母と一緒にセミナーに参加して

 2005年4月から広島でS先生の教室に通っているK.Mです。二日目のセミナーに、母と一緒に参加させて頂きました。その母が、たった一日の参加で驚くほど元気なりました。
ほんとうにありがとうございました。

 母は一昨年脳梗塞で倒れました。幸いにも比較的軽い方でリハビリにより手足は、かなり良く動くようになってきていました。ところが、肝心の気力は一向に回復する気配が無く、むしろだんだん元気がなくなり、家族の心配の種でした。

以前は、旅行が好きでじっとしていないタイプでした。また、陶芸が趣味で、公民館のサークルでワイワイガヤガヤ楽しく過ごしていました。ところが、脳梗塞で倒れて以来、趣味の陶芸にも行く気がしないという状況でした。何事にも、弱気な感じがし、もうこのまま寝たきりになっても良いようなことも言い、息子としてとても心配でした。

 私は、以前から興味のあった気功を一度体験してみようと四月から広島の教室に通い、S先生の指導を受けていました。稽古では、初日から気を感じることが出来、また自分で気を疲れたところに当てると元気になるという驚くべき効果を実感していました。

母を元気にするには、これしかないと思い、まず、体験に母を誘ったところ、母もその気になり4/30(土)に呉の道場に二人で体験入門をさせて頂きました。

稽古ができるかと心配しましたが、S先生が椅子をもって来てくださり、「いつ休んでもいいから無理せんでいいからね」とやさしく声をかけて頂きました。
実際の稽古に入ると普段は、ほとんど体を動かさない母が、かなりの稽古をこなせたのは驚きでした。

対気の時間では、座って休んでいる母に、女性の方が近づいて来られ、気を当ててくださりました。とても、親切にして頂き、胸があつくなりました。

さらに武澤先生の気を受けると、母は暖かくて気持ち良いと言い、みるみると元気になる感じでした。随分と元気になり稽古を終えることが出来ました。

道場の方は、みなさんとても親切で明るく、居るだけでも心地良いものでした。

家に帰ると母が元気になったと家族も大変喜んでいました。
さて、一度は元気になった母ですが、日が経つに連れ、また元気を無くしているようでした。少々残念な気もしましたが、セミナーがあることを知っていた私は、セミナーに誘いましたが一日は長いため、母は行くのをためらっていました。半ば、あきらめ気分でいましたが、気を当てながら、どうする?、どちらでも良いよ というと、やっぱり行こうと言いました。

私の気で少し元気になって、行こうという気なったとの事でした。ただし、一日はずっとは無理、早めに帰ると言っていました。

前置きが長くなりましたが、ここまではセミナーに行く前の話でした。

 5月4日いよいよセミナーです。
朝、受け付けを済ませた時にも、母は午前中で帰るつもりでした。午前中で帰る予定というと、S先生が「寝とってもいいけん、おりんさい。絶対おった方が良いけん」と、おっしゃってくださりました。

さて、9時−12時の午前中の稽古が始まりました。
体験の時よりも、時間をかけてじっくりと各動作が行われ、私としてはより深く気を感じることが出来たように感じました。母も体験の時よりリラックスして稽古をしているようでした。元気に午前中の稽古が終わりました。

さて、帰るか残るか、どうしようと母と相談したところ、二時間休憩があるけん、横になって休めるし、ということで2時-4時の稽古には、取り合えず参加することになりました。
幸いにも母は、引き続き元気に参加することが出来ました。

さて、4時に稽古が終わりました。さすがに母もこれが限界で帰ると言うだろうな、私は、もっと稽古したいのに・・と思いながらも、母の気持ちを尊重しようと思い、相談したところ、休憩時間が1時間なら、まあついでに居ろうかということになりました。
きっと、2時-4時の稽古でも、意外に疲れを感じなかったので気持ちが変わったのでは、と思いました。

コーヒーとお菓子を頂きながらの1時間の休憩でした。おいしいコーヒーありがとうございました。

そして、最後の5時-7時の稽古。母は、後ろで殆ど椅子に座っていました。大丈夫かなと思っていました。そして、その時の様子ですが、ネコキックさんの体験記に書いて頂いたように、武澤先生の気を受ける事だけに集中していたら、何か赤い玉のようなものが観えて、額にスーッと入ってきたと申していました。さらに、ネコキックさんとお話をした後の話ですが、帰る間際に武澤先生に気を当ててもらうと、赤い玉が今度は金色に変わったと申していました。

セミナーの威力