うん!国際映画研究部!!




H:あ〜っ、暇だなぁ〜・・・

  国際映画研究部とは名ばかりで、何にも活動してないんだもんなぁ〜・・・

  まぁ、部員が2人しか居ないんじゃ活動の仕様もないんだけど・・・

  これからどうなるんだろう?大丈夫なのかなぁ〜この部・・・!?




B:おいっ!大変な事になったぞ!!



H:あっ!部長、お帰りなさい。で、何が大変なんですか?



B:我が部が遂に存続の危機を迎えたぞ!!



H:えっ!じゃあ、廃部間近ですか!?



B:そうなんだ!笑うだろう!?ハッハッハッ!!



H:いやいや、笑い事じゃ無いでしょう!?



B:なんでも、近日中に活動結果を見せない事には廃部決定だそうだ!



H:活動結果・・・と、言いますと?



B:自主製作映画って事になりそうだな。



H:映画製作って・・・どうするんですか?部員も我々しか居ないのに・・・



B:どうするも何も、2人で作るしか無いだろう!



H:無茶な事言わないで下さいよ!

  部員は2人・部費はゼロ・有るのは8ミリとカチンコだけ!!

  こんな状態で一体何が出来るって言うんですか!?



B:大丈夫だ!私に考えがある!



H:えっ?どんなアイデアですか?



B:動物をテーマにした、ドキュメンタリータッチの映画を作るんだ!



H:でも、それだとロケに行かないと・・・



B:だからぁ〜、都会に暮らす動物をフィルムに収めるんだよ!



H:あっ、なるほど!それなら8ミリさえ有れば、なんとかなりそうですね!?



B:そうだろう!?これで感動の作品を作れれば言う事無しって訳だ!



H:でも・・・野良犬とか野良猫って、

  人間を見ると警戒して逃げちゃいますよ!上手く撮影出来るんですか?



B:それも大丈夫!こんな時の為に、用意しておいたのがある!



H:えっ!そうなんですか!?野良犬か何か拾ったんですか?



B:ジャジャァ〜ン!これを見ろ!!



H:これって・・・只の空瓶ですけど?



B:瓶の中をよぉ〜っく見てみろ!



H:・・・ん?何か飛んでる様な・・・何っすかこれ?



B:ハエだ!!



H:ハ・・・ハエェ〜ッ!?そんなもんどうするんすか!?



B:このハエを主人公に、ドキュメンタリーを撮影するんだ!題して『ベルゼバブの冒険』!!



H:タイトルを格好良くしても・・・所詮はハエですよ!?



B:うるさい!

  私が今からこのハエを飛ばすから、お前は8ミリ持ってハエを追っ掛けて撮影しろ!



H:え〜っ・・・本当にやるんすかぁ〜!?



B:うるさい!グダグダ言うな!



H:じゃあ、部長がやったらいいじゃないっすかぁ〜!!



B:私は監督をしないといけないだろっ!!ほらっ、飛ばすぞ!それっ!!





ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜ン・・・





H:あっ!外に飛んでった!!



B:行けっ!急げっ!8ミリ持って追っ掛けろ!!



H:何か大変な事になってきたぞ・・・大丈夫かなぁ〜・・・あっ!ハエが止まりましたよ!



B:なにっ!?何処だ?何処に止まった!?



H:・・・う・・・うんこです!



B:なにぃ〜っ!いきなり見せ場を作るとは、このハエなかなかやるなぁ〜!!



H:えぇ〜っ!?ここって、見せ場なんすかぁ〜っ!?



B:当たり前だろう!

  『ハエとうんこ』こんなにマッチしたシチュエーションが何処にあるって言うんだ!?



H:そりゃ、確かにマッチしてますけどぉ〜・・・



B:よしっ!今から早速撮影に入るから、お前ハエの声やれ!



H:えっ?・・・ハ、ハエの声!?



B:アフレコだよアフレコ!!



