seasons
霞姫
季節は過ぎてゆく
人の心をおいて
人の想いをおいて
私があなたと出逢って、いったいいくつの季節が過ぎたのだろうか
季節と共に、私たちはこの道を歩いてきた
春には、戦国の世に桜が舞った
夏には、畑にひまわりが咲き誇った
秋には、紅葉が色づいた
冬には、雪がちらちらと降っていた
どの季節も、私は笑った
どの季節も、私は泣いた
どの季節も、私は愛する人のために涙をながした
―――どの季節も、私の想いが実ることはなかった
それでもいいんだといったのは、私だった
だから、どの季節も、一人で悲しんだ
悲しんで、悲しんで、疲れ果てた
そうしたらいつのまにか、たくさんの季節が過ぎていた
もう私には、道はないのかと思った
永遠に繰り返される季節のように、私の道も、きっと・・・
そのとき私は、この瞳であなたを見た
私を見て、微笑んでくれた
「泣くんじゃねえ。」と言ってくれた
私の手を優しくつかんで、一緒に歩いてくれた
私に花を渡してくれた
それぞれの季節の花を
―――match some thought this
〜あとがき〜
初めまして。今回小説を投稿させていただいた霞姫です。
かごめの想いを、季節を絡めて表現してみました。
やっぱり、犬夜叉とのことで、たくさん悲しんだと思います。そんな想いを、分かっていただけたら光栄です。
でも、やはり最後は犬かごで。(笑)
こんなものですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。