだ。 「・・・。広海ちゃんさ。オレのこと、”二面性のある男”とか思ってない?」 「二面どころか三面四面あるんじゃないんですか?」 「どうだろうねぇ。自分でも分からない。だからさ・・・。恋をしたら きっと見つけられると思うんだよねぇ・・・」 まぁた、日高さんは私の手をぎゅっと握ってきた・・・。ったく。 懲りない人だな。 「手、離してくださいな。怪我人は大人しくしてる!」 「はぁあい・・・」 オチャラケキャラも・・・。今は少し可愛く見えたり。 私は持っていたビスケットを日高さんにあげた。 同僚のおばさんから貰ったものなんだけど。 「あ・・・。これ、子供のとき、よく食べたよ。おなか壊したときとかね」 「私も。だから今でも小腹すいたら食べるんです」 サクサク・・・。 誰もいないベンチで二人、並んでビスケットかじって。 ロマンチックなのかな。どうなんだろう。 「・・・。広海ちゃん。聞いてはくれぬか?」 「何を」 「・・・オレが殴られた理由とかって。ずうーっと待ってるんだけど」 「別に特に聞きたいとも思いませんし。っていうかどうせ、 日高さんのことだから、シリアスーな内容は言わないで適当な部分だけ抜粋して 話しそうだし」 「え?何。じゃあ、君ってば、オレの”シリアスな部分”・・・。知りたいわけ?」 私は否定も肯定もしなかった。 まぁ、聞いてみたい気もしたし。 だからって、それが恋に結びつくものとは限りません。ハイ。 「ま、いいか。ふふ・・・。オレさ、今の会社、辞めるつもりなんだ」 「日高さんが辞めたらどうなるんです?」 「オレがやめれば・・・。救われる人間がいる・・・からかな」 「うーん・・・。もっとわかりやすく説明してもらえませんか?抽象的な 表現は」 日高さんは少し小難しそうに眉をかいて、説明してくれた。 IT関連の仕事が主だったはずなのにいつの間にか、別に事業に手を伸ばす ことが主になってきて。 飲食業やら、不動産業やら・・・。 「・・・会社ってやっぱり利益を上げることが主なんですね・・・。 奇麗事かもしれないけど・・・。やっぱり私は仕事には純粋なキモチで取り組みたい」 「・・・。好きだなぁ。やっぱそういう広海ちゃん。オレも最初はそうだったんだけど・・・」 日高さんは少し切なそうに前髪を掻き揚げた。 ・・・なんか微妙にブルーはいってる。 川の風のせい・・・? キモチが少し・・・柔らかくなってきた感じがする・・・。 「でも私が会社って組織で一番嫌いなのは人をすぐ”切り捨てる”ことです。 それも、表面上は善人面してるからタチが悪い・・・」 「・・・。なんかかなり感情はいったご意見ですね。広海ちゃんも”切り捨てられた” こと、あるわけ?」 「別に・・・。私ならまだしも、30年も会社のためにチカラを尽くしてきた 人間をきっちゃうでしょ・・・?陰湿に追い込んで・・・」 私ってば思わず、自分が固執する部分を日高さんに話してしまった。 なんか・・・少し弱みをみせた気分で恥ずかしい。 「オレもさ・・・。実はそれが理由だったり」 「え?」 「人員削減・・・。うちでもしようって話が出て・・・。社員っていっても10人しか いないのにさ・・・。結婚したての奴を路頭に迷わせるわけにはいかないし・・・。 ”他の会社にヘットハンティングされた”って言ってやめちゃったわけ」 「・・・」 切れ味のある台詞を返せなかった。 今、日高さん、シリアス顔なってる。 「・・・で。こーんな健気なオレを知って・・・。少しは ポイント、上がった?ねぇ。ねぇ?」 シリアス顔になったなと思った瞬間、何時もどおりのキャラに。 ・・・忙しい人だ。 でも、本当は心の中にいろんな葛藤があるんだろうな。 父とは似ても似つかないけど・・・。本当の痛みを隠して生きてる・・・。 そんな気がした。 「ね?オレに興味、もった??」 「・・・。怪我の分だけちょこっと・・・かな」 「それって、抱きしめられてもいいって位?それとも ディープなキスしてもいいって位・・・?それ以上の・・・」 「一緒にビスケット食べてもいいって位です。あしからず。」 私はもう一枚、ビスケットを日高さんにあげた。 「・・・そっか。進歩はしたよな。