一ノ森    05.10.30


高松を5時半出発。193号線で塩江、脇町、旧山川町。
旧美郷村過ぎ、神山町に入り、神通の滝方面へ左折。
5分で193号線通行止めの迂回路である民有林道入り口。
 
離合するには狭いので慎重に運転。幸い対向車はなかった。
15分で「岳人の森」前の193号線に出る。
 
7:30、雲早トンネル出て、剣山スーパー林道へ。
「ファガスの森」で朝食中の山グループ。テントだったのかなー。
紅葉を見ながら、さらに林道を進む。高度が上がると次第に色づいてきた。
登山口はこの辺かなー、と思いながら右斜面を見てると、
ちょうどご夫婦が登りはじめるところだった。
お聞きしたらにくぶち峠に出る登山口だそうだ。よかったー。
彼らの車の隣に駐車。
さびた看板の足に小さく「ニクブチ峠へ25分」と書かれてある。
放置されたバスというのは登山口と反対側の木蔭にあった。
木が茂って見えにくい。カーブミラーはなかった。
 
8:50、出発。歩くとすぐに暑くなって長袖Tシャツ1枚になる。
涸れた沢の中や横を歩く。はっきりした道だ。
9:18、尾根に出た。ここがにくぶち峠。四差路になっている。
そのまま真っ直ぐおりると富士ノ池に出て昔は剣神社にお参りしていたという。
尾根を右へ行く道は笹が茂っていた。左手のきれいな道を登る。

境界線の尾根道でとても歩きやすい。スパッツは要らなかったなー。
狭い尾根なので両脇の山が木の間から見える。

紅葉にワクワクだ。
大きなブナが現れ、もうなんともいえない!
9:45、特に大きなブナがあったので根元に座って休憩。
静かなぶなの森。時々遠くで鹿の声。

再び歩き出してすぐに尾根が広くなってきた。
本に出てたバカ尾根だなー、わかりにくい。
赤テープが右に見えたのでたどっていくと境界線からはずれたらしい。
これだから広い尾根はいやだ。両脇は小さい尾根っぽい。くぼ地を歩く。

25000分の一の地図では細かいところまではわからない。
本を出して読み返す。「大岩が2回出てきて湿地がある」、と。
ある、ある!大岩!湿地もさっきあった。
これでいいのだ、と又歩き出す。
すぐそばで鹿のキューッという大きい声。威嚇なのかな。
「苔むした岩の上を歩く」ある、ある!
倒木や岩に苔がびっしり、日本庭園のようだ。

11:12、やっと森を抜けて隣の尾根がはっきり見えるところに出た。
笹も濃くなって標高が上がってきた。
薄い踏み跡をたどって上がっていく。
展望がいいねえ、と余裕が出てきた。
 
笹が肩まで来るほど深くなり、急登にふうふう言ってると、
ふと左下を見た夫が「きれいな道がある!」
え!なんと!ホントだ!今までのはなんだったん?
 
赤テープもあり(かなり古かったけど)、踏み跡もあったので間違いじゃないけど、
そりゃあこっちの境界線の道のほうがいいに決まってるわー。
 
後はルンルンといいたいけど、もう既に2時間半歩いてる。
ちょっとお疲れ。のろのろと登っていく。
時々振り返る。いい眺め〜〜〜。右の尾根もきれいだなー!
(あれを上がってきたのじゃない)
11:53、やっとコリトリからの道と合流。
上からさっきのご夫婦が下山して来た。
私達がなかなか到着しないから心配してくださってた。スミマセン。
うろうろしてたと言うと、分かりにくいところに帰りに印をつけておきます、
と言ってくださった。

やっと頂上が見えてきた。人影がいっぱい〜。
 
12:09、一ノ森ヒュッテに到着。
すごい人、人、人・・・・。
たまたま空いてたベンチに陣取り、ガスストーブつけてラーメン作り。
じっとしてると寒くなりフリースを着込む。
夫はビール。
ラーメンは焼き豚とシナチクを入れたので、おいしいー。
食後のコーヒーはヒュッテで、と思ったら臨時休業だって。
管理人の内田さんは大工さんと一緒に食堂の床を張替え中。
むくの木だったから来年は絶対泊まりたいナー。きっといい香りだろうな。
ヒュッテは11月10日には閉めるそうだ。春まで長い休みだね。
 
頂上に行ってぐるりを見回す。剣山とジロウギュウの間に三嶺、その向こうに天狗塚もはっきり見える。
ジロウギュウと槍戸山の間には新九郎山、その向こうに石立山。
 
再びヒュッテ前に戻ると静けさが戻っていた。

13:07、下山開始。
ほとんどの人は剣山方向へ帰っていく。こっちの道は誰もいない。
10分でコリトリへの道との分岐。内田さん手作りの道標。右へ。

13:33、見晴らしのいいのはここまで。

13:55、今度は赤い杭を見ながらきっちりと境界線の道を下る。
こんなにいい道だったんだー。


14:07、「池の窪」の看板。
これは登りでは見れなかった。
左下を見るとくぼ地がある。
あそこでうろうろしてたのかなー。きっと。
ここで間違ったかナーと思われるところは赤テープが右と左とあって、
右(頂上に向かって)へ行かないようにと倒木を置いてくれてた。

あとは見覚えのある尾根歩き。
あ〜、きれいな紅葉!

 
そうそう、こんな木があったわねー、としゃべりながらのんびり下りる。

14:52、にくぶち峠。
15:09、下山終了。膝が痛いのでゆっくり下りて2時間かかった。
 
15:30、来た道を帰らずに西へ向かう。 
スーパー林道の紅葉、いい時に来たね、と喜びながらキョロキョロ。
でも日差しは夕方になって弱くなってきた。紅葉には光が大事なんだけどなー。
大ぼら橋のたもとではカメラマン達が撮影中。
私も橋から写して・・・みた・・・・けど・・・?
 
スーパー林道おりて県道295線に入り、川沿いの紅葉を楽しむドライブ。
細い道なので時速30キロ。
  
193号線に出たら神山町へは通行止めの表示。
雲早トンネルまで行けたら問題はないのだが、
「8キロ先工事中」が気になる。でもかまわず進む。
これは何とか通れた。問題の林道も対向車なく無事。
 
やっと人のにおいのする家の明かりが見えてきた。
 
剣山スーパー林道、高松からは遠いわねー。
距離はそうでもないけど、未舗装だったり、狭かったりで
スピードが出せず、運転に気を使うらしい。
穴吹のそば屋さんでコモちゃんは生ビールを飲んで運転を交代した。
お疲れ様でしたね。ありがと〜☆
 
 
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