夜月 第八話    明けぬ闇夜に光を    作:露乃 空には雲がかかっていて、おぼろげにしか月は見えない。 かごめにはその空の風景が、今の夜月の雰囲気に似ているように思えた。   (夜月ちゃん・・・・・) 「たぶん、気付いてるんじゃないですか?『父君』が『父上』ではなく養い親で、義 理の父親だということに」 「・・・うん」 手に握りしめた笛を見ている夜月の瞳はどこか遠くを見ている。 あの時と同じような瞳をしていると、かごめは思った。 夜月が笛を吹いてくれた、あの時と。   少し・・・・・胸が痛む。   「あたしは川に落ちた時、頭を強くぶつけて気絶して、気が付いたらどこかの小屋に いました。川岸で倒れていたあたしを拾ってくれた人・・・・・それが義父君でし た」 サアッと風が吹いて、木々の葉がゆれた。 いつの間にか、先程まで聞こえていた虫の音は止んでいた。 「義父君は隆行(たかゆき)と名乗って、あたしの名前や川岸にいた経緯について聞 いてきました。だけど、あたしはその時・・・自分の名前以外、何も思い出すことが できなかったんです」 「え!?」 (それって・・・・・・)   ――記憶喪失・・・・・・夜月ちゃんが?   予想すらしなかったその事実に、かごめは目を見張るばかりだった。 またそのために、二人の後方にある茂みが動いたことにかごめは気付かなかった。     「なんじゃと・・うぐっ」 「大きな声を出さないで下さい、七宝。二人に気付かれてしまうでしょう」 茂みに隠れて、夜月とかごめの様子を見ているのは弥勒達だった。 犬夜叉の肩の上には冥加もいる。   七宝は大声を出しそうになり、その口を弥勒に塞がれたのだ。 「はあ、すまぬ弥勒。おら、あまりにも驚いてしもうて・・・・」 「いえ、大丈夫ですよ。七宝。」   ひそひそと、かごめ達に聞こえないように小声で会話する弥勒達。 「ちょっと、法師さま?これって犬夜叉に言ったことに矛盾してないかい?」 夜月が小屋を出て、その後を追おうとした犬夜叉を弥勒は引き止めた。 こんな風に盗み聞きするのは、それに矛盾していると珊瑚は言いたいのだ。 しかし弥勒はさらりと返した。   「いいえ。私はかごめさまが適任だと思って言っただけで、その様子を見ないとは一 言も言ってませんよ?」 「・・・・・・・・」 確かにそう弥勒は言っていないが、珊瑚には屁理屈のように思えてならなかった。   そんな弥勒達の会話を一切聞かずに、犬夜叉はかごめ達を見ていた。 (・・・・夜月・・・・・・)     「記憶喪失のあたしに、義父君はその手を差し伸べてくれました。今でも、はっきり と思い出せます。その時のこと・・・その手の温かさを」   昔を懐かしむように、空を見上げる夜月の顔は寂しげであったが、微笑んでいた。   ――今まで見たことがない寂しげで、優しい微笑み。   その表情を見ただけで分かる。 その人が、夜月にとってどんな人だったか。   「夜月ちゃん・・・・」 「半妖のあたしを何故、義父君が拾ったのかは分かりません。だけど、義父君はその 時、妻の理沙(りさ)さんを・・・義母君を一ヶ月前に亡くしていて、それも理由に 入っていたかもしれませんね。あたしを拾って・・・育てた理由に」 かごめは何も言わずに夜月の話を聞いていた。 「義父君は村人達にどれだけ反対されても、半妖のあたしを育ててくれました。この 笛は、義父君がよくあたしに吹いてくれたものです。とても大切な・・・・・義父君 の形見なんです。」   静かに話してゆく夜月の口調は、少し淡々としていたけれど、どこか悲しみを含んで いた。 「義父君は、あたしにいろいろなことを教えてくれました。記憶が戻った時・・・・ 本当の家族を捜しに行けるように。