デッサン
第15
話 落ち葉のメロディ
天気がいい秋の日。
この間、拾ってきた落ち葉で
水里はコサージュや栞、牛乳パック
でできた紙で葉書を作る。
今作っているのは、ジュースやカップを置くコースター。
「うーん。乾いたかなぁ」
牛乳パックから作った和紙に拾ってきた
落ち葉をはさんで丸い型に入れ、乾かす。
(・・・これができたらマスターに見てもらおうと
思っていたのが・・・)
昨日、陽春の店でコーヒーを飲んで、少しほろ酔いになった
所までは記憶しているのだがその時、
自分が陽春に何を話していたのか・・・。
全部、覚えていない。
記憶はとぎれとぎれ。
”私は世界で一番マスターが淹れるコーヒーがすき”
”このお店は私の大切な居場所なんです・・・”
おぼろげに何だか耳に残る自分の声。
告白一歩手前で柄にもない発言・・・あれはきっと
きっと夢だろう。
夢の中の自分の声だろうと水里は思う。
いや、言い聞かす。
「そーだ。あれは夢だ。うん。きっと夢だ!!」
ベランダで拳をにぎって自分に言い聞かせる。
下を通り過ぎる通行人が水里に注目・・・。
慌てて中に入る。
(ふう・・・。夢・・・。だよね。きっとでも・・・)
万が一、いや億万分の一、現実に発した言動だとしたら・・・。
真っ青になる水里。
(・・・。そんときゃ、あたしゃとっと店閉めて山篭りするよ。
もうマスターのいる現実社会では生きていけん・・・(汗))
陽春のコーヒーを飲みたいのは山々だけれど・・・。
(暫く間をおいたほうがいいよね・・・)
だが
そういう時に限って思っていることと反対が起きるのが世の中である。
ジリリリリ。
山野家の黒電話が鳴る。
「はい。もしもし。水色堂ですが」
「あ、もしもし。陽春です」
(ま、ママママスター!??)
まるで誰かがそう仕向けたようなタイミング。
心の準備ができていないので、水里の頭の中は第一声の言葉を
必死で探す。
「あ、すいません。お取り込み中でしたか?」
「あ、い、いえ、お取り込みはしてません」
声が上ずり、言語中枢が少し乱れる。
「実は、折り入って水里さんに頼みたいことがあるんです」
「た、頼みたいこと?」
「ええ。電話だと長くなるので・・・。できれば夕方、寄っていただけると助かるのですが」
「は、はい。立ち余らさせていただきますデス」
「じゃあよろしくおねがいします・・・」
チン・・・。
受話器を置く。
受話器越しに聞こえた陽春の優しい低い声に水里の耳は紅葉色。
(・・・。行きにくい時に、行かねばならぬ状況。神よ。自分のこの”間の悪さ”
は生まれつきなのか・・・(涙))
窓越しに見える秋の空に嘆く水里だが・・・。
ベランダに干してあるコースターはすぐに乾いていた・・・。
『喫茶四季の窓』の看板に隠れる水里。
手には、乾いたばっかりの和紙のコースターを入れた
小さな紙袋を持って。
小柄な水里はすっぽり見えなくなり。
そっと中の様子をうかがう。
(あれ・・・?マスターいないな・・・)
「水里さん。何してるんですか?」
「わッ!!」
見上げると真上に陽春の顔が・・・。
「あ、ま、マスター。こ、こんにちは・・・ッ」
(落ち着け、落ち着け)
呪文のようにとなえる。
「すみません。僕のほうから呼んでおいて留守にしてしまって・・・。すぐ開けますね」
陽春は買い物に行っていた様で、林檎のはいった紙袋を持ちながら
鍵をあけた。
「い、いえ・・・。お気遣いなく・・・」
いつになく敬語になる。
別に意識してるわけじゃないのだが、
”私はマスターの淹れたコーヒーが一番好き”
