天狗峠   05.03.12

国道32号線大歩危で橋を渡り、祖谷トンネル抜けても雪はなかった。
西山林道、最奥の民家を過ぎると、だんだん雪が出てきた。
作業してるところを過ぎ、廃バスも過ぎて雪が深くなり、広場の先は行けそうにない。

 
広場に駐車して準備をするが、寒いので指がうまく動かない。
そのうち香川ナンバーが1台。3人は私達より先に出発した。
9:48、私達もやっと出発。道は凍ってすべりやすい。
北側は硬い雪がかなり残っている。

9:58、でもいつもの登山口にはもう雪はない。
 
取り付きの植林帯、うっすらと夕べの雪。

杉林と自然林の間を行くようになると雪が増えてきた。
でも適度に硬いので歩きやすい。
 
10:46、ちょっと急な登りになる。汗をかきそうなので1枚脱ぐ。

11:00、1476mピーク。休憩。魔法瓶のお茶もぬるい。
止まると寒いなあ。
ここまでは夏時間で来れたが・・・・。

11:11、いったん下るがすぐに上り。

おもしろい形のブナがたくさん
右を見ると木の間からなだらかな白い「牛の背」が見える。
広い急斜面になると昨日の雪で見えなくなった踏み跡を目を凝らして探す。
新雪もあって、ズリズリ滑る。
先行者もアイゼンをつけたみたい。

私もアイゼンをつけ、ついでにチョコレートと羊羹の休憩。
 
女性が1人「この先はスノーシュウでないとだめだからー」と下りて来た。
男性二人はスノーシュウをつけてるのだな。
私達は車に置いてきてしまった。うっかりだったわ。
確かに時々ずぼっと入るので、そっと登っていく。
夫は意地になって(面倒くさくて)アイゼンしない。
雪が締まってるのでアイゼンがよく効くのになあ。

 
あ、霧氷だ。薄日がさしてきれいだなー。
うれしいなー。でも疲れたよー。
 
12:24、先行者2人がスノーシュウで降りてきた。
「天狗峠まで行ったけど、ものすごく風が強くて寒くて引き返してきた」
ほー、じゃ、私達も峠までがやっとだわー。
樹林帯抜けてからがすごく長く感じる。
斜面もかなり急。


振り返ると落合の集落がぼんやり見える。
 
牛の背から天狗塚。
ひょっとしてあの稜線を誰か歩いてるのかな・・・


きれいな形の木の向こうに西熊山。
よくここまで来たわ〜、いい景色。

さらに雪交じりの風がビシバシと強くなってきた。
ここからが長〜〜く感じた。
霧氷に近づいて写真撮りたくても、もうそんな元気はない。
 
12:58、やっとのことで天狗峠。高知側から風が吹き上げてきている。
うー、凍りそうだ。鼻水がほっぺたに飛び散っている。
そいでもって凍ってる、きたなー。
 
孤高の天狗塚。夏は25分で行けるけど、今日はここで撤退だ。すぐに下山。
 
斜面でシリセードをしてみた。
おもしろいけど、お尻が踏み跡のでこぼこに当たって痛い。
 
樹林帯に入ると風が弱くなってほっとする。
それでもガスストーブでラーメン、という感じではないので、
立ったまま、冷たくて硬いおにぎり1個をほおばる。
ペットボトルのお茶は凍っている。
 
14:30、いつもの登山口に帰ってきた。下りは夏時間と同じだ。
 
雪が溶けた林道を歩いていると、鹿の死骸。きゃ〜、こわい。
もう骨になっている。無残だ。角から見ると子どもかな。
行きには無かったようだが、どうしたのだろう?
雪の下に隠れてあったのかしら。
えぐいので写真は撮らなかった。
 
車を走らせると、雪が本格的に降ってきた。
山でおにぎり1個食べただけなので、おそば屋さんに入る。
窓の外は真っ白。温かいおそば、おいしい。プツプツ切れるけど。
温泉に入ってると猪鼻峠越えれなくなるかもしれない、
ということでそのまま高松へ帰った。
 
思わぬ春の雪。でも霧氷が見れてよかった。


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