掲示板より

■[アル]さんのご意見に一言!

ところで、先日お布施ってどういう基準で成り立ってるの?という会話がのぼりました。 というのも、いい戒名だからとか○○寺のご住職だからとかで、葬儀で100万円払った人も居れば、10万位の人も居てこの差ってなんだろうね?という疑問というか疑惑!?になってしまい以後気になってたまりません。以前、仏の世界は皆平等だと聞いたことがありますが、時際は地獄の沙汰も金次第で、金額の差でいける場所がちがうのでしょうか?そうなると、お金を持っていないと死ぬに死に切れなくなりますよね。。。。。
私にも子供がおりますが、女の子なので入院〜死〜葬儀とお布施などの一連の流れで不自然で納得がいかない部分が多く、一人っ子に何処まで負担を掛けてしまうのかと先々不安でなりません。話がぼけてしまいましたが、お布施について教えてください。 
Pc07/09(土)13:
先ず「法名・戒名」とは何でしょうね
一般的には「死んだ人の名前」と受け取られているようです。間違いではありませんが、「戒」を授けられて・仏・法・僧に帰依した人の名前のことです。「戒」を授けられて・仏・法・僧に帰依すると言うことは人間として生きている限りなかなか出来るものではありませんが、真宗以外の坊さんは皆、受戒しています。

一方、真宗では「受戒」の作法がありません。仏・法・僧に帰依する「得度式」というのはありますが、人間として生きている限り絶対に戒律を厳しく生きることは出来ないとの立場をとります。結婚することも、肉食することも破戒行為ですから、真宗では自らを破戒の極悪人と自覚するわけです。ですから真宗では「法名」を戴いて仏弟子となるのです。

そこで死んだ人に贈る戒・法名ですが、授ける側の自覚によるところが多いのではないでしょうか?死んだ人は間違いなく煩悩から離れた存在ですから、受戒そのものに意味がありません。そこで現代の戒名、法名は「法の名」として受け取るべきです。即ち生きている私たちの側に法のはたらきを示してくれる存在を表示したもの・すなわち、生きているものが戒名法名に対することは死んだ者にどのように対してゆくかと言う道しるべとしてお考えになったほうがいいと思います。
導師の僧侶は戒名、法名をつける前に、死者が生前何に興味を持ち、どんな信念で生き、残ったものにどんな生き方を望むか?を考えて戒名法名をつけるのだと思います。

ご質問の問題はこの戒名・法名がお金で取引されているのではないかという疑問なのでしょうね?
立派な良い戒名・安っぽい戒名・等と言って文字数が多いほど高いのだと言うことを聞いたことがありますが、残念ながら真宗の私には良くわかりません。

ただ残念なことは戒・法名が商品化されていて、良心的でない葬儀業者といわゆる「拝み屋坊主」の間でピンハネの対象となっていると言うことは聞いています。戒名・法名料として金額は葬儀業者から喪家に見積もりが出て、「拝み屋坊主」はそのお布施の少なくとも30%を葬儀業者にバックしているということが新聞等で報道されました。それによると、僧侶派遣会社と言うのがあってそこでは60%ピンハネは普通だそうです。ですから、喪家の金額の負担が多いほど彼らの分配は多くなるわけです。

これは職業選択の自由ということもありますから良いか悪いかは皆さんで判断してください。
僧侶派遣会社は寺が経営しているところもあれば、一般の方が経営しているところもあって、各宗派の僧侶の登録があり、葬儀が発生した都度その会社から坊さんを派遣すると言うものです。

しかし「拝み屋坊主」といえども寺は持っていないけど真面目に布教活動する事によって信者を増やしてゆこうと言う姿勢もあるとは思います。又そう言う坊さんも知っています。

ただこれは日ごろから寺との付き合いが無い人が被害(?)に遭う訳ですから、考え物ですね!。

これを法的に取り締まることは難しいですから、普段から仏法に親しみ、坊さんと仲良くしておくと言うことが一番大事なことではないでしょうか?
そうすれば、自分が死んで子供に負担をかけることも無いと思いますよ



法・戒名に興味のある方はこのページを開いてみてください