聖夜の奇跡
クリスマスには色んな奇跡が起こるんだって・・・。
犬夜叉は奇跡って信じる?!
私は信じるよ
だって・・・500年の時を超えて私達出会ったじゃない・・・・・。
「犬夜叉〜ちょっと散歩行かない?!」
「はぁ〜?!また散歩かよ・・・・・。もうこんなに真っ暗だぞ。風邪引くぞ!」
「いいから〜いいから〜・・・・・ちゃんと家からコートも持ってきたし・・・・・ねっ?!」
「何処まで行くんだ?」
「御神木まで・・・。」
御神木・・・そう言った時のかごめの表情がどこか寂しげに見えたのは気のせいか?!
そういやさっき弥勒が今日は特別とか言って珊瑚連れてどこかに行ったな・・・。
特別ってなんなんだ?!七宝がプレゼントとかいうのを貰ってたがそれか?!
かごめ・・・お前今・・・何考えてる?
「本当に大きいね。御神木はずっと500年以上の間色んな事を見てきたんだよね。」
「かごめ・・・急にどうしたんだ?こんな時間に散歩なんてこんな所まで来て・・・・・」
「今日はクリスマスって言う日の前の日で、あっちではクリスマス・イヴっていうのよ。
クリスマスには色んな奇跡が起こるんですって!
その奇跡って事考えたら私が犬夜叉とこうして出会えたのも奇跡だな〜って・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「犬夜叉は奇跡って信じる?」
「はぁ〜〜〜?!んなもん・・・わかんねぇ〜。かごめは信じるのか?」
「うん!私は信じるよ。だって・・・こうやって犬夜叉と出会えたんだもん!」
犬夜叉に飛びついて犬夜叉の首に腕を回して抱きついた。
「こうやって・・・一緒にいられるから・・・・・犬夜叉に抱きしめてもらえて一緒だと温かいっていうのも知ったから・・・・・。」
「かごめ?!弥勒が言ってた特別って・・・・・・これのことか?!」
「あっちじゃね〜家族と祝うのもあるけど恋人達にはとっても特別な日なの。特にイヴはね!
あっ・・・ちょっと待ってて!すぐ戻るから!」
「何処行くんだよ!危ねぇ〜だろ!」
「ちょっと忘れ物取りに行くのよ!すぐ戻るからじゃ〜井戸で待ってて!」
言うが早いか一目散に井戸へ向かって走り出した。
かごめの走り去る背中を見つめながら犬夜叉も一体何なのか分からぬまま井戸に向かって走った。
「おいっ!かごめって・・・・・・行っちまった。ったくなんなんだよ・・・。」
「お待たせ〜!はい・・・これっっ・・・・・・・・・・時間が無くてあんまり上手くは出来なかったけど
愛情だけはいっぱいいっぱい入れたから!!!!!」
かごめは紙袋から真っ白な手編みのマフラーを取り出した。端には丸いボンボンもつけて・・・。
「これ・・・?!かごめが作ったのか?俺のために???それで最近ちょくちょく実家に帰ってたのか?」
「うん・・・。犬夜叉に見つからないように作るの大変だったんだよ!あんた突然部屋に入ってきたりするでしょ?!
早く〜巻いて見て!どう・・・どう・・・?!」
「これどうすんだよ。」
「こうやってつけるのよ!うん!バッチリ・・・・・。長さも大体OKだわね。ね〜どう?温かい?」
「おぅ・・・・・。////////」
犬夜叉がマフラーを巻いた姿を見てやっといつものかごめの笑顔が見れた。
俺のために・・・・・かごめの奴・・・・・
「奇跡・・・信じたいな〜。雪・・・降らないかな・・・・・。ホワイトクリスマスになるのに〜!!!!!」
「かごめが信じるなら雪降るんじゃねぇ〜か?!俺も・・・その・・・奇跡っていうの信じてやるよ」
「くしゅん・・・・」
「寒いんじゃねぇ〜のか?!こっち来いよ。」
「雪・・・・・降って欲しいんだもん。」
真っ暗で星が輝く夜空を見上げながら雪が降るのを持っていた。
こんなに星が出てたら雪・・・・・降る訳無いかな・・・・・犬夜叉とホワイトクリスマス過ごしたかったのに・・・・・
「風邪ひいたら雪もなにもねぇ〜だろ〜が!いいから来い!」
強引にかごめを自分に寄せてマフラーをかごめに巻いた。
「あのね・・・・・このマフラーはこうやって使う事も出来るんだよ!」
犬夜叉の首と自分の首に巻きつけた。
「こうしたら二人とも温かいでしょ?!ねっ?!」
かごめの顔が物凄く近くにあってかごめのいい匂いに包まれてなんとなく
ポカポカして幸せな気分になってきた・・・。これが、かごめがいう奇跡なのか?!
俺はかごめに何もしてやれないのに・・・・・ハッキリと思いを伝える事も将来も何も喜ばせる事が出来ないのに・・・
せめて・・・・・今、かごめが望む雪が降ってくれたら・・・・・
「かごめ・・・・」
「ん?!」
振り向いた瞬間かごめの口と犬夜叉の口が一瞬触れた・・・・・。
顔を真っ赤にして下を向いたかごめが可愛くて愛しくて・・・・・抑えていた気持ちが止められなくなって
かごめの頬を手で寄せて顎を持ち上げ口付けた。
「嫌だった・・・・・か?」
「ううん・・・・・全然。ちょっとびっくりしたけど・・・・・/////」
「今、俺がかごめに伝えられる精一杯の気持ちと思ってくれたらいい・・・・・・・・・。」
「うん。ありがとう。嬉しいよ・・・・・/////あっ!雪・・・・・。」
「奇跡・・・・・起きたじゃねぇ〜か。良かったな。」
やっぱり・・・・・クリスマスは奇跡が起こるんだよ!
ね〜犬夜叉!!!口下手な犬夜叉がくれた精一杯の気持ちを受け止める事ができたのも
こうして雪が降ってホワイトクリスマスになった事もぜ〜んぶ・・・・・!
「犬夜叉〜大好き♪」
「俺も・・・・・もう一回してもいいか?」
「うん/////」
クリスマス・イヴの二人の夜はこれから・・・・・
Fin
いつもお世話になっているRee様のサイトにて、素敵なお持ち帰り小説を発見し、 容赦なくお持ち帰り致しましたv・・・なんだかお持ち帰りっていいびききv(邪)
犬かごのクリスマスはこれから・・・とうことは犬はかごちゃんをお持ち帰りして 大人なクリスマスをベットの上で始めようということなのですねv(違) ラブラブホットな小説で皆様も温まってくださまし〜♪ 巧みにRee様の素敵サイトはこちらからどうぞ♪