そんな言葉を発したのが”現実”だとしたら・・・。
水里は気が気ではなかった。
「はい。お待ちどうさまでした」
「あ、ありがとうございます。いただきます・・・」
いつもの陽春のスマイル。
コーヒーを飲みながら、陽春の様子をうかがうが・・・。
「街路樹、大分色づいてきましたね」
「あ、そ、そうですね」
「綺麗だけならいいのですが、店の前を掃くものとしてはちょっと困りますけどね(笑)」
落ち着いた物腰で、マイペース。
いつもの陽春だけれど・・・。
(お、思い切って聞いてみるか・・・。このままだと蛇の生殺しな気分だ)
「あ、あの。マスター。き、き、昨日はどうもすいません。
カウンターで居眠りしちゃって・・・」
「いえいえ。こちらこそすみません。水里さんがお酒弱いのしらなくて
勝手にコーヒーにいれてしまって」
水里、一生分ほどの勇気(?)を振り絞って核心部分を聞いてみる。
「あ、あの、マスター。わ、私・・・。酔ってる時、その。何か、言ってましたか・・・?」
心臓、バクバク、水里。
「・・・酔っている時・・・?ああ、菊田さんのことですよね。喧嘩されたって・・・。
その後、菊田さんとはどうなりましたか?」
「え、あ、ああ、おばちゃんは気にしてないって・・・。逆に余計なこと
しすぎてごめんねって言ってくれました・・・」
「よかった。仲直りされたのですね」
「あ、は、はい。マスターにまで愚痴ちゃってすみません・・・」
「いえいえ。僕でよければいつでも聞き役になりますよ。ふふ・・・」
本当にいつもと変わらぬ笑顔でカップを拭く陽春。
(・・・。やっぱり。あの台詞は私の単なる”夢”だったんだ。でなければ
マスターの様子はいつもどおりなわけないし・・・。うん。夢だったんだ。そう。
あれみんな夢!ふう。よかったよかったーv)
単純水里。一気に心のつっかえがおり、そしてすぐに食欲が戻る。
「マスター。紅葉ケーキください!」
「はいはい。沢山つくっておきましたから」
元気な水里の声に、陽春も嬉しそうに笑う。
すっかりいつもの水里に戻り、あの手作りのコースターを
陽春に見せた。
「わぁ・・・。秋の色ですね・・・。素敵ですよ」
「ど、どうも。牛乳パックの生地でつくってみたんですが・・・」
「この紅葉、もしかしてこの通りの街路樹ですか?」
「はい。あ、マスターにとっては毎日掃いては散ってくる
”困り者”だったですよね」
「いえいえ、こんなに素敵に変身したんですよ。
もう困り者じゃありません。”幸せをはこぶ紅葉”といったところでしょうか。ふふ」
陽春が喜んでくれて、水里もつくってよかったと
嬉しい。
夏用のコースターも水里が作った。
朝顔の花びらを押し花にし、同じく牛乳パック
から作った和紙に挟んでつくった・・・。
「幸せを運ぶこのコースターなのですが、もしよろしかったら、
他の場所へ運んでみませんか?」
「え?」
「実は・・・」
陽春は一枚の紙を水里に見せた。
それには『シルバーハウス・メロディ』
と書いてあった。
お年寄りが昼間過ごす”ショートステイ”する
施設らしい。
「実は僕、時々そこへ、月に一度、お年寄りの方々と一緒に
お菓子作りやお茶を飲んだりボランティアに行かせてもらっているんです。
ほら。お店の壁の絵手紙や俳句はそこのお年寄りの方の作品なんです」
「へぇ・・・」
秋の梨や栗が描かれた絵手紙の数々。
水里も前からいいな・・・と思っていた。
「絵手紙を教えておられた方が体調をくずして・・・。誰か絵の上手な方を探して
るって聞いたので、水里さんの事を話したら是非紹介してくれと・・・」
