浦上は禁教令の下、200年余も教会も神父もいないままでキリスト教が継承された地です。
カトリック信者も多く、白木やこうらんば、経が峰などの切支丹墓地(カトリック墓地)があります。
ここには、1865年、その前年に建った大浦天主堂(教会では唯一の国宝・現存する日本最古の教会・正式名称は、日本26聖人殉教者聖堂)を訪れ密かに信者であることを告白した女性のお墓もあります。この告白は信徒発見として世界を驚かせたそうです。
浦上は原爆の被害が最も大きかった地域です。そしてこれらの墓地の墓碑の多くに昭和20年8月9日没とあり、中には一家全滅と刻まれたお墓もあります。あの惨禍を再び繰り返してはならない。
禁教令の中、仏式を拒んで、丸い石のみのお墓が残っている