新東京タワー(スカイツリー)

2010年10月1日

所用で上京のついでに、完成時には634mにもなるという建築中のスカイツリーの見学にでかけた。まずは上野に。ご存じ上野公園の西郷どん。西郷像の斜め後ろには彰義隊の記念碑がある。写真パネルなどが飾ってあった家屋は無くなっていた。
気がつくと、ここからもスカイツリーの頭が見えていた。

上野から地下鉄で浅草に。浅草寺の雷門をくぐり、賑やかな仲見世を通り五重の塔を見て本殿前の広場に出る。


初詣は、ただただ人の流れにのってゆっくり周囲を見回すことがなかったことに気付く。ここには大きな狛犬のある浅草神社(三社様)もあれば、弁財天を祀る弁天堂もある。「鐘は上野か浅草か」といわれた江戸期の「時の鐘」も残っている。改めて平和の大切さを思う地蔵様もいる。戦災者供養平和地蔵尊と母子地蔵尊。伝法院通りに向かうとスカイツリーが見えた。

浅草寺をでて隅田川に向かう。台東区側、隅田川公園の一角にも戦争の悲劇を今に伝える碑があった。1945年3月10日の大空襲は10万人の犠牲者を出したという。この碑の場所は、数多くの亡骸を仮埋葬した場所だそうな。 あの空襲は早乙女勝元氏や海老名香代子さんの体験に基づく著書に描かれる。原爆の放射能被害こそないが、木と紙を多用した日本の家屋を効果的に焼き尽くす研究を重ね、人口の密集する下町を狙った無差別殺戮が行われたことを忘れてはなるまい。
碑のそばには鎮魂の曼珠沙華が咲いていた。

隅田川を挟んでスカイツリーは、ほぼ全容を現す。吾妻橋と川とスカイツリー。
川の流れは豊かで穏やかだ、眺望も良い。ここで阿鼻叫喚の地獄図があったとは。そして今、川の畔にあるブルーのテントの住民はどんな日々を送ってるのだろうかと思う。

吾妻橋を渡ると墨田区向島である。直ぐに東部伊勢崎線業平橋駅横の工事現場につく。ここまでくると今度は高すぎてデジカメに全長は収まらない。確かに高いが、稲佐山を越えているとは思えないが現在は470mと表記されていた。