吉野川源流   05.07.18


早明浦ダムの水源、香川県民の命の源を見に行ってきた。
コモちゃんが以前一度行ってるので今日は余裕を持って登れそう。

西条IC、R11、R194、寒風山トンネルを抜け
県道40号石鎚公園線に入る。長尺ダム、水の量は満々とはいえない。
釣り人のボートが浮かんでいる。

越裏門を過ぎると吉野川もだんだん狭くなる。
寺川という集落で右手に上がる林道を行く。
白猪谷バンガローとの分岐からは未舗装。
釣りの格好した人が林道を歩いていた。

お〜、瓶ヶ森林道が見える!うれしい。
見えてるピークは自念子ノ頭、とFRVさんに後で教えてもらった。


ノリウツギが咲く道をどんどん行くと、
ガードレールに「吉野川」「源流橋」と書かれている。
この右岸が登山口。少し戻って大きな広場の駐車場に停めた。

☆FRVさん情報「駐車場からは正面に西黒森が、そこからちょっと先から
源流の碑が見えます。」

9:50、「ここは民有林」という看板から登りはじめる。
「源流モニュメントまで90分」という看板もある。

流れを右手下に見ながら植林帯の中、よく整備された道。
すぐに自然林になる。


小さい白い花がいろいろ咲いている。写真とりながらゆっくり歩く。
苔のついた丸木橋は特にゆっくり歩く。


10:22、沢に下りる。暗い崖下という感じだ。ひんやりして気持ちがいい。


10:40、「源流まで60分」と書かれた、高度感のある恐ろしげなところに来た。
(帰りにここで事件は起きたのだった)

ワイヤーロープをつかんでナントカ対岸へ渡れた。ドキドキ。

11:00、すばらしいエメラルドグリーンの淵が見える。すてき!


沢の石の上を歩く。分かりにくいところもある。
石を積んだケルンや赤テープを探しながらルートファインディング。
丸太も上が削られていて歩きやすい。


「源流モニュメントまで45分」というところで道を見失いそうになる。
山側に上がるのだった。
そしてまた沢に下りる。

水着で来たらよかったんじゃない?落ちて濡れても大丈夫。?
沢を歩くのはどこを歩くか、それが大事だ。
苔むした濡れた岩はだめ、ぐらぐらしてるのもだめ、よく見極めなくちゃ。
コモちゃんの後を素直にたどる私。

しばらく行っても同じ「・・・45分」の看板。この看板は当てにしないでおこう。
11:32、左手にすばらしい滝。あの水瓶に入ったらどんなに気持ちいいだろう・・・
でも冷たくて長く入ってられないだろう。その前に溺れそう。


ヤマブキショウマはもう終わっている。
ギンバイソウは咲き始めたのもある。ツボミの方がきれいだと思うけど。

だんだん石が大きくなってきた。

去年の台風のせいか、倒木が多い。
ヤマアジサイがなんとも涼しげ。

12:10、また右岸に登り、山道になる。ほっ。
12:19、カツラの大木。これは大きいので瓶ヶ森林道からもわかるそうだ。すごいね。

12:24、ずっと先で光っているモニュメントが見え始めた。
あとすこしだー。

お〜、今日初めて会ったのは岩の上で休憩しているニコニコ顔の男性。
(あとでわかったのだが、HP「滝・川・渓谷」のFRVさんだった。
おしゃべりすればよかった・・・)

12:28、モニュメントに到着。すばらしい森の中の源流。
ステンレス製の丸いモニュメントは四国の地図が切り抜かれている。
ホント、吉野川は四国全体の貴重な財産だわ〜。
これは上の瓶ヶ森林道から下ろしてきたそうな。
「源流 ここから吉野川の水は流れ出す」と書かれている。
この水が涸れませんように、
もっと山からいっぱい集めて怒涛の滝のように流れますように。

まだ先に滝もあるけど、今日はここまでにした。
コモちゃんはおいしそうにビール。いなり寿司とチョコムース。

13:00、出発。下山中、男女組と単独男性に会う。

14:20、事件がおきた。一番急なはしご。

このはしごを登る私を先に上がったコモちゃんがカメラで写そうと
リュックを置いたとたん、ごろごろと落ちてしまったのだ。
私の横をすり抜け(手を出すこともできなかった)、
いったん下に落ちて止まるかと思ったのに勢いがあったので
ドボンと水の中へ。流れが速いので一気に下流へ。

(事件5分前の画像。リュックは黄線のように落ちた。)

コモちゃんは探しに下りてみたがちょっと下ったところで止まってる、という。
でもそこへは行けそうにない。車のキーはズボンだし、
そう大事なものは入ってないのであきらめようと、仕方なく中腹道へ戻った。

少し歩くと下の沢の中で止まっているリュックがよく見える。
これは事故だと思われたら困るので回収しなきゃ、とコモちゃんは言う。


そうだけど、どうやって下りるの?下りてもあそこまで行けるかどうか、
ここからでは見えないし、と反対する私をふりほどき、
ズリズリの急斜面を下りていった。

上からずっとコモちゃんが見えたからよかったけど、ものすごく心配だった。
濡れて重くなったリュックを担いでハアハア言いながら上がって来た。

高度計を見て「なんや、15mか・・・」
そんな問題ちゃう!んもう、無理するんだから・・・たいしたもの入ってないのに・・・
「いや、この前買った9000円のTシャツ惜しいやんか」
そんなもん、何枚でも買えるやん・・・・んもう!
(登山日付の入ったれいほくネイチャーハントガイドは惜しいかなー)

15:00、下山終了。
ずぶぬれのコモちゃんは全部着替えて一休み。
鶴ノ子ノ頭に行く予定だったが、疲れがどっと出てきたのでやめて、
瓶ヶ森林道をドライブすることに。

県道に戻り、名野川に沿って緑陰ドライブ。
途中工事中で時間制限があったけど、無事通過。
瓶ヶ森林道のよさこい峠に出る。

ここのお茶屋さんに寄っておでんとアイスクリンを食べながら世間話。
氷室祭りは大雨で大変だったとか、
去年から冬は石鎚公園線は閉鎖されるようになったとか、
お店を閉めてると寝込んでるのかと心配する人がいるとか、
手箱山へは大瀧近くの登山口からの道は刈り払いしてあるとか、・・・etc
休日だけ開いてるよさこい茶屋、本川ジャガイモとこんにゃくがおいしい。


瓶ヶ森林道ドライブ、標高1100m〜1700mくらいを走るので展望がいい。
脇に咲く花も高山植物。

さっき行った吉野川源流の上をドライブしてるわけだ。
「源流の碑」辺りはガスっていて下は見えなかった。

寒風山登山口もさすがに5時半では1台だけ。
R194号線に戻って、木の香温泉へ。
汗を流し、すっきりして帰宅。

ドキドキ事件があったけど、今日も楽しかったー。
梅雨明けしてしまったけど、早くまた雨が降りますように。

「この歩道はシラザ峠へと続いており古くから瓶ガ森への登山道として利用されていた」
と、れいほくネイチャーハントガイドに書かれている。
すごいねえ、昔の人は!ものすごいロングコースだわー。


山のこもれびHOME