シャイン

〜みんな輝いている〜
第6話 鈴の音色は永遠に
光が美容室を任されるようになって3ヶ月が過ぎた。 勿論、そばにはおばさんな付き添って指導しながらだが・・・ そして時々、晃が手伝いに来ていた。 ”光ちゃん。彼氏とのんびりしててね” そういっておばちゃんは気を利かせて買い物へ・・・。 光が一階の店の中を箒で掃除している その姿を・・・晃がじっと見ている。 「・・・な、何みてるんだよ(照)」 「いや・・・。なんか・・・。いいなって・・・」 「ば、馬鹿いってんじゃないよ。もう・・・」 照れくさそうに箒で掃く光・・・。 こうやって・・・。光とまた一緒に居られることが 出来るなんて・・・。 (オレ、また一から頑張るから・・・) 光の背中に誓う晃・・・。 カラン。 店の扉につけた鐘が軽やかに鳴った。 「あ、すみません。まだ営業中じゃ・・・」 入ってきたのは・・・。 スラっとした若い女性。 「・・・久しぶり・・・。横山さん・・・」 「・・・あの。どなた・・・でしょうか」 「・・・。これ・・・」 チャリ・・・小さな鈴を見せる女性・・・。 (あ・・・) ちりん・・・ 鈴の音色が記憶を呼び覚ます。 「も、もしかして・・・。”田倉”さん・・・?」 女性は静かに頷いた。 「・・・家に行ったら・・・ここだって聞いたから・・・」 「そうか・・・。中学のときの・・・田倉麻衣子さん・・・。あ、座って座って」 光は丸椅子に麻衣子を座らせた。 (光の同級生・・・か) 晃は階段から様子を伺う。 「本当に久しぶり・・・。元気だった・・・?」 「ええ・・・。突然ごめんなさい・・・。これを・・・貴方に返したくて きたの・・・」 チャリ・・・。 それは・・・ビーズで作ったくまと・・・小さな鈴。 光が麻衣子にあげたものだ。 「持っててくれたんだ・・・」 「これのおかげで・・・。私は救われたんだもん・・・」 麻衣子は鈴をチリン・・・と鳴らす・・・ 鈴の音が・・・ 二人を10年前の記憶へ連れて行く・・・。 それは・・・ 痛々しく でも・・・ 掛け替えのない思い出に・・・。
光が中学に入学して1ヶ月・・・。 (よし・・・。やっと教室にいられるようになったね) 教室の物陰から母の登代子が教室内の様子を覗いている。 (・・・光・・・。辛いかもしれないけど・・・。乗り越えるんだよ・・・) 入学式早々・・・。 ”こ、怖い・・・。沢山の目が・・・目が・・・ 浮いているよ・・・” 幻覚がみえるほど光の恐怖は凄まじかった。 クラスメートの視線におびえ・・・ ガタガタと足を震わせ、教室に入ることができなかった。 少しずつ少しずつ・・・いられる時間帯を増やしてってやっと 一日、居られるようになった。 母親が付き添っての登校なんて 目立つに決まってる。クラスメート達は冷ややかな視線で 親子を見ていて・・・。 ”なにあれ。毎日邪魔だよね” ”仕方ないよ。でも私ならあの顔で学校なんて来られない” 陰口は当たり前。 その陰口にも耐えて欲しいと登代子は今日からあえて光を あえて行かせた 窓際の席・・・。 ぽつんと一人、休み時間に背中を丸めて俯いて座る光・・・。 まるで外からの攻撃に身を守るように縮こまって・・・。 休み時間は光にとっては一番辛い時間帯だ。 「うわっ。すげっ・・・。ホンモノ見たの初めてだけど・・・。 なんつーかすげぇよな」 「あんた声デカイって・・・」 隣のクラスや三年生達が、まるで見世物を見に来た客のように 光を覗きに来るから・・・ (母さん・・・。私・・・。やっぱり無理かも・・・。 怖い・・・。怖くて気持ち悪い・・・) 光は耳を押さえてさらに背中を丸める・・・。 でも聞えてくる嘲笑う声・・・ ”すげぇ。でもよく平気で来れるよな。 あれじゃあ目に前で給食食う奴が災難。