戦国御伽草子犬夜叉
第1話
HN:和志
かごめ・・・・
今日は何か淋しそうで、
それでいてどこか綺麗で、
ずっと遠くを見ている・・・・・
「犬夜叉?どうしたの?」
「あっ・・・・いや・・・・」
(気のせいか・・・・?)
「星が綺麗だね・・・・・」
「そうか〜?」
「そうよー。こっちの星ってきれいよ。私の世界より・・・・」
冷たい風が二人の間を通り抜ける
「明日ね。犬夜叉。」
「ああ、必ず奈落を倒さなきゃならねえ・・・・・」
「・・・・うん。頑張ろうね。」
「ああ・・・。」
犬夜叉は立ち上がり楓の小屋へ向かう
そんな犬夜叉の後姿をかごめはじっと眺めていた
(これで最後かな・・・・・。)
小鳥のさえずりが聞こえる
(もう朝・・・・・あんまり眠れなかったな・・・・・みんなもそうみたい・・・・
・・)
珊瑚や七宝、弥勒でさえも目をこすっている
(犬夜叉・・・・)
「気をつけるんじゃぞ。」
「分かってます。楓様。」
「生きて帰ってくるさ。」
「またな。おばば。」
「頑張ってくるわ。」
「それじゃあな。」
「ああ、いって来い。」
(無事に帰ってきてくれ・・・・・)
奈落のもとに向かいながら、かごめの表情がかわる
(私・・・・・・決めた・・・・・・)
・・・・・・かごめは強く目を瞑った・・・・・