「で、でも・・・私でいいのでしょうか?人に”教える”なんて
大層なことできないし・・・」
”人と関わることが怖い”
水里の言葉が陽春の心をよぎった。
「”教え”なくていいんですよ。一緒に楽しめば。
僕も一緒に描きたいんです」
「楽しむ・・・か。うん。絵は楽しい。一緒にみんなで楽しむっていう
なら私・・・やってみようかな」
水里の前向きな言葉に陽春の顔もほころぶ。
「じゃあ早速、今度の週末、一緒に行ってみますか?」
「はい!なんか私、今から緊張してきちゃった。でも、ケーキ、
お代わりください!マスター!」
元気いっぱいの水里。
陽春にもその元気が伝わる。
水里がつくった紅葉のコースターを優しく見つめる
陽春だった・・・。
※
そして日曜日。
水里は陽春に連れられ、『シルバーハウス・メロディ』にやってきた。
お年寄りが過ごす”施設”と一応パンフレットには
載っていたが、そんな堅苦しい雰囲気ではない。
洋風のアメリカのカントリー風な建物で一軒家だった。
レンガ造りで玄関まで細い白い砂利道。
広い庭には畑があり、秋野菜が実っていた。
茄子やサツマイモの葉など。
「こんにちは。皆さん」
陽春と水里が中に入っていくと、広いリビング。
丸いテーブルが二つあり、おとりよりたちが
陽春たちを待っていた。
「きゃあ♪陽春先生♪こんにちは」
おばあさん達に囲まれる陽春。
「タキさん、今日は顔色がいいですね。体調はよくなられましたか?」
「ええ♪陽春先生に紹介していただいたお薬が効いたんですわ♪」
「それはよかったです」
にっこりおとりよりに微笑む陽春。
おばあさんたちは思い切り見惚れていた・・・。
(・・・。マスターの笑顔は年代を超えるんだな(汗))
「あ、そうだ。ご紹介します。この間話していた絵を一緒に描いてくださる
山野水里さんです」
「・・・ど、どうも・・・(汗)初めまして」
おばあさん達は水里をじっと足から髪まで、まるで検査されるように
観察。
(・・・。な、なんだ・・・。一体・・・)
「かわいい〜♪」
「は・・・?」
「お人形さんみたい。ねぇ。髪もふわっとして」
「そうね〜。今時の若い子にしては珍しく黒髪だし。うふ。ねぇ、あなたおいくつ?」
髪を触られまくる。水里。
「・・・24ですが・・・」
「んまあ♪高校生に見える。それに、俳優の福永雅治に似てるっていわれない?」
「は、はいよく・・・(汗)」
「うふふ。私、FANなのよ〜。ささ、一緒にお茶にしましょう」
「え、あ、あのちょっと・・・」
水里、おばあさん達の群れにテーブルへと強引に拉致される。
その様子に陽春は・・・。
「よかった。とりあえずは仲が良しになれたみたいですね(汗)」
とにこにこ・・・。
”人と深く関わるのが怖い”
水里の言葉に陽春はここへと誘ったことは少々強引だったかと思ったのだが・・・。
「いやー。タキさん。”水戸黄門”はやっぱり西村晃があたしは好きですね」
「あら。そう。私は里見浩太郎がいいわね。やっぱり」
絵手紙を描きながら、水里とお年寄り達は
時代劇談義に花を咲かせていた。
「水里ちゃん。『江戸を斬る!』の西郷輝彦もいいわ」
「西郷輝彦の金さんはちょっと気品がありすぎるかも。どっちかっていうと
杉 良太郎でもいいような。あ、タキさん、筆は少し塗らした方がいいですよ」
テーブルに拉致された水里。
時代劇の話で盛り上がっていたので
時代劇にはちょっとうるさい水里もちょっと混ざると
一気に盛り上がった。
いつのまにか”水里ちゃん”と呼ばれていた。
”先生なんてやめてください。『私が』絵手紙を描きに今日は
きたんです”