H:何って言ったらいいんすか?



B:そのくらいアドリブでなんとかしろ!



H:アドリブでって・・・



B:とにかくいくぞ!シーン42カット3!よぉーい・・・スタートッ!!






H:『わ・・・わぁ〜い・・・うんこだぁ〜・・・美味しいなぁ〜・・・(汗)』






B:カァーット!よぉ〜っし!なかなかの出来栄えだったぞ!



H:えぇ〜っ!?あんなのでいいんすか!?





ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜ン・・・





B:おっ!またハエが飛んでったぞ!我々も移動だ!追っ掛けろ!!



H:追っ掛けますけど・・・本当にいいんすかねぇ〜こんなんで・・・!?



B:うるさいっ!黙ってハエを撮ってろ!



H:撮ってますよぉ〜!あっ!また止まりましたよ!



B:おっ!今度は何処に止まった!?



H:・・・公衆便所です・・・



B:流石だ!このハエは本当にやる奴だなぁ〜!!



H:そ・・・そうなんすか?



B:考えてもみろ!公衆便所と言えばハエにとっては楽園じゃないか!!



H:確かに御馳走一杯でしょうけど・・・



B:よぉ〜し!早速撮影するぞ!!



H:止めましょうよぉ〜!8ミリ持って公衆便所って・・・変態みたいじゃないっすかぁ〜!!



B:うるさい!文句を言うな!早速撮るぞ!また、アフレコやれよ!!



H:え〜っ!またハエの声っすか!?



B:いくぞ!!シーン42カット3!!



H:えっ?さっきもそれじゃなかったですけ!?



B:よぉーい・・・スタートッ!!






H:『わ・・・わぁ〜い・・・

  御馳走が一杯だぁ〜・・・嬉しいなぁ〜・・・(大汗)






B:カァーット!!よぉ〜っし!さっきより更に良い出来栄えだ!!



H:え〜っ!?本当すかぁ〜!?本当にこんなんでいいんすかぁ〜!?




ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜ン・・・





B:おっ!またハエが飛んでったぞ!!



H:もぉ〜・・・今度は何処っすかぁ〜・・・



B:・・・お前の・・・頭の上だ!!



H:ええっ!俺の頭に!?止まってるんっすか??

  うんこに止まったハエがぁ〜!?ちょっと、勘弁して下さいよぉ〜!!



B:何だか今までで一番、居心地が良さそうだぞ!?



H:なんすか!?俺の頭って、うんこ以上って事っすか!?



B:これを撮らない手は無いぞ!動くなよ!カメラ回せ!アフレコ頑張れよ!!



H:この状態でもアフレコしろってですか!?



B:それじゃあいくぞ!シーン42カット3!!



H:なんか、そればっかりじゃないっすか!?



B:よぉーい・・・スタートッ!!






H:『わ・・・わぁ〜い・・・

  この人の頭って居心地良いなぁ〜

  ・・・何か腐ってるのかなぁ〜・・・ゆったり♪・・・(涙)






B:カァーット!!よぉ〜っし!最高の出来栄えだ!!



H:なんか、泣きたくなって来ましたよ・・・



B:しかし、えらくハエが落ち着いてるなぁ〜!こりゃ、余程お前が気に入ったんだな!



H:気に入られたく無いっすよぉ〜!!



B:よしっ!こうなったら、お前とハエのラブストーリーにするか!?



H:なんでそうなるんすか!?



B:人間とハエとの間に産まれたそして情熱!!



H:そんなもん、産まれる訳無いっしょ!!



B:こりゃ、全世界を感動の渦に巻き込む超大作になるぞぉ〜!!



H:全世界に勘当されますって!!



B:よしっ!今から早速、お前とハエとの甘い生活のスタートだ!

  シーン42カット3!!よぉ〜い・・・スタートッ!!



H:もう、勘弁してくれぇ〜っ!!




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