ハハ” ”自画像とかって描く時すげぇ可哀想だよねー” (やめてくれやめて・・・) 耳を押さえても 目を閉じても 聞えてくる 感じてくる好奇な心。 一日中この教室の中にいることは 水の中で息をしないくらいに苦しい・・・。 それでも光は 逃げなかった。 逃げたかったけど 逃げる心の余裕もなかった・・・。 キーンコーン・・・。 朝8時に登校して午後3時半まで授業を受けやっと終わる。 約7時間。 光にとっては3日間缶詰されたぐらいの疲労感がどっと 体を支配する。 誰も光と一緒に帰ろうとは言わない。 近づこうともしない。 (・・・早く帰ろう・・・帰って・・・眠ろう・・・) 体に石がついているみたいに重くだるい・・・ 光はよろっとしながらもかばんを持って教室を出ようした。 ドンッ 光は誰かとぶつかった。 (・・・え・・・) 同じ制服。一瞬だけ顔を見合わせたが・・・ 女生徒は走り去った。 (・・・あの人・・・。泣いてた・・・) その目が 何かを訴えるような目が光の心に焼きついた・・・。 相変わらず。 光にとっての”休み時間”は拷問の時間。 15分程度だとしても三日ぐらいに感じる。 (と、トイレ・・・。息が出来ない。トイレ行こう) あまりの緊張感と張り詰めた精神は体の症状となって出てくる。 そんな体になってしまった自分の弱さが情けない・・・ (・・・早く気にならないようにしなくては・・・。 人の視線なんて ちょっとした陰口なんて・・・) 水道で顔を洗い、顔を上げる・・・。 鏡は正直者。 顔の痕のリアルさを改めて気づかされる それに・・・ (怯えきった顔して・・・。こんな表情してたら 誰でも近寄ってこないよな・・・) 弱さが前面に出ている自分に 外から攻撃されて当たり前なのかもしれない。 (強くならなくては・・・。でも・・・) 頑張ろう、でも・・・頑張ろう、でも・・・ それの繰り返し。前向きになって後ろ向きになって。 毎日毎日・・・。 (・・・) 教室に戻ることが辛い。 トイレの静けさが楽園のように感じる。 (それでも・・・逃げちゃ駄目なんだ) 光は手を洗い、教室に戻ろうと向かった。 (・・・あれ・・・) 隣のクラスの教室のドアの前に。 昨日、ぶつかった女生徒が立っている。 深刻そうな顔でドアノブに手をかけるが なかなか入ろうとしない。 (あの人・・・。あの人も教室に・・・) 手が震えている。 教室の中は悪意の海に見えるのか 女生徒はぽろっと涙を流して 静かに教室には入らず玄関へ続く階段を下りていった・・・。 その女生徒の背中が 自分の背中に光には見えた・・・。 そして放課後。 教室で一日過ごすだけでも手一杯なのに部活動をするほど 心の余裕はない。 光はそっと教室を出て帰ろうと階段を下りていると。 階段の踊り場で教師達が困った顔で話しているのが聞えてきた。 「どうしたもんですかねぇ・・・」 「はぁ〜。うちのクラスは特に問題はないって驕ってましたよ。 それが生徒会長がいじめに遭っていたなんて。PTAからの怒号が 浮かぶ・・・」 隣のクラスの担任。 (きっとあの子の話だ) 光は直感的にそう思った。 「提出物が溜まってるんですが・・・。ああ持っていくのが嫌だ」 「ただでさえ受験前のこの時期は忙しいというのに・・・」 教師達の無責任なため息。 「・・・あの・・・。私が届けます・・・」 「え・・・?」 光は自分でも不思議なくらいに自然に言葉が出た。 「よ、横山が・・・?」 教師達の間でも光の存在は”腫れ物”的。 光の突然の登場に顔がひきつっている。 「私は部活もやっていないし・・・」 「そ、そうか?じゃ、じゃあ頼もうか」 「はい」 ”成行き”言葉で説明するならそれしかない。 (・・・どうして私・・・) 自分でも分からない。ただ・・・ 女生徒のあの震えた肩が焼きついていて・・・。 (えっと・・・。