戦国御伽草子 犬夜叉 最終話 作・ 暁 和志いつもすまねえ なにかとお前ばっかり危険な目にあわせて・・・・ 「なあ、かごめ目ぇさませよ・・。」 そういってかごめの頬に触れる 「んっ・・・」 「かごめ!」 「あっ、犬夜叉・・・」 「苦しくねぇか?」 「うん。もう大丈夫・・・。」 「あっ。これ・・・。」 「?」 「鋼牙と・・・・・琥珀の分だ・・・・。 それとこっちのほうは桔梗が浄化した。」 「じゃあ、貸してくれる?」 「おう。」 ・・・−−−パアアァァ・・・ 光に包まれた四魂の玉は完全なものとなった 「終わったんだね・・・。」 「ああ。終わった・・・・。」 「よいしょっと。」 かごめが起き上がろうとする 「なっ!まだ寝てたほうがいいんじゃ・・・・」 「さっきも言ったけどもう大丈夫。行こっ!」 そういってかごめは犬夜叉の手を引く 「////////////」 着いたのは御神木 「お菓子とかはおいていくね。」 「何だかごめ。帰んのか。」 「うん。帰るけど・・・・・ 私もうここには戻ってこない・・・。」 「へえっ!?」 いきなりのことで間抜けな声を出す犬夜叉 「今・・・何て言った?」 「・・・・もう此処にはこない。そういったのよ。」 「なんで・・・!いきなり・・・・・。」 「いきなりじゃないの・・・・。前から考えていたことだった・・・。」 「・・・・!!!!!お前は俺とはなれての寂しくねぇのか・・・。 そうなんだろ!?」 「いやだ、犬夜叉。けんかなんてしたくないんだよ・・・。」 「けっ!勝手にしろ・・・!」 「・・・・・・・・・・・・さびしくない訳ないじゃない・・・!!!!!!! お願い・・・。そんなこと言わないでっ・・・。」 ふりむくとうつむいて泣いていた バッ・・・・! 目の前が暗くなった 犬夜叉に抱きしめられていた・・・。 「すまねぇ・・・。こんなこといいたいんじゃなかった・・・。 なぁ・・。何でなんだよ・・・。」 「あたしは向こうに帰らなくちゃいけない。 本当は向こうの世界の人間だし・・・・・・。 ここに居ちゃ・・・・駄目なんだよ・・・・。」 「そんなこと誰が決めたって言うんだ! ここに居ればいいじゃないか・・・・!」 「もう・・・・。決めたの・・・。」 抱きしめる力が強まる 信じられなくて頭が回らない・・・ 「もう・・・いくのか・・・?」 「うん・・・。はい。コレ。 これは犬夜叉に預けるね。」 四魂の玉 互いに見つめあう 生まれた時代が同じだったら・・・ 何もかも捨てて そばにいられたら・・・・ 「行くね・・・。」 みつめるしかできない かごめが井戸に向かう かごめが井戸に足をかける 「バイバイ。」 一瞬だった かごめは居なくなった もう ここにはいない 「うわあああああああああああああぁあぁッ!!!!!!!」 叫び声が響く ポツ・・・ポツ・・ ザアアァ・・・−−−−−−−− これが正しかったなんて分からない ただ言えたのは 寂しくて 悲しかった 「犬夜叉っ・・・・・うっ・・・・。」 井戸のそこの土がぬれる もういないんだ チチチ・・・・ 小鳥が犬夜叉の耳にとまった 「・・・・ん」 いつの間にか御神木のそばでねむっていたようだった 目を覚ますと いつもと景色が違って見えた 雨があがったせいもあるだろう 木も鳥も太陽の光も すべてが かごめは中学卒業した後 高校にも進学でき、 大学では日本史学を選んだ どこかで戦国時代とかかわっていたいと思ったのかもしれない 「いっけないっ〜!」 かごめは先輩とカフェで待ち合わせをしていた 見せたい資料があるとか・・・・。 先輩はさきに来ていた 「すっ、スイマセン!!!」 「いいのよ。すわって。」 「あっ。はい!」 「で、これがそうなんだけど・・・。」 薄汚れた2冊の冊子があった 「これ・・・?」 「いいから読んでみて。」 ページを開くと そこには かごめ とかかれている 胸がおさえつけられた あわてて次のページをめくる かごめ。 お前の時代までこれが残ってくれることを願う かごめが帰ってから 俺は鉄砕牙で井戸に向かって 風の傷をうった ずっと掘ってけば いつかはつながる いつか会える そう思ってた そんなことは虚しくて 次の日の朝起きたとき 景色が変わって見えた 全部がかごめに見えた 木とか鳥になって 俺のそばにいてくれてるみたいだ そう思った 勝手かもしれねぇけどそう思った それから弥勒や珊瑚に相談して 四魂の玉は俺が人間になるためにつかった おまえと同じ時間を生きてみたくなったから おまえといった場所を巡ることにした お前が居なくなった今 俺はお前との思い出しかねぇ 御神木 覚えてるよな 俺とかごめが出会った場所だ ここでいろんなことがあった 全部覚えてる なぁかごめ あの時何もいえなくてごめん ありがとう 本当に お前が居たから 人間とか仲間とか 信じることができた 心をゆるせた あと 好きだ もしこれを見つけたときお前は想うやつとかいたとしても ずっとそう思ってる 離れることになったけど だからって出会わなかったほうがよかった そんな風に思ったことはない 後悔してない 一生忘れない もう一冊書き残す これは俺たちの旅についてかいてみた 犬夜叉 涙があふれた とまらなかった 「これ読んだ時かごめって名前あんたしか知らなかったから・・。 かごめってあんただったんだね。」 うなずいた 「どんな人だった?」 「・・・・・・大切な人だったの。」 私も忘れないよ 一生 大好きだよ・・・ 後にこの二冊は本となる その名も 戦国御伽草子 犬夜叉 コメント:最後だけすッごく長くなってしまいましたが・・・・。 稚拙な文章ですが ここまで読んでくれた方ありがとうございました。
暁 和志さん、長編、ラストまで書き上げてくださって本当にご苦労様そして ありがとうございました!! ラストでタイトルの本当の意味がわかり、とても素敵な ラストに物語がまとまりましたねvラストは犬かごは離ればなれで 切なくも哀しいけれど、どこか優しく温かみが感じられるラストで じーんとすごく感じました! 和志さんの優しさがにじみ出た作品になりました。 本当にお疲れさまでした。また是非、投稿小説お待ちしております★