天使の微笑み        『3』    
  
                                      
       
来夢



「え・・・・?」 
(誰・・・・・・・・・?男の子?助けてくれたの?)

「お前、天界人だろ?人間と匂いが違う。」
その言い方にむっときたかごめは

「だからなによ!!好きできたんじゃないわよ!!」
と言い返した。

「ああ?そんなのしらねぇよ。それより天界人は食うと妖力があがるんだってな。あ
んな雑魚妖怪に食われてたまるか。女、おとなしく俺に食われるんだな!!!」
と少年がものすごい勢いでかごめの方へきた。

「こっちにこないで!!」
かごめは走った。でも追いつかれるのは時間の問題だ。

(あんな奴に食べられてたまるもんですか!!あいつをとめられる方法、なんかない
かしら・・・・・・・そうだ!いつかママにもらった念珠があった。たしか首にかけ
て魂鎮めの言霊を言えばいいんだわ!でも首にかける前に殺されちゃう・・・・。で
もやってみよう!!)
とかごめは決心して矢に狙いをさだめて素早く撃った!!
矢は近くにあった木に少年を縛り付けてるように刺さった。

かごめは動けないのを確認してから走って少年のところに行った。そして念珠を少年
の首にかけた。

「おい!何しやがる!!!矢を抜け!!」

「矢を抜いたらあたしが危ないじゃない!!」

「矢を抜いたら殺さねえよ。」

「本当??」

「ああ。」

かごめは少年の言うことを信じたのか矢を抜いた。
すると

「馬鹿かお前?殺さない訳ないだろ?俺はお前を食って妖力をあげるんだ!!」
そういって飛び掛ってきた!!

「話がちがうじゃない!!」
間一髪でよけたかごめがいった。

「うるせえ!!おとなしく俺の爪の餌食になりやがれ!!」

(やっぱり矢を抜いたらいけなかったんだわ!!早く魂鎮めの言霊をいわなきゃ!
!)
でも何ていったらいいのか困っているかごめの目に入ってきたのは少年の犬耳・・・
・・

「え・・・えっと・・・・・・お・・・・おすわりー!!!」

「ぐえぇ!!!」
と少年は地面に押さえつけられた。

「な、なんだこれは!!」

「よかったぁ〜」

「おい!!これをはずせ!!!」

「嫌よ。また殺されそうになったら困るもん!それにあたしは『おい』なんて名前
じゃないわ!あたしはかごめ。か・ご・め!!あんたの名前は?」

「ああ?なんでてめえに言わなくちゃいけなぇんだ?」

「おすわり!!」

「ぎゃん!!」

「て、てめえいい加減にしろ!!」

「名前はって聞いてんのよ!!」

「い、犬夜叉」
これ以上怒らせるとまた『おすわり』をやられると思ったのか素直にいった。

「素直でよろしい。ねえどうやったら天上界に帰れるかしらない??」

「そんなこと知るかよ。それに俺はお前にかまっている暇なんかねえよ。俺は菜覇
<さいは>を倒すんだ。」

「菜覇?誰?」

「菜覇ってやつは竜巻みたいに突然現れるんだ。あいつのことを詳しく知っているや
つはいない。」

「竜巻?じゃあ菜覇って竜巻を操れるの??」

「ああ。」

「じゃあ、あたしを地上界に連れてきたあの竜巻は菜覇ってやつがやったの?」

「多分そうだ。噂じゃ菜覇は天界人を食おうとしてるらしい」

「えっ?じゃあ、あたし食べられちゃうの?ええ〜!?どうしよう!!」

「しょうがねえな。菜覇を倒すまで一緒にいてやる。その方が探し回っているよりい
いからな。」

「本当?ありがとう!」
とかごめはもう一人じゃなくなったので笑顔になった。

  ドキ!

(なんでこいつの笑顔見てどきどきしなきゃいけねぇんだよ)

そのとき

「おーい!!犬夜叉ー!!!」
と遠くから子狐妖怪が走ってきた。

「わぁ!かわいい〜vv」

「??犬夜叉この女子は誰じゃ?」

「こいつは天界人だ。菜覇の竜巻につれてこられたらしい」

「あたしかごめ。あなたは?」

「おら七宝じゃ。よろしくな」

「こちらこそよろしくね、七宝ちゃん」

             続く・・・・・・・・・・・・・・・・・

      あとがき

ふぅ〜〜。ようやく『3』書くことができました>v<
今回のはちょっと長くなってしまいました^−^
次もこれくらいになりそうです(汗
まだまだ終わらない予感が・・・・・・。。とっても長い小説になりそうです。