あたしが一人でも生きてゆけるように。あたしが 薬草とかに詳しいのは、医者だった義父君が教えてくれたからです。」   夜月の話からみて、本当にいい人だったんだと分かる。 半妖の夜月を拾い、育てた人物。 (きっと記憶を失った夜月ちゃんにとって・・・・あたたかな太陽のような人だった んだわ・・・)   「村人達に疎外されてはいたけど、義父君と一緒に過ごした時間は幸せでした。ずっ と続いてほしいと思いました。・・・・・だけどそれは、長く続きませんでした」 「え・・・・?」  夜月が顔を伏せた時、少し肌寒い風が吹いた。 その風は強く、かごめは思わず目を閉じた。 次に目を開けた時、かごめが見たのは、夜月の横顔。   (・・・夜・・月ちゃん・・・・)   その横顔は、とても悲しみで満ちていた。 見ているだけで、胸が痛む。 何か言おうにも何を言えばいいのか、分からない。   どうして、何も言葉が浮かんでこないの?   夜月は伏せていた顔を上げて、再び話し始めた。 「義父君と出会ってから一年くらい経ったあの日・・・あたしは義父君に頼まれて、 山に薬草を取りに行ってました。その帰りです。あたしが煙と村人達の血の匂い・・ ・そして、義父君の血の匂いを嗅ぎ取ったのはっ」 「!?」 夜月は自分の側にあった草を強く握りしめた。 とても強く握ったのか、夜月の手には少し爪が食い込んで血が流れていた。 「夜月ちゃん、血がっ」 「平気です。あたしはそれに気付いた時、心臓が止まったかと思いました。嘘だと思 いたかった・・・・。だけど、村は野盗に襲われていて、あたしが着いた時には・・ ・義父君は、もう虫の息でしたっ」   『義父君っ!しっかりしてっ、義父君!』 血まみれの義父の体。今朝まであんなに笑っていたのに・・・・・・。   『・・・夜、月・・・・・本当は・・・っもう少し・・・側にいてやりたかったが 無、理なようだ・・・・』   突如告げられた別れの言葉・・・・決して聞きたくなかった言葉。 それは永遠の別れを示していると、分かってしまった。   『い、嫌だっ!義父君、死なないで!死んじゃ、やだ。やだよ・・・死なないでぇ』 頭のどこかで、助かるような浅い傷ではないと分かっていた。 ・・・・分かってはいたけれど、それを受け入れられるほど強くなかった。   『夜、月・・・・』 いつの間にか・・・目に涙があふれて、それは頬を流れて義父の額に落ちた。   ――どうしてだろう・・・・。 頭の中で、自分の名を呼ぶ声が聞こえた。   『嫌だっ。義父君は・・・・前に・・・あたしに言ってくれたじゃないっ』 涙で目が霞んで、義父の顔がよく見えない。 薬草を取りに行く前、義父は確かにこう言った。   <お前が帰ってきたら、また一緒に理沙の墓参りに行こう> 義父君が死んでしまったら・・・・あたしは誰と義母君の墓参りに行けばいい?   『言ってくれたじゃない。あたしの本当の家族がっ・・・見付かる日まで・・・・あ たしの記憶が、戻るその日まで・・・・・・ずっと、ずっと側にいてくれるって! !』   あの言葉を・・・・嘘にしてしまわないでっ・・・・。 ――何故だろう・・・・・・・・。 前にも大切な、誰かと別れたしまったような気がする。 誰かが悲痛な声で、自分の名を呼ぶ声が頭に響く。   あたしは、別れなんて嫌だ。 もうあの笛の音色を・・・・大好きな音色を聴くことはできないの? もう一緒には・・・・いられないの? あたしにとっての『光』は・・・・消えてしまうの・・・? あたしの『光』は・・・太陽でも、月でもないっ・・・・・義父君以外の何ものでも ないのにっっ! 『義父君っ!』   ・・・・あたしを置いていってしまわないでっっ・・・・。 