ここだ・・・。”田倉麻衣子”さんの家は・・・。 で、デカイな・・・) 早速帰り、光は麻衣子の家に立ち寄った。 大理石でできた門。 ガレージには何台も車が止まり・・・。 (お、お嬢様・・・ホンモノの) 光は恐る恐るインターホンを押した。 「は、はいはーい。どちら様でしょう」 お手伝いなのか、出てきたのは女性の声。 その声が一瞬、詰った。 (きっと私の顔見て・・・驚いたんだな) 初めて自分を見る人間の反応は大抵そうだ。 「あ、あの・・・。私、麻衣子さんと同級生の 横山といいます。学校からプリント類を持ってきたんですが・・・」 インターホンの横にあるカメラのレンズ。 自分の顔がはっきり映っているだろうと光は思った。 「麻衣子お嬢様は・・・只今お休みになっておりますが・・・」 「じゃああの・・・。郵便受けにプリント入れておきます。 あとあの・・・。また来るかもしれないのでそうお伝えください」 光はお辞儀して郵便受けにプリント類を居れ、その日は帰った。 後から聞いた話だ。 麻衣子が教室に入れない理由。 それは2週間前の出来事だ。 男子生徒が 麻衣子の生理用品を黒板に貼って 『今日は私、女の子なの〜』といたずら書きされたという。 男子生徒達はちょっとした”からかい”のつもりだったのだろうが 麻衣子はその日から登校しなくなった。 からかった理由を教師は問い詰めたが男子生徒が言った理由は。 ”出来る奴がムカツイた” (”出る杭は打たれる・・・”好きで杭は出てるわけじゃないのに・・・) 出る杭は打たれる、 そんなことわざが浮かぶ。 (杭が出過ぎれば打たれて、出なければ出ないでまた 打たれて・・・) 杭はただ埋まっているだけなのに。 不可抗力なことで打たれたら 杭はただ腐って折れてしまう。 (・・・田倉さん・・・。痛かっただろうな・・・) 生理用品なんてデリケートな物を 見世物にされた。 みなの前で裸にされたくらいに恥かしいだろう 悔しいだろう・・・ (・・・今日も行こう) 光はプリント一枚受け取るたびに 麻衣子の郵便受けに入れた。 単なる同情と言われそうだが あの震えた肩が、涙が光の心に焼き付いて消えない・・・。 「申し訳ございません。お嬢様はお休みで・・・」 「いえ、私届けに着ただけですから・・・じゃあ」 インターホン越しのお手伝いの声のトーンが低い。 麻衣子に会うためというより・・・ 自分のため。 (・・・。同情って思われるのがオチかもしれないけど・・・。不安なんだ。 私自身も田倉さんも・・・。今にも心が崩れそうで・・・) 一人、恐怖という名の沼に居て 底まで落ちてしまったら・・・ ”最悪の結果”が待っているかもしれない。 命を絶つという道を選ぶ危険が不安が・・・。 (自分が崩れないために・・・私は) 麻衣子の家に届け続ける。 光は初めて手紙を添えてみた。 『初めまして。あの・・・えっと多分学校では私のこと、 知らない人はいないと思いますが隣のクラスの横山光です』 ”お岩の横山” 一度は聞いたことがあるだろう。 『えっと・・・その・・・。特にかくことが浮かばないのですが いつかその・・・。勉強教えてください』 (・・・(汗)あれじゃあへたくそなラブレターみたいな。 でもかくことホントに浮かばなかった) 不器用な文面。 だが光は何通もかいた。 『あの・・・。決して怪しい者じゃないんです(顔は怪しいけど) ただその・・・。ほら私、学校じゃずっと一人なのであの・・・』 不器用な言葉で 書き続けた。 「お嬢様。いいんですか?一度くらいお会いになって お礼を・・・」 家政婦が麻衣子の部屋のドア越しに話す。 「多分今日も来てると思うんですけど・・・」 「・・・」 麻衣子は無視してベットにふさぎこんでいた。 光からの手紙は・・・ くしゃくしゃにされてゴミ箱に山積みに・・・。 (どうして・・・隣のクラスなのに・・・関係ないのに・・・) 誰にも自分の気持ちは分からない。 まして・・・ (あの人に同情されるなんて・・・) 学校一の”嫌われ者”に・・・。 (私情けない・・・。情けない・・・) 自分が下等に思えてくる。 「お嬢様、今日も持ってこられましたよ。置いておきますね」 (・・・) 麻衣子はドアを開けて光が持ってきた茶封筒。 プリント類と手紙が入っていて・・・。 『今日はあの・・・。”心を守ってくれるお守り”を同封いたしました。 このお守りを持っていたらきっと・・・』 (お守り・・・?) チリン・・・ 小さな銀色の鈴が入っていた。 (・・・何さ。こんなもの・・・) チリリン・・・ 投げつけようとしたが・・・ チチリン・・・ 鈴の音色の音が 麻衣子の手を止めた・・・ (・・・可愛い・・・) チリリン 鈴の音色 小さな音色だが・・・ 麻衣子の心に優しく響いて・・・。 (・・・) 麻衣子はゴミ箱に捨てた光の手紙を伸ばして 綺麗に整える・・・ (返事くらい・・・書いとこうかな・・・) 翌日・・・。光は麻衣子からのメモを渡された。 (へ、返事が来た・・・) 『いつも・・・どうも・・・』 たったそれだけだったけど・・・ (・・・な、なんか・・・嬉しい・・・) 返事が来た。 一方通行だったみちが 突然通れるようになったように すかっとした気持ち。 「なんか・・・。走りたくなってきた・・・!」 雨上がりの道を 光は走った。 反応があった 小さな反応だけど 確かにあった スカっと 晴れた空みたいに 気持ちがいい・・・。 (嬉しいななんか・・・こう・・・跳ねる魚みたいに) パシャンパシャン 水溜りをジャンプして・・・ 光は家まで走って帰った・・・。 それから暫く 手紙での交流が始まった。 他愛もないテレビの話や勉強で分からないところが あれば、学校からもらってきたプリントと一緒に光が分からない部分を 書いたノートも一緒に届けたり。 顔を一度も会わせないけど 交流している気がして・・・。 だが・・・ その交流が突然途切れることになる。 『私・・・。転校することになった』 (えっ) 麻衣子の母親が今の学校に愛想を着かして 転校をさせようとしている。 (・・・そんな・・・。折角・・・) 心通わせてきたのに・・・。 光は初めて家族以外の人間と心が触れ合えた気がしていたのに。 (・・・寂しすぎる・・・) だが大人たちは子供たちの気持ちなどお構いなしに 現実を進めていく。 『明日・・・。引っ越すの・・・』 (そんな明日だなんて・・・) 光は麻衣子が引っ越す前日・・・ 光はせめて最後にあることを伝えたいと、鈴を買った 神社へ走った。 そして・・・。 「麻衣子。何してるの。早く車に乗りなさい」 「うん・・・」 名残惜しそうに車に乗り込む麻衣子。 その車を息せき切った光が追いかけた。 「ま、待って・・・!」 車が止まって麻衣子が出てきた。 「はぁはぁ・・・」 「よこ・・・山さん・・・」 初めて対面する・・・。 いつもは手紙越しだった二人が・・・。 「・・・あ、あの・・・。こ、これ・・・」 チリリン・・・。 光はもう一つ鈴をそっと麻衣子の手に乗せた。 「これ・・・もう一つ持っていって・・・。きっと・・・。 元気れくれるから・・・」 光は照れくさそうに前髪をぽりぽりとかく。 「・・・ありがとう・・・」 (綺麗な声・・・だなぁ・・・) 初めて聞いた”生徒会長の声” 「・・・。あの横山さんごめんね」 「え?」 ”あんな人に同情されるなんて・・・” 毎日来てくれた光を見下していた。 それと・・・ 傍観者だったこと 「私・・・。見てただけだった・・・。横山さんの悪口・・・ クラスでも言われててもただ黙ってた・・・」 「・・・」 「・・・。教室で一人になって・・・。