そう言ったからだ。
台所で3時のティータイムの準備をしている陽春。
すっかり、お年寄り達の輪の中にいる水里に
陽春は安心した。
(しかし・・・。水里さんがあんなに時代劇通だったとは
知らなかったな・・・。ふふ)
「皆さん、お茶が入りましたよ。一休みしましょう」
陽春と職員の3人が作りたての抹茶のスポンジケーキを
運ぶ。
「まぁ。おいしそう!これ、陽春さんの新作のケーキ?」
「ええ。季節柄のものを考えてみました」
マロンクリームをベースに
小さな紅葉の葉を添えて。
お年寄り達はおかわりするほど
に大評判だ。
テーブルを囲み、なんともいい香りのするティータイム。
だが、
部屋の片隅で車椅子の白髪のおばあさんが一人、ぽつんと
窓の外の紅葉を眺めている。
(・・・あのおばあさん。きたときからずっと・・・)
「ねぇ。タキさん。窓の近くの方はどなたなんですか?」
「ああ。あの人ね。最近ここに通うようになった滝田さんっていうんだけどねぇ」
「じゃあ一緒にお茶を・・・」
「いいのよ。水里ちゃん。どうせ誘っても来ないから
一人がいいんですってよ。なんかとっつきにくいのよねぇ」
「そうそう。ああいうひとっているのよねぇ。いっしょにいると
盛り上がっている空気が重くなっちゃう。向こうもそれがわかってるみたいで
だからああして一人でいるのよ」
「・・・」
一人。
重なる。
隣の机で楽しそうにおしゃべりしている女の子達。
アイドルの話、好きな男の子の話。
入っていけない。
何を話したら言いかわからないないから。私が話の中に入ると空気が重くなる。
それがわかるから入らない。
本当はいっぱいおしゃべりしたいのに・・・。
水里は無意識に一人分のケーキとカップを持って窓際にゆっくり
近づいた。
「あの・・・。こんにちは」
「・・・」
百合子というおばあさんは無表情で軽く会釈し、再び
じっと外に視線を戻した。
「あの・・・。一緒に・・・コーヒーとケーキ。食べませんか?」
「・・・」
「あの・・・」
おばあさんの背中は”一人にしていて”と
無言で言っているように固い。
拒否されているのがすぐわかる。
「・・・。あの・・・」
水里は必死にかける言葉を探す。
探す。
必死に。
探す・・・。
だがピンとくる言葉が浮かばない。
おばあさんが今、していること。
それは・・・。
「・・・一緒に・・・紅葉を見ていてもいいですか・・・?」
「・・・」
おばあさんは何も言わない。
でも、少しだけ、おばあさんは車椅子を動かした。
水里が窓際に立ちやすいように
スペースをおばあさんはとったのだ。
水里が隣にたつスペースを。
「・・・あ、ありがとうございます・・・!」
水里はそっとおばあさんの視線までしゃがんだ。
「・・・綺麗・・・ですね」
「・・・」
「同じ赤でも・・・色んな色がある・・・。濃い葉、薄めの赤・・・。
見ていても飽きないです」
「・・・」
おばあさんは水里の言葉に返しはしない。
だが、水里が庭の木々を指差し話す方向に視線を
じっとやる。
「あ・・・赤とんぼだ・・・。あの赤色も素敵です」
「・・・」
赤とんぼはおばあさんの白髪にそっと止まった。
「・・・。あの・・・。赤とんぼ、とらせてもらっても・・・いいですか」
「・・・」
おばあさんは静かにうなづく。
水里はそっと、おばあさんの前髪にとまっている赤とんぼの羽根を持ち
放す。
赤とんぼはすいっと青い空に飛んでいった・・・。
「・・・。バイバイ。今度は私の髪にもとまってね・・・」
赤とんぼに手を振る水里。
「・・・」
(あ・・・!笑った・・・!)
