堂ガ森と二ノ森  02.5.26

25日夕方ゴルフから帰った夫は突然、
「今から登山口行って車の中で寝て明日縦走だ!」
で、たいした用意もせずにあわただしく5時出発。
石鎚サービスエリアで夕ご飯,川内町の桜の湯に入り,
国道494号線で黒森峠の駐車場に車を停める。

もちろん1台もいない。月の明かりだけ。
缶ビール飲んで,9時には寝る。
でも4時ごろ寒くて目がさめる。動物の鳴き声。
なんか熟睡できなかった。トイレは割ときれい。

6時にはお湯を沸かしてスープとコーヒーと昨日買ったコロッケパン。
さ、いざ出発。いい天気。
面河方面へ車を走らせる。9キロで梅ガ市登山口。
登山者用駐車場がある。(キャンプ禁止)
看板に「堂ガ森へ3時間、二ノ森へ5時間」とある。むむ・・・自信がない。

6:45、とにかく出発。
人工林の中を調子よく歩く。道幅広くとてもよく整備されている。
やがて急なのぼり。木の階段。
クルマバソウ、タニギキョウ、ミズタビラコ、フタリシズカの白いかわいい花が
慰めてくれるけど, きついのに変わりない。
まだ朝早いので日が射さない暗い森を登りつづける。

1時間で尾根っぽい感じで少し楽。でもまだ暗い森。
やがて自然林に入りちょっと明るくなった。また急な登り。
やっと笹原に出た。スカッとする。

さえぎる木が全然ないので眺望がすご〜い。



堂ガ森頂上の大きな反射板も見える。坂瀬分岐。
遥かかなたを米粒のような7人が登っている。

やっとこさ3時間で堂ガ森頂上。石鎚の山小屋がくっきり。すごいね。

さっきの7人も休んでいる。「虫除けネット,いいですね」
と言われた。うん,快適よ、でもハズイ。
二ノ森は遠いなあ、でもここまで来たから行く・・しか・・ない・・のか・・なぁ。

笹原を少し下って、愛大小屋が見え始めた。
本の写真と一緒だ,と妙に感心する。今度はだらだら登り。

堂ガ森を振り返る。反射板は遠くからでもよく見える。

登り,ずっと登り。暑いし、えら〜〜〜。
笹はきれいに切ってあって,スパッツは全然要らない。
でも行けども行けども笹は続く。風は冷たく心地よい。
はっと目を上げると土小屋や岩黒山筒上山が見える。感動。
頂上手前でとうとうばてて、休憩ついでにお昼ご飯にした。
さて、荷物を置いて頂上目指す。さっきの7人が下りてきた。
あと3分ですよ、と元気付けられた。12:30二ノ森頂上。


とうとうここまで来たわ,軟弱な私が。
石鎚が平べったく見える。中津明神,石墨山、山山・・・・あ,海も・・・。
さ,下りはどれくらいかかるのか…とにかく帰るしかない。

マイヅルソウ、清楚。イワカガミ、ピンクがかわいい。
堂ガ森手前の登りがしんどかった。2時,やっと堂ガ森に戻ってきた。
二ノ森を振り返り、あそこから下りてきたんだぁ、と感心する。
1箇所だけ道が少し崩れているけど,後は本当に安全。間違いようもない。
笹原と別れて森の中へ。朝と違って午後の日差しがブナの林を美しくして
くれている。朝は感じなかったけど,なにかいい匂い,春の森の匂い。

でも、人工林に入ってからが長く感じられた。外が見えないしおもしろくない。
まだ?まだ?、と夫に聞いても仕方ないのに聞いてしまう。だんだんブーたれてきた。
足はヨレヨレ。それに予想以上に飲んでしまって水が足りなくなり,喉がからから。

3:45着。今日は9時間のうち歩いたのは8時間くらいかな?ひぇ〜。
4時に登山口に戻ってきた。

道前渓温泉入っても疲れは取れない。あ〜あ、もうこういうのはパスだ。限界。
と言いながら、翌日になってこれを書いてるうちに、
次はどこ?と考えてる自分に・・・・あほかいな,と思う。


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