雁巻山   05.05.29


梁瀬貯水池を見下ろす展望台で車中泊。
前夜、茂みの中から、メ(ベ)〜、というような声。
何だったんだろうなあ・・・(日本カモシカだったらしい)
7時、あずまやで朝ごはん。

ぼんやりしたお天気だ。


片づけをして8時出発。
貯水池の橋を渡って魚梁瀬の集落に行かず右の林道を行く。
エゴノキやミズキが満開。きれいな水!

東川を過ぎて、右の橋を行くと徳島海南へ通じている。
左の東川林道に入る。


大戸山28林道入り口通過、閉まってる。
雁巻林道入り口通過、閉まってる。
杉の木を積み出しているが、今日はやってない。
橋を渡りすぐの登山口を探すが分からない。
軽トラが1台停まっている。
さらに進んでいく。

影地山林道の入り口が閉まっている。「ヤナセから10.5キロ」の表示。
この奥に登山口がもうひとつあるようだが・・・
仕方ない千本山に行くしかないかな・・・

さっきの登山口らしきところまで戻ると、
軽トラのおじさんが車に戻っている。
聞いてみたけど、知らないって。(魚釣りのおじさん?)
で、よく見ると木に隠れてるけど、登れそうだ。


でもちょっと怪しい感じ。
やっぱり千本山へ行こうと言う私、ちょっとだけ登ってみようと言うコモちゃん。
じゃんけんで決めた。コモちゃんの勝ち。

9:22、一応少し登ってみることにした。

お〜、道らしきものが続いている。林境界だからかな。
急な登りだ。あら、シャクナゲの花が落ちている。
ストック忘れて昨日西又山で見つけた木の枝を杖にしてるので、
重くて、時々邪魔になる。
木が込み合ってるけど、道ははっきりしている。

シャクナゲの木はたくさんあるが、もう終わっている。
狭い尾根に出た。両側から沢の音。
古いペットボトルが捨ててある。誰か通ったのね。

尾根を切り取ったみたいに道が横断してるように見えるところに出た。
分かりにくいところなので、
落ちていたプラスチックのゴミの上に石を置いて目印にした。
標高が高くなるとシャクナゲもキレイ。


9:57、木の間から汗谷山が見える。台風のせいか、崩落している。
10:12、すごく大きな切り株が次々現れる。
お留め山として残されていた杉だったのかな。


11:02、尾根が広くなると道がわかりにくい。
倒木が多くてそれをよけていると道がわからなくなる。
枝を折ったり、落葉を靴で蹴散らして地面を出したりしながら登る。

11:30、向かいの林道がはっきり見えてきた。
ブルーシートが掛けられた重機が見える。


12:00、いったん下る。
12:12、振り返って歩いてきた尾根を見ると、うれしい。よく歩いたな、って。


尾根が広くてややこしい。少し右に寄りながら登っていく。
とにかく分かりにくい。古い赤テープが初めて出てきた。
12:50、汗谷山が低く見えてきた。
左斜面は伐採地に低木が生えてきて落ち着いた状態だ。

12:57、やっと頂上、1125m。すごーく広い。
山名板なんかないと思ったら鶏冠山で見たキティ山岳会のがあった。
もう1枚は字がはげて読めない。
白いプラスチックの何も書いてない板もあった。


シダの中に座ってガスでラーメンを作る。
暑いかと思ったけど、じっとしてると背中が寒くなり、
ラーメンの温さがいい。
デザートにビワとゼリーを食べ、コーヒーを飲んでさあ、下山だ。

13:40、私が置いた杖のところから森に入る。
赤テープが2個ほどあって、下り続ける。
あら、頂上はさっき見えなかったけど気がつかなかったのね、
と言いながら写真を撮る。
でも折った枝が1本もなく、落葉蹴散らした痕跡もない。変ね・・・
見える尾根が違う!やっぱり変だ!
違う尾根に出て最後は川の中をジャブジャブ渡るなんてことになったら大変。
千本山の悪夢がよみがえる。

900mまで下りていたのを又頂上まで登り返してみた。

地図を見ながらもう一度慎重に周りを見ながら下りると
見覚えのあるコモちゃんが皮をはいだ倒木を発見。
思わずコモちゃんとガッツポーズ。
尾根を右に行き過ぎていたのだった。

印を発見するたび「えだ!」「つち!」と叫びながら下りる。

それでも分からなくなり、どっちだ?地図を見てコンパス当てて悩む。
ちょっと行ってみて先に何か見つけると、こっちだー、とほっとする。
そんなことが2回も3回もあった。

5時過ぎてそんなになるとさすがにコモちゃんも笑っていられない。
石をゴミに乗せておいたのにも助けられた。

干支の山はマイナーな山ばかりで赤テープなぞないし、
ハラハラドキドキの山ばかり。
鼻歌交じりでのんびり歩ける山に行きたい!とわめく私。

やっと6時前に下山できた。標高540m。
下りてきたとたんにやっぱり「おもしろかったね〜」になる。
危なかったのに。

この山は今までで一番難しい山のような気がする。
藪とか、道がないとか、急だとかでも、
今までは時間が短かったのでなんとかクリアできた。
ここは急登で道がはっきりしない上に距離があって
時間が長いので覚えきれなくて下山が難しい。
いいとこないじゃん!?
シャクナゲがたくさんあっただけ。

奈半利川に沿って車を走らせる。
人家もめったにない柚子畑が続く緑の中を下っていき、
北川温泉には7時に着いた。

お風呂に入ると地元のおばあちゃんが話しかけてきて
田舎の素朴な話に気分が和んだ。
夕食は土佐ジロー鳥を使った親子丼。柚子ゼリーつき。おいしかった。

北川温泉を20:17に出て、高松には23:15に着いた。
2日間で535キロ走った。



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2017年になりました。
エントツ山さんに地図をお借りしました。
雁巻山は印象深い山で、その前後もはっきりと覚えています。