初めて分かった・・・。 人の痛みがどんなものだったか・・・」 『仲間を大切に思いやりを忘れず』 そんな言葉を生徒会報に書いていた自分が 一番忘れていた。 「・・・本当にごめんなさい」 「・・・声・・・。綺麗ですね」 「え?」 「ごめんなさいより・・・その綺麗な声で・・・。 行ってきますって・・・。元気にいってください」 そう言って光は微笑んだ はじめて見る光の笑顔。 ”横山って笑うのか?笑ったとしても相当怖いだろうな” (全然怖くなんてない・・・むしろ・・・) 「・・・。ありがとう・・・。それと横山さん笑ってた方がいいよ」 「あ、はぁ・・・」 光は鼻の頭をぽろぽろかいた。 ・・・光の癖だ。 「お元気で」 「横山さんも・・・」 二人は 握手した。 二人の手の中には・・・鈴が・・・ チリン・・・ ”勇気の鈴” 永遠の音色・・・ 「・・・横山さんがくれた鈴のおかげで・・・。私、 転校先でも頑張れた」 チリン・・・。 すっかり女性らしくなった麻衣子 鈴を懐かしそうに鳴らす・・・。 「な、なんか照れくさいですな。あの頃の私は・・・」 昔と同じように鼻の頭をぽりぽりとかく。 「・・・変わってない」 「え。あー。そうかも。私、お洒落とかしてないし」 「そういう意味じゃなくて・・・。笑顔が素敵ってこと」 あんまり素直に誉められるので リアクションに困って前髪をくしゃりと握り締める。 「じゃあ・・・私そろそろ・・・」 麻衣子が立ち上がった。 「あのっ。田倉さん。田倉さんの髪・・・セットさせて くれないだろうか」 「え・・・?」 光が麻衣子の長い髪に櫛を通す・・・ 「綺麗な髪だ・・・」 「癖毛なんだけど・・・。でも横山さんにカットしてもらえる なら伸ばしててよかった」 「・・・いや・・・そんな大層な人間ではありません・・・(照)」 照れた顔の変わっていない・・・ 「そのままの・・・。横山さんでいてね」 「・・・うん・・・。田倉さんもお幸せに・・・」 チリン・・・ 鈴の音色 光のはさみの音と一緒に 嬉しそうに音を奏でる・・・。 (・・・光・・・) 光の中学時代。 自分の知らない中学時代。 (辛い目にあっていたんだな) けれど・・・ (・・・誰かの心を・・・救ってたんだな・・・) 痛みを強みに変える。 時間がかかるし簡単なことじゃないけれど・・・。 (・・・もっと・・。光のことが・・・好きになったよ) 友人の髪を嬉しそうに 触れる光の背中を晃は・・・ 優しい眼差しで見守っていた・・・。
この話を書いてて、光の心持って”被害者意識強いかなぁ” って迷いながら書いたのですが、でもそれも ありのままってことで書いて見ました。 本当の”トラウマ”っていうのは誰かにベラベラ喋って 解消できるものではないと聞いたことが有ります。 寧ろ、誰にもいえなくて 例えば、無理やりに口の中にその食べ物をつっこまれて 大人になってもその食べ物だけは食べられない。 私、傷ついてますって誰にでも言って回る人は 傷ついてなんか無いし、何かに一瞬は傷ついても 割と解消されてるんじゃないかと思います。 でも若い頃っていうのは、心の痛みと向き合うすべも余裕もないから ”被害者意識”っていうかさぶたで覆うしかない。 今の若い世代は何事にも、被害者意識が強いと言われます。確かにその傾向は あると思うけど、逆に加害者意識が大人にはないんじゃないか。 子供の被害者意識が強い分、子供を傷つけてる意識が大人にはない。 子供同士でもそうかな。 実際に、誰かに心と体を明らかに傷つけられたなら、被害者意識 というのは大切な、心が回復する”ベース”だと思います。 自分は傷ついたんだってスターラインで徐々に”傷ついても ソレを強みに変えよう”って道に繋がれば一番いいんですがなかなか・・・ね(汗) 話がまとまらなくてすみません(汗)