山王神社の被爆クスノキ

焼けた大楠大砲 山王大楠

シリーズのはじめに被爆地・長崎を代表する大楠から。
長崎市坂本町、旧浦上街道沿いの山王神社の境内にある2本の大楠は 1800年代の長崎名勝図絵にも描かれている。市内でも屈指のクスノキの巨木である。市指定の天然記念物。日本の音風景100選にも選ばれている。樹齢は400年を超えるといわれている。
写真左は原爆で枝葉を飛ばされ幹も裂け、蘇生は覚束ないと思われた山王神社のクスノキである(米国戦略爆撃調査団撮影)。70年は草木も生えぬといわれた原爆。しかし2ヶ月後の10月はじめ、熱線・爆風をまともに受けた反対側の幹に新芽を出しやがて枝葉を茂らせ、原爆から立ち上がった人々に復興の希望を与えました。
青々と葉を茂らす現在の大楠、原爆で主幹が折れたが、2本の木は、樹高21mと17m、幹周りは8m強、6m強、2本の枝が交錯し東西に40m南北20mの大樹冠をなしている。
2006年の台風でも枝が折られたが、この折り、幹空洞から原爆で飛ばされたと思われる石なども見つかった。樹皮がはげ空洞となった部分は治療されている。 山王神社の2の鳥居は原爆で片足を吹き飛ばされいまも一本柱で立っており、3の鳥居の柱は、この巨木の下段で坂本町原爆殉難者の慰霊碑になっている。修学旅行や平和学習で訪れる生徒で賑わっている。