裏「ションヤンの酒家」
簡単に言うと「人生色々」ということなのだろうが、これではあまりにも簡単に言い過ぎだ。
女が一人で生きていくっていうのは辛いことが多い。
それは「理解」できる。
だが、残念ながら「共感」には至らない。
孤独と闘いながら生きる女性なら涙を流して感動するかもしれない。
シャンテシネでの上映は正解だと思う。
この映画で鴨の首はちょっと食べてみたくなった。
しかし、よりにもよって鴨の「首」なのはなぜなんだろう。
本当に中国では普通に鴨の首を食べるんだろうか。
豚足みたいなものだからありなのかなぁ。
本編を観ていて辛かったのは、境遇が複雑すぎること。
家族が全員一緒になるシーンがないため個別に記憶にとどめなければならない。
家族以外の関係者で名前しか出てこないキャラもいるし、どうも画面に出てこない兄弟もいるようだ。
もうちょっと映像で説明してくれたら伝わりやすかった。
20年くらい経って酸いも甘いも噛み分けた頃にもう一度観たら、全く違う感想になる可能性もある。
とりあえず分かったことは、自分はこれを飲み込めるほどに不幸でも苦労してもいないらしいということだ。
