もしも見合い相手が・・・?




H:今日は、社長の姪子さんとのお見合いかぁ〜、緊張するなぁ〜!

  でも、このお見合いが旨く行って、もし結婚となると・・・!

  俺も遂に出世街道まっしぐらや!美味しい話やでこれ!

  相手の人、可愛かったらええんやけどなぁ〜・・・!?




B:やぁ、おはようHit君!



H:あっ、社長!おはようございます。



B:まぁ、そう固くならんでくれ。

  今日は君と姪とのお見合いの日なんだから、私の事は気にせずに。な!?



H:いえいえ、そんな・・・恐縮です。



B:じゃあ早速、姪を紹介するから。お〜い、こっちにおいで!





メェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!





H:えっ!・・・ヤ、ヤギィ!?



B:紹介しよう、私の姪のユキだ。可愛いだろう?



H:可愛いですけど・・・何か意味が違う様な・・・!?



B:話が弾むかどうか、私も心配なんだが・・・



H:弾むかなぁ〜・・・無理っしょ!?



B:とても大人しい子なもんでな。



H:まぁ、草食動物ですからねぇ・・・



B:あっ、ユキに君の事を紹介してなかったな!私の部下のHit君だ。



H:あっ、よ・・・宜しく・・・





メェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♪





B:おっ、どうやら君の事を気に入ってくれた様だぞ!



H:マジっすか?嬉しい様な、悲しい様な・・・



B:じゃあ、後は若い二人に任せて、私は席を離れるとしようか。



H:あ〜っ!待って下さい!お願いですから一緒に居て下さい!



B:そうか?ユキも二人っ切りの方が良いと思うんだがなぁ〜?





メェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!





H:メェ〜って言うてるでおい・・・



B:ほら、ユキもこう言っている事だし。



H:いえ、二人っ切りだと何を喋れば良いのやら・・・??



B:なんだ?緊張してるのか!?君も意外とシャイなんだなぁ〜!!



H:いや、そんな訳では・・・



B:まぁ、お茶でも飲んで、お茶菓子でも食べて、少し落ち着きなさい。



H:はぃ・・・頂きます。





メェ〜〜〜〜〜〜ッ!ムシャムシャムシャ・・・





H:あのぉ・・・ユキさんが・・・



B:なにかね?



H:お茶菓子の下敷の紙を食べてるんですけど・・・



B:あっ、気にしなくて良いよ!いつもの事だから。



H:いつもの事って・・・





メェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♪





B:ん?どうしたユキ?急に席を立って!?



H:えっ?あれ??なんでこっちに来るの??・・・えっ!?ちょ、ちょっと待って!!





メェ〜〜〜〜〜〜〜ッ♪ペロッ!!





H:わぁ〜っ!!・・・あの・・・なめられたんですけど・・・!?



B:う〜ん・・・ユキはどうやら、君の事がえらく気に入った様だなぁ、

  どうだろう?君さえ良ければユキと結婚してくれないか?



H:えっ!?結婚!?そんな事言われても・・・



B:余りに突然な話で申し訳無いのだが。



H:いや、突然とかそう言う問題では無く・・・



B:嫌かね?



H:いや、あのぉ〜・・・

  大体、私の狭い家ではユキさんを自由にさせる程のスペースが無いですし・・・



B:う〜ん・・では、どうだろう?姪の所に婿養子に来ては!?



H:えっ?社長の一族の御家庭にですか!?



B:そうしてくれれば、

  君には将来我が社の経営責任の一部を任せても良いと思うのだが・・・如何かね!?



H:どないしょ〜・・・美味しい話やねんけど、ヤギの婿さんになる訳やし・・・

  でも、結婚したら将来は安泰や!こんなええ話、一生無いよなぁ〜・・・



B:どうかね?承知しては貰えんかね!?



H:・・・分りました!ユキさんと結婚させてもらいます!!



B:おぉ〜っ!そうかね!?

  いやぁ〜、良かったよ!!では、早速だが婚姻届けに記入捺印してくれるかね!?



H:はぁ〜、これで俺の嫁さんはヤギに決定かぁ〜・・・

  でも、しゃ〜ないよな。将来の為、出世の為や!・・・社長、書きましたが。



B:有難う。では、ユキも・・・!





メェ〜〜〜〜〜〜〜ッ♪ムシャムシャムシャ・・・





H:って、それも食べるんかいっ!!




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