悪のヒーローになりたい!?
H:Bit君ってさぁ、小さい頃の夢とかありますか?
B:小さい頃ねぇ・・・相撲取りに追い掛けられる夢とか、よく見てた様な・・・
H:あのぉ・・・それって、寝てる時に見る夢でしょ!?
B:えっ?違うの!?
H:そっちじゃなくてさぁ、憧れてた職業とか、なりたかった者とかの話ですよ。
B:あぁ〜!そっちの夢の話ね。
H:ってか、相撲取りに追い掛けられるって・・・小さい頃から、変な夢見てたんだねぇ。
B:チャンコ持って逃げてる俺をさぁ、相撲取りが張り手しながら集団で追いかけて来るのよ!
「ツクネよこせぇ〜!ツクネよこせぇ〜!」って・・・
H:幼少の頃から変わってたんだねぇ・・・ってか、そんな話は如何でも良いんですよ!
B:如何でも良いって、どう言う事だよ!?相方が相撲取りに追い掛けられてんのによぉ〜!!
H:だからさぁ!その夢じゃなくって、なりたかった者の話だって言ってるでしょうが!!
B:特に無いけど・・・
H:無いんかいっ!ったく・・・出だしから、無駄に引っ張ってよぉ〜!
B:じゃあ、Hit君は何になりたかったのよ?
H:僕ねぇ、正義のヒーローになりたかったんですよ!
B:・・・政治の疲労に成田医院!?
H:なんだそりゃ?そんなの、病院で治せるかよっ!
じゃなくって、正義の味方!悪を退治して、平和を守るヒーロー!!
B:なりたいかぁ〜!?ヒーローなんて結構、酷いもんだぞ!!
H:そんな事、無いよぉ〜!格好良いじゃねぇか!チビッコ達の憧れじゃねぇか!!
B:例えばさぁ、ウルトラマンとかになりてぇか?
H:なりたかったよ!ウルトラマンになって怪獣を倒したりさぁ・・・!
B:巨大化して、町を破壊したかったのか!?
H:違うって!そりゃ、怪獣を倒す為なんだから仕様が無いだろぉ〜!!
B:巨大化して、町をぶち壊して都市の機能を麻痺させて
挙句の果てに「ウルトラマン、ありがとぉ〜!」って・・・
日本国民は、どんだけボランティア精神なんだ!?
H:だからさぁ、怪獣倒してくれて有難うって事だろうよ!
B:大体さぁ、ウルトラマンなんて幾らやられたってカラータイマーが点滅して人間に戻るだけなのに
怪獣なんて、光線浴びてやられたら真っ二つだぞ!即死だぞ!!爆発だぞ!!!
地域住民は、大迷惑だぞ!!!
H:そんな事、言われたってよぉ・・・
B:うわぁ〜!怪獣が爆破されたぁ〜!!逃げろぉ〜!!!
・・・ベチャッ!
うわぁ〜!怪獣の肉片が飛んで来たぁ〜!!!
H:グロいっ!そんな、グロいシーンをチビッコに見せるなよっ!!
B:後さぁ、仮面ライダーだって酷いぞ!
H:どこが酷いんだよ!
改造人間になっても悪と戦う正義のヒーローじゃねぇか!!
B:どこがヒーローだよ!あんなの虫の化け物じゃねぇか!!
H:確かに、バッタとかトンボとか昆虫がモチーフになってるけどさぁ・・・
B:ショッカーなんか全身タイツだぞ!よっぽど人間らしいじゃねぇか!
例えりゃ、芦辺さんの集団みたいなもんだぞ!!
H:そりゃそうだけどさぁ・・・そう言う設定なの!
B:そりゃ、芦辺さんが虫の化け物に出くわして見ろよ!
ヒー!ヒー!言いながら逃げるぞ!!
H:別に恐怖でヒーヒー言ってる訳じゃねぇだろっ!
B:ヒー!虫の化け物が出たぁ〜!!逃げろぉ〜!!!
ヒー!こっちからは別の怪人出て来たぁ〜!!ヒー!ヒィーッ!!
