妹背山  02.4.14
(アケボノと島の旅2日目)

宿毛の片島港を朝6時半出発。
沖ノ島行きは小さな市営の船。船室に靴を脱いで上がると、
毛布にくるまって寝てる人でほぼいっぱい。釣り客らしい人が多い。
あまり揺れずに、2ヵ所に寄って8時半に母島港に着く。
海の水は底まで見えるくらい透明。

学校はどこだ?せまる山を見上げると,上のほうにそれらしき建物。
石の階段を上がっていると,
昨夜料理屋のご主人が電話をかけてくれた民宿の方が迎えてくれた。
近所のおばちゃん達と一緒に、「山に登る?へ〜〜?」って感じ。
下りたらお昼を用意してくれると言うので,元気に出発。



コンクリートの道をどんどん上がる。暑くなってきた。
途中の小さな段段畑もきれいにソラマメなんかが植えてある。
手入れが大変そう。イノシシにやられるのが悩みらしい。
ストック忘れたので,竹やぶの横でいい感じの棒を拾う。
白っぽい葉に、白い小さな花、ウツギの仲間かな。甘い匂い。
30分で学校、運動場の左隅から登る。「妹背山3キロ1時間」の標識。



いきなり急なのぼり。でもここだけ,すぐにゆるくなった。照葉樹林。
道の草はきれいに刈られている。幅もしっかりあって,歩きやすい。
今日は自然林ばかりで、スギヒノキが無いので気分が明るくなる。
イノシシとマムシが出るがよ,と脅されたので鈴を鳴らしたり,棒で音を
立てたり。木がこんでるので外は見えないけど,とっても気分のいい道。

石積みがあるもっと広い道になった。昔はこの辺でも住んでたらしい。
大変な生活やったろうなあ・・・・
マムシグサ?テンナンショウ?ここかしこに。しかもジャンボ。



かなり平坦な道になり,しばらくすると車も通る未舗装の林道に出る。
すぐ横に赤テープがあって,再び登山道に入る所は判りやすかった。
でもまたまた林道とあって歩いてると二股になるが、右を行く。
赤テープに導かれて登山道に入ると,かなり大きな廃屋が見える。
右へ細い道があったのでほんのちょっと行くと,山伏神社。
小さな鳥居とでっかいスダジイの木。宿毛市の天然記念物。

元に戻って少し行くと頂上。



木を切って広場のようになっている。
あら!子どもの冒険心いっぱいの、生きてる木の展望台がある!
4本木を残してそれを支柱に横木を組み合わせて
トムソーヤーばりの見張り所みたい!
早速夫ははしごのある展望台に上ってみた。
南西の海が見えるって。
喜んでる夫の写真撮ろうとしたらデジカメ電池切れ,。泣いたよ!くやしい。

藪こぎを覚悟してたけど,全然。とてもいい道だった。
学校からはコンクリート車道をだらだら下りた。

1時前に民宿に戻るともう用意がしてあって,早速独特の海苔巻を頂いた。
すし飯じゃなくて,五目ご飯をここだけの海苔で巻いてある。
おもしろい味。魚は素通りで都会へ行くそうで,干物だった。
山の道がきれいで,頂上も整備されていてよかった、と言うと,
そりゃ私らが登って刈っとるから、と言われた。
ほんと、ありがたいことです。

3時20分の船しかないので,あとはぶらぶら散歩する。海の水がきれい。
いろんな船が出たり入ったり,釣り客やダイビング客が乗ったり降りたり。
二人で勝手なドラマを作って、ぼ〜〜っと眺めて時を過ごす。

帰りの船ではデッキでまたぼ〜としてた。
5時30分、港に着き車に戻って帰宅の途。
途中、一本松温泉に心引かれたけど,昨日の祓川温泉で十分満足だったので
寄らずに、すっとばして2時間で大洲IC。
10時前に家に着いた。 楽しい山の旅だった。


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