existence (存在) 〜
                                                                                       
erimo   
 
とある日・・・ 「七宝ちゃんっ。ちょっと手伝ってv」 「なんじゃぁ?」 チュッパチャップスをもらった七宝が舌を上下に動かしている。 「じつはねっw」 ゴニョゴニョゴニョ・・・ 「それだけでいいのか?」 「うん。」 そして2人は小屋の中へ入っていった。 「クアァ――――ッ・・・」 よく寝た・・・。 目をこすってゆっくり眩しい世界を見ようとした。 「あっちぃ・・・」 今日は日光が眩しく湿っていた。 ー―――――― グキュゥルルゥル――― ――――――――――― 「それにしても腹減ったなぁ・・・・めしでも食いに行くか・・・。」 よっとっ、一蹴りで地面へと降り立った。 歩いているとふと不思議に感じる事がある。 なんで鳥は生きているのか。 なんで動物は生きれるのだろうか。 なんで俺はここで生きているんだろうか・・・。 まぁ、今となっては考えるまでもない。 あの子とであったのだから。 (って俺恥かしいことをつらーっと心ん中でっ///) こんな風に考えれるようにいつのまになったんだろうか・・・。 俺はあの時1人の巫女しか見てなかったはずなのに・・・。 時間は次へ次へと流れていく・・・。 (でももういいや。今はそんなこと考えるより・・・) 「めしだっ!!」 犬夜叉のない頭でいろいろなことを考えているうちに歩きだったが小屋へと近づいていた。 ――――― チョキチョキ ―――――― んっ?なんだ? 「きつくない?」 「ああ・・・。」 小屋のほうからかごめと男の声がする。 今まで考えていたのは何処へ行ったのか。 その時犬夜叉の心の奥底からジャラシ―が込みあがっていた。 徐々に格子戸へ近づいていくとかごめと髪の黒くて長い、かごめの世界の服を来た男がこちらに背を向け立っていた。 「丈は・・・これでよしねっ。」 「履物が長いような気がするのぉ・・・」 「じゃぁ、ちょっと短くするはねっ。」 (なんでぃあいつ?) 格子戸にかじりついて覗く犬夜叉。 すると ――――  ザッ  ――――――  「なっ!?」 少し声を上げたかと思えば口を抑え格子戸から離れてしゃがんだ。 男がこちらにチラッと向いてニヤッっと笑いまたかごめの方をみる。  かごめは男から脱がせたズボンを縫い合わせまた履かせた。 「今度はどう?」 「あっているぞ。」 「よかった〜っ。ありがとね。これにつき合わさせちゃって・・・」 「こんなんでいいんならいつでも手伝うぞ。」 (なぁ〜っ!あの男、かごめにベタベタ触りやがって、なぁっ!!肩をさわった!?あんにゃろー) 犬夜叉の頭に怒りマークが多数表れたとき 「かごめ・・・」 「なに?・・・ぇっ・・・」 「なっ!?」 犬夜叉、思わず腰がぬけた。 「かごめ黙って聞いてくれ・・・」 その男はかごめをギュッッと抱きしめながら語る。 「おらはかごめが好きじゃ。」 「うん・・・」 「これからも好きでいてくれるか?」 犬夜叉が格子戸に爪を立てすごい形相でにらんでいる。 「うん。あたりまえじゃない。私はずっと好きだから。」 そのトタン 犬夜叉意識が昇天した。 「どうしたの?いきなり。」 男は答えた。 「かごめ・・・外を見に行かぬか?」 男はまたニヤッと笑ってる。 2人は戸口から足を踏み出した。    嗚呼・・・光の向こうからかごめの声が聞こえる・・・。 その声にゆっくりと目を開けた。 「おはよーっ。犬夜叉!元気?」 目の前に見えたのは大きい眼、美しい肌、風のようになめらかな髪だった。 