H:だから、そんな逃亡メインの番組じゃねぇって!
B:チビッコ達も、みんなで逃げろぉ〜!ヒィーッ!!ヒィーッ!!!
H:だからよぉ〜!そんな、逃げ回ってる番組の何が楽しいんだよっ!!
B:後、お年寄りのヒーローと言えば水戸黄門だろ!
H:まぁ、昔からやってる時代劇ですわなぁ。
B:あれさぁ、8時40分頃から見てみろよ!かなり酷いぞ!!
H:なんで、そんなクライマックスのシーンから見始めるんだか・・・
B:屈強な2人組を従えた老人が、不法侵入した上に暴力を指示してんだぞ!!
H:確かに、そこだけ見りゃそうだけどさぁ・・・
B:ぐはははっ!どいつもこいつも切り捨ててやるわぁ!!
H:いやいや!別に助さんに、そんな台詞はねぇって!!
B:どうだぁ〜っ!痛いかぁ!!もっと、ぶん殴ってくれるわぁ!!ぎゃはははぁ〜!!!
H:だからぁ〜!格さんにも、そんな台詞はねぇって!!
B:ふはははっ!この世の団子を、全て食べ尽くしてくれるわぁ〜!!
H:八兵衛はひっこんでろ!八兵衛はよぉ〜!!
B:ってな感じで、集団をボコボコにした挙句に印籠を出して
全員、土下座しろぉ〜!!
H:そこだけ見て語りゃ、酷い話でしょ〜よっ!!
B:じゃあ、その前に何があるんだよ!?
H:だからさぁ、色々あるんだって!
町娘が悪代官に酷い目にあってたりさぁ・・・
B:その前に、弥七が先回りして
「おい!今から水戸の御老公の一行が到着するから、何か悪事を働け!」
とか、脅してたり・・・
H:無ぇ!そんな、やらしい脅迫シーンは無ぇ〜!!
B:後さぁ、アンパンマンとかも酷い話だぞ!
H:アンパンマンの何が酷いんだよ!
お腹が空いた子供に自分の頭部のパンを食べさせてあげる優しいヒーローじゃねぇか!
B:へぇひゃひゃひゃっ!俺の頭部を食べろぉ〜!
俺の頭部のパンを食べて、全員パンになってしまえぇ〜!!
H:そんなんじゃねぇ!
正義のヒーローアンパンマンは、そんなキモキャラじゃねぇ!!
B:そうはさせんぞ!パンの怪人っ!!
H:なんだ!?誰か出て来たぞ!!
ってか、パンの怪人って呼び方おかしいだろっ!!
B:俺は、貴様の頭部のパンにカビを生やして腐らせる・・・バイキンマンだ!!
H:なんじゃそりゃ!?バイキンマンの方が、格好良くなってんじゃねぇかっ!!
B:出たなぁ、バイキンマン!邪魔はさせんぞ!!
H:なんか・・・完全にアンパンマンの方が悪者だなぁ・・・
B:いくぞ!貴様の頭部を、ビショビショに濡らしてカビを生え易くしてやるっ!!
H:カビを生え易くって・・・ヒーローらしい攻撃じゃねぇな。
B:ぐわぁぁぁぁ!!頭が濡れるぅ・・・力が出ないぃ・・・
H:あぁ〜、アンパンマンやられてるよ。
B:はっはっはっ!そうはさせんぞバイキンマン!
新しいパンを持って来てやったわ!!
H:誰だ?今度は、誰が出て来たんだ!?
B:出たなぁ!悪の総裁、ジャム!!
H:違ぁ〜うっ!ジャムおじさんは、パンを焼く優しいおじさんっ!!
B:さぁ、悪の総裁の登場でバイキンマンの戦いはまだまだ終わらない!
パンの怪人を倒すまで、行けバイキンマン!戦えバイキンマンッ!!
H:逆だ!逆っ!
バイキンマンが、バイバイキーンってやられて、メデタシメデタシなのっ!!
B:さて、改めて聞こうか。
小さい頃に、何に憧れてたって!?
H:もぉ、いいよっ!!
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