よし!元気が沸いてきた!恋に! 仕事に!ぐあんばるぞーーー!!」 森田健作張り、川に向かって叫ぶ日高さん。 水面は日高さんの叫びなど何処吹く風で、さらさらと流れて・・・。 「という訳で、暫し、愛しの広海ちゃんとはお別れなのだ。広海ちゃん、 寂しがらないでね」 「寂しがりません。ふふ。ま、味気なくは・・・なるかな」 「・・・最後の最後まで毒舌ですこと・・・。ふぅ。ふふ。でもでもー。 2、3ヶ月後にはまた必ず出会えますから。僕たち」 「決め文句もいまいちときめきません。ふふ。でも日高さん、頑張ってくださいね! モップ持って、応援してます」 私は手を差し出した。 応援したい。そのキモチは嘘じゃないから。 「ありがとう。君も頑張ってね・・・!」 「ええ。負けませんよ!毎日モップもって磨きまくります!」 「ああ。頑張って・・・!」 日高さんは穏やかに笑って、握り返す・・・。 ・・・。ちょっとだけドキっとした。 初めてだったから。 なんか・・・ね。ホントに心からの笑顔・・・みたいだったから。 それから二日後。日高さんは正式に社長を辞任した・・・。 「えー!!嘘!日高さん狙ってたのに!!」 「じゃあ、アンタが次狙うのは、営業課の反町さん?」 やはりOL達の話題にはなったけれど。 まぁ、いい男の噂話は尽きることは無く、次のターゲットに変わるだけで・・・。 「はいはい。お昼休み終わりだよ〜!!」 相変わらず消毒臭い女やってます。 それが私の仕事。 私が信じて生きる毎日だから・・・。 ”2、3ヵ月後、また必ず会えるから・・・” ナンパな言葉も・・・ 少しだけ信じてみる毎日。 やっぱり・・・。信じること私やめたくない。 例え、叶わない嘘だとしても、信じること、 それをやめることはしたくない。 信じることを・・・。 諦めたくは無い・・・。 そして夏が過ぎて・・・。 「え?私がですか?」 私の清掃会社は主に大手の企業のビルやデパートなんか が主な受注先だった。 けれどこの冬から、一個人からの清掃依頼も受け付けることになった。 それで・・・。早速私は割り当てられた 住所に来たのだけど・・・。 「普通の・・・。マンション?」 10階建ての結構新しいマンション。 何でもパソコン関係の会社の事務所だってきいているけれど。 ”3ヵ月後に会えるさ” 「・・・。まさかね」 ちょっとロマンチックな再会を私は想像してしまった。 柄にもないって。 流石にそんな都合のいい展開は・・・。 いや。都合のいい展開を作ってしまう、それが日高さんのキャラだし・・・(汗) 私は色々思考をめぐらせながら、住所の部屋まできた。 「・・・」 『オフィス・HIROMI』 ドアにはそんな会社名が・・・。 ・・・やっぱり。私の予感は当たってるわけ・・・? ちょっと緊張しながらインターホンを押した。 そして中から出てきたのは・・・。 「OHHHH!!・・・MY・ハニー!!」 「・・・お久しぶりです。日高さん」 やっぱりだったね。日高さん(汗) 「会いたかった・・・!!やっぱり俺達は結ばれる運命にあったんだね!!」 一人で玄関先で乙女してるよ。この人は。 「”無理やり”運命を結ぶんですよね。貴方は・・・」 「ふふふ。運命とは自らが作り出すもの!!というわけで、広海ちゃん、 これからもよろしくねーーー!!」 「・・・」 浮かれる日高さんをみてたら・・・。 お返しの台詞言う元気もきえちゃったよ。 ふう・・・。 この人ととことんやりあうのが私の運命ならば、 とことん、付き合いましょう。 ・・・恋愛になるかどうかは分からないけれど・・・。 私は見つめたい。 誰かを信じられる自分を・・・。 誰かに信じてもらえるような自分も・・・。 人に切り捨てられたとしても 裏切られたとしても 信じる心は忘れたくないから・・・。
ハウルの動く城見てきたんですが、ヒロインのソフィーがなんだか印象 深かくてイメージしてみました。ソフィよりもっと勝ち気なおなごになってしまった 気がいたします。それにしてもハウルの美形っぷりは ちょっと凄くて、こりゃぁ、奥様方、おなご衆は萌えるだろうなぁと 思いつつ見ておりました。キムタクの声優はちょっと微妙かな・・・