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「若木の桜餅」の由来 |
「源氏物語」の須磨の巻きに「須磨に年かへりて日ながくつれづれなるに、うえし若木の桜、ほのかにさきそめし、空の気色うららかな」という 一節がありますが、光源氏が手植えしたと言い伝えられるこの若木の桜が須磨寺の境内にございます。 後に、弁慶が「一枝を伐らば一指を剪るべし」と制札を立て、若木の桜を守ったと伝えられております。平家物語を元とする 歌舞伎「一ノ谷嫩軍記」で、義経が熊谷次郎直実にこの制札を渡す場面は有名です。 若木の桜餅はこれらの故事にちなんだ銘菓で、須磨寺参拝のおみやげとして古くから親しまれております。 盛神堂 |