犬夜叉は美しい光景から目を徐々にそらし大きい者を見た。 すると、犬夜叉は反射のようにかごめを抱き寄せた。 「えっ!?どうしたの?犬夜叉!」 かごめが愕き慌てた。 「うるせぇ!てめぇだれでぃ!!」 男のほうを睨んで言った。 「かごめは俺の女でぃ!お前になんかわたさねぇ!!」 それを聞いてかごめは顔を赤らめ下を向いた。 犬夜叉は一向に男を睨みつづけている。 すると男は“ふっ"と笑う。 「おぬしはこの容貌にも嫉妬をする奴なのじゃのぉ。」 男は笑いつづける。 「犬夜叉、お前の嗅覚と記憶は何処へいったのじゃ?」 へっ!? 犬夜叉はかごめを抱きしめる手を弱めた。 かごめはは顔をもっと赤くし“よくみてよ!"といった 紅い着物。 黒くつやっとしたきれいな長い髪。 誇らしく勇ましい顔・・・。 「!!おれじゃねぇーかよ!」 そこには朔の日の自分が立っていた。 「しかもっ、てめぇ!七宝か!?」 「お主も馬鹿じゃのぉ。」 ―――――  ボムッ  ―――――― 「まったくオラにまで嫉妬するのか?そんなにかわいらしいか?」 ああ、もう変化をといた七宝の目は少女漫画のように輝いています。 その後七宝は満月のようにぼこぼこになった。 「そんなに怒らなくったっていいじゃない。」 「けっ。うるせぃ。」 犬夜叉の機嫌をとるべくかごめは犬夜叉と一緒に木下に座っている。 「だってあれは・・・犬夜叉のために・・・」 かごめが横を向いてかわいく頬を赤らめた。 「俺のためってなんでぃ。」 片目を開けかごめを見る犬夜叉。 横でかごめがなにやらごそごそとかき回している。 「これっ・・・」 「これって・・・七宝が着てた奴じゃねーか。」 「これ私の手作りなのよ・・・。今度犬夜叉と朔の日に私の世界で散歩しようと思って・・・。 こないだね、家庭科の実習で服を作ったのよ。結構楽しかったし何かを人の為に作ってみたいって・・・。  でもサイズとかわかんないから七宝ちゃんにモデルやってもらってたのよ・・・。」 手作りがつたわるように服の縫い目から糸が飛び出たりハリを通したあとが無数にあった。 「モデルってなんでぃ・・・。」 「うーん・・・見本みたいな・・・うん、お手本だわ。」 犬夜叉は手作りのTシャツとズボンを見ている。 そして自分の火鼠の衣を見比べた。 「おれはこのままでいいじゃねーか・・・」 その言葉にかごめは俯いた。 (やっぱりそうきたわね・・・。) 予想通りの答えに次の一手を考える。 するといきなり目の前が傾いた。 「えっ・・・」 いつのまにかごめは暖かい者の腕の中にいた。 「俺これ着て散歩に行ってやってもいいぞっ。////」 指で頬を掻き、照れながらかごめに答える。 そんな彼の優しさに心が満たされるかごめ。 「ありがとう・・・」 その場に笑顔が注がれる。 俺は歩いているとふと不思議に感じる事がある。 なんで鳥は生きているのか。 なんで動物は生きれるのだろうか。 なんで俺はここに生きているんだろうか・・・。 まぁ、今となっては考えるまでもない。 横に、俺の為に、かごめが笑顔と共にいてくれるから・・・。
          
 fin    

erimo様、いつも本当にお世話になっておりますm(__)m 夏バテとの格闘中の管理人、たんまりにんまり犬かごパワーをたくさん 補充させていただきました! かごちゃん、きっとお裁縫とか上手そうですわ♪ 手作りのウエディングドレスなんかいいかもvv ・・・でもどうせなら自作の胸元空いている ネグリジェ(半透明希望)とかよろしいかと(爆) 七宝ちゃんの変身でファッションショーっていうのもすごく楽しそう で色々イメージ湧いてきますねvv erimo様、本当に素敵小説有り難う御座いました☆☆☆