また一緒に・・・・義母君の墓参りに行こうよっ・・・!   頬に血でぬれているけれど、温かい手が触れた。 『夜っ、月・・・・お前は・・・本当の家族を見、付けて・・・私の分まで生きっ・ ・・・・・』 頬に触れていた温かい手が地へと落ち、義父の目は閉ざされた。 『義父・・君・・・・・?』 名を呼んでも、返事は返ってこない。 とっさに手首の脈をとったけれど、脈は・・・・・なかった。   あの優しい声や笛の音を聞くことも・・・・・笑顔を見ることも、もうできない。 大好きだった義父は・・・・温かな思い出と悲しみを残して、手の届かない遠くへと 行ってしまったのだ。 ・・・・・自分の声はもう・・・・・義父には届かない・・・・。   ――また頭の中で声が聞こえ、誰かの顔が思い出された。   <〜叉、夜月。あまり遠くへ行ってはいけませんよ?> <夜月っ、村の近くに行く時は俺に言えって言っただろっ>    とても懐かしい声・・・・・・大切な居場所・・・・・。   <夜月ーーーーー!>   (・・・・・・兄、上・・・・・母上!) ――望んでいたのは、たった一つの願いだけだった。 今も、そして昔も・・・・・・・・・・・それなのにっ! 『っ・・・・・義父君ーーーーーー!!』 その声は、その場に響き渡った。 川に落ちる直前に聞こえたあの時の兄の声と・・・・同じように。   「・・・・・・それが義父君の最期で、あたしが記憶を取り戻した時でした」 「そ、そんな・・・・・・」 かごめはそれ以上何も言えなかった。 夜月が泣いていないのが不思議なくらい辛そうな顔をしていたから。   そんなに・・・そんなに悲しいことがあったなんてっ・・・・。   (・・・・・夜月ちゃん・・・・・・) 見ている自分が、泣きたくなるような悲しげな瞳。   「その後のことはよく覚えていません。ただ・・・・気が付いた時には義父君の刀を 持っていて、あたしの周りに血まみれで、うめいている野盗達が転がっていました」 「!?や、夜月ちゃん・・・」   夜月は先程自分でつけた手の傷を、その血を見つめた。 「そして、あたしは義母君の墓の隣に義父君の墓を作って、村を去りました。母上達 と住んでいた屋敷を探して・・・。だけど屋敷は崩れていて誰もいなくて、それから はずっと一人で生きてきました。あたしが兄上達の生存を知ったのは、さらに後の話 です」   夜月はそのまま目を閉じた。 決して戻ることのない日々を、ぬくもりを思い出すかのように。   「人間は・・・・・・野盗は、あたしの大切なものを・・・・ニ度もっ、奪ったんで す。あたしは人間が嫌いです。この前は何故か使えたけど、人を嫌うあたしに護闘牙 は使えるものではないんです」 (あ・・・・・) かごめは、夜月が毒で気を失っている時に聞いた冥加の話を思い出す。     『護闘牙は、鉄砕牙と同様に人を慈しむ心がなければ使えぬ刀と聞いております。命 の尊さを真に理解し、守ろうとする心が護闘牙の力を引き出すのだと』 『護闘牙の力?夜月の刀にも何かあんのかよ?』 『護闘牙には<護り>の力が、<結界>の力があるのです。その力は、何かを守ろう とする思いが強いほど強いものとなると聞いております』   「あたしにとって義父君は、自分の命より大切な人でした。だけど、あたしは義父君 を・・・・助けることができませんでした」 その消え入るような夜月の声で、かごめは夜月の笛に目を向けた。 笛を握る手はかすかに震えている。 (そっか・・・・この子は・・)   ――夜月ちゃんの心は、変わっていないんだわ。 お義父さんを亡くした時から、大切な人を守れなかったことで、ずっと自分を責め続 けて・・・・。   辛さも悲しみも、全て一人で背負い込んで生きてきた少女。 心の『秒針』を止めて生きている・・・・・悲しい魂。 そんな風に生きてきたこの少女の心は、強いものかもしれない。 (でも、そんなの・・・・悲しすぎるわ) 辛さや悲しみの中で彷徨い、己を責め続けて、行き場のない思いを笛に込めて吹いて ゆく。 そして時の流れに身を任せて、ただ生きてゆく。   そんな生き方・・・・・辛すぎるっ。   (犬夜叉に再会しても、夜月ちゃんの心は過去から進めないの?) 生きていることを知った時から、ずっと犬夜叉を捜していたと言っていた。 その犬夜叉に会えたのに、どうして夜月ちゃんはそこから動くことができないの?     「・・・・もう行きます」 「え?ま、まさかっ、夜月ちゃんっ」 立ち上がって歩き出そうとする夜月は、振り返って静かに言った。 「このことを知られたからには、もうここには居られません」   「なっ・・・・・」 犬夜叉は妹の悲しい過去を知り、全くそのことに気付けなかった自分を悔やんで考え 込んでいた。 その時聞こえた夜月の言葉は犬夜叉を飛び出させるのに充分であったが、それはまた 弥勒に止められた。   「放せっ、弥勒。これ以上見てられるかっ」 (・・・・あんな夜月を放っとけるか!)   犬夜叉は小声でそう言ったが、弥勒はかごめ達を見て言った。 「犬夜叉、今我々にできるのは・・・・・見守ることだけです」   あの少女が前を見つめられるように・・・・・・。   「どうして・・・」 (何で夜月ちゃんは、ここにい居られないなんて言うの?)   過去の話で少女は、犬夜叉と気まずくなるのを恐れているのだろうか? それとも・・・・・。 この時夜月は、かごめから少し目を逸らして言った。 「・・・・兄上は優しいから、きっと自分を責めてしまうと思います。どんなに短気 になっていても、あたしから見て兄上の優しいところは変わっていません。そんな兄 上をあたしは見たくないんです」   「・・・でも、夜月ちゃんっ」 夜月の兄への純粋な思いに、かごめは胸が締め付けられたように感じた。   「兄上に会えた時は、すごく嬉しかったけど・・・・少し悲しかったんです」 「え?」 夜月はかごめの目を見据えた。犬夜叉と同じ金色の瞳で。 「兄上の傍にはあなた達がいた。何で兄上達が人間と共にいるのか、あたしには分か らなくて・・・・・兄上の存在が遠く感じられたんです」   長い間離れていた兄妹。 人間と共にいる兄と、人間を嫌う妹。   お互いに大切に思っていても、どこか違う場所にいる二つの心。   それ故に、夜月は『今』を見ることができないのかもしれない。 (夜月ちゃんの心は・・・未だ独りなのかもしれない)     ――だけど、理解してほしいと思う。 もう独りではないことに、気付いてほしい。   「夜月ちゃんはそれを犬夜叉に言った?」 「え?」 かごめは夜月に近付いて、その肩に手を置いた。   誰だってすれ違うことはある。 けれど、それを乗り越えて人は前へと進んでゆく。   (犬夜叉を見て?夜月ちゃん)   ――お互いに大切に思っているなら、乗り越えられるはずよ。     「いくら兄妹でも言葉にしないと伝わらないことだってあるわ。夜月ちゃんは、それ を犬夜叉に言ったの?」 「!?」 驚いたように夜月はかごめの顔を見上げた。   かごめの瞳は、誰かに似ていた。 昔、自分の側にいてくれた母や・・・・・義父に。   「夜月ちゃんが歩み寄れば、犬夜叉はきっと応えてくれる。寂しさを感じることが あっても前に進んでいけるわ。それに・・・・・夜月ちゃんのお義父さんは、夜月 ちゃんがそんな風に一人で生きていくことを望まないと思う」 夜月はその言葉で一瞬俯いたが、すぐに顔を上げた。 そして押さえていた思いをかごめにぶつけた。  「あなたに何が分かるんですか!?あたしは義父君が死んでから、ずっと一人で生き てきましたっ。あたしは・・・・一人でいいんですっ。兄上達がどこかで生きていて くれるならっ、それでいいんです!」   頑なに拒む夜月に、かごめはただ言葉を紡いでいく。   「確かに、あたしに夜月ちゃんの心は分からない。人は他の人の心を見ることなんて できないんだもの。だけどね、夜月ちゃん。夜月ちゃんのお義父さんが他の人に何を 言われても、夜月ちゃんの側にいたのは・・・・夜月ちゃんを本当の娘のように思っ ていたからじゃない?」 「!?」   今でも、はっきりと覚えている義父の言葉。   『夜月、お前が村人達を気にすることはない。血は繋がっていなくても、お前は私と 理沙の子供だよ』 「だから夜月ちゃんに、自分の分まで生きて欲しいって願ったんじゃないの?」 かごめの温かな言葉は、夜月の心に染み込んでゆく。 夜月の心の傷に温かさを残してゆく・・・・。   「夜月ちゃんのお義父さんは、夜月ちゃんに自分の死を乗り越えて生きて欲しいと 思ってるんじゃないかな」   『私の分まで生きっ・・・・・・』 ――最期に義父が望んだのは・・・・・・・。 望んだのはっ・・・・・・・・・・。 かごめの優しさは、夜月の心の氷を溶かすには充分だった。   「っ・・・・・うわああーっ」 夜月はかごめに抱き付いて泣いた。 「本当に大好きだったんですっ。義父君は、いつもあたしに・・・・あたしなんかに 優しくしてくれて、たくさんの思い出をくれたのにっっ!」 ――温かな居場所。 それは、あまりにも突然消えてしまった。 一緒に過ごした日々の中で、伝えたいこともたくさんあったのに。 本当の父親のように接してくれた義父に、何もできなかった・・・・。 「ずっと辛かったのね。大丈夫。夜月ちゃんは独りじゃない。犬夜叉も・・・それに あたしや弥勒さま達もここにいるわ」 夜月は、今まで堪えていた悲しみや苦しみを吐き出すように涙を流した。   かごめの手は、とても温かかった 亡き母や義父のように温かく、優しい心を持つ人。 兄の・・・・・大切な居場所。 「っ・・・・・どうして、兄上が一緒にいるのか・・・分かったような気がします」 「え?」 (きっとこの人が・・・・・人間とか関係なく、温かく広い心を持っているから・・ ・・・)     「夜月ちゃん?」  夜月は、泣き疲れたのか眠っていた。かごめの手を握りながら。   「犬夜叉、みんなそこに居るんでしょ?」  かごめが後ろの茂みに声を掛けると、犬夜叉達が出てきた。 「いつから気付いておられたのですか?かごめさま。」 「夜月ちゃんが昔の話をしている時にね。夜月ちゃんは気付いていたみたいで、後ろ をしきりに気にしていたから。」   「夜月・・・・・・・・」 犬夜叉はかごめと夜月の側に行き、そっと夜月の頬に手で触れた。 月にかかっていた雲はすでになく、月の光は静かに犬夜叉達を照らしていた。      〜続く〜         あとがき   長っ。これは『人魚姫』最終話と同じくらい長くなるとは思いましたが・・書き方を 変えただけでここまでとはっ。 この話は『夜月』の中で一番と言えるくらいお気に入りの話です。 八話はキャラクターの心情を大切にしました。 一番のお気に入りは夜月の過去回想シーンとかごめのそれを聞いた心情、セリフで す。 この物語で一番見て欲しいのも、この話です。 大切な人を失った夜月の悲しみ、辛さなどが読む人に伝わればいいなと思います。 原作版+パラレルな『夜月』は、もう少し続くので、また次回で!   第八話:『明けぬ闇夜に光を』 夜月の悲しい心にかごめが温かさを、光を照らすと いう意味。