微かだがおばあさんの口元が緩み、微笑んだ。
おばあさんの微笑みに水里の心の緊張もすっと解れる・・・。
他のおばあさんたちが陽春と盛り上がるっていても
それから暫く、水里はそこでおばあさんと
ひたすら外の風景を静かに眺めた。
時に舞い込んで来る蝶やとんぼを歓迎して・・・。
陽春はそんな水里とおばあさんの静かなやりとり
穏やかに見守っていたのだった・・・。
そして。
時間はあっというまに過ぎた。
「じゃあ、陽春さん、水里ちゃんまったね〜♪」
お年寄り達はハウス直営の送迎バスに乗り、帰宅していく。
一人、あのおばあさんが残された。
「滝田さんの家は実はすぐ近くで、家族の方がもうすぐ迎えに来られるんですよ」
ハウスの職員が水里と陽春に説明。
最後に一人。
結局今日も、おばあさんは他のお年寄りと一度も口を聞かなかった。
水里達が帰る時も、窓際でひとりたたずむ・・・。
水里は帰る支度をして百合子に近づく。
「あの・・・。百合子さん。また今度、ここで一緒に・・・。紅葉見てもいいでしょうか」
「・・・」
「さっきの赤とんぼに・・・また会いたいのです」
「・・・」
百合子は無反応。
さっき、一度だけ微笑んでくれたけれど
あれは見間違いだったのか・・・。
「じゃあ・・・。百合子さん。私、行きますね」
百合子に深々とおじぎをして帰ろうと百合子に背を向けた。
その時。
「・・・さようなら。水里さん」
「・・・!」
初めて聞いた百合子の声。
気品の在る澄んだ声だった・・・。
「あ、さ、さようなら。百合子さん!また今度来ます・・・!」
水里は百合子のたった一言の”さようなら”が
水里は嬉しい。
とってもとっても嬉しい・・・!
嬉しい・・・!
帰りの車の中、水里は思わず鼻歌が出るほどだった。
「ご機嫌ですね。水里さん」
「あ、ご、ごめんなさい。マスター。なんか嬉しくってつい・・・」
「百合子さんの”さようなら”がですか?」
「え・・・。は、はい。私、ずっと百合子さんに嫌われてないかとか
失礼がないかとか思っていたから・・・最後のさようならっていうのだけでも
本当に嬉しくて・・・」
水里の喜びように陽春もやはり嬉しい。
「百合子さんは他のお年寄りの方々とどう
接していいのか分からないのだと職員の方が言っていました。自分で
歩み寄っていけない。車椅子に乗るようになって尚更元気な他の方との距離を置くようになったそうです・・・」
「・・・」
自分から歩み寄れない。
歩みたいけどタイミングが分からない。
本当は一人は寂しい
そんな気持ちが水里にはおばあさんの背中から聞こえた気がする。
「マスター・・・。私は勝手に嬉しがってしまったけれど、百合子さんと少しだけ近くなれたって
思っていいのかな・・・」
「”少しだけ”素敵なことです。一遍に仲良くなるのもいいけれど、
じっくり時間をかけて関わりあっていく・・・。僕はそっちの方が好きだな」
「・・・うん・・・私も・・・。時間をかけてゆっくり・・・」
バックミラーに映っている陽春と水里の視線が鏡の中で一瞬、合った。
(・・・)
(・・・)
「ま、マスター。今度ハウスに行く時は落ち葉のコサージュ作りませんか」
「いいですね。本に挟む栞とか作れそうだ」
「公園に黄色の銀杏の葉がすっごく綺麗なんですよ。たらふく拾って来ます!
なにせ、”ただ”ですから!」
「ふふふ。そうですね・・・」
落ち葉が舞う。
くるくるゆっくりと落ちる。
人と人の心を彩る。
焦らなくいい。
ゆっくりと結んでいこう。
コーヒーを一口一口味わうように。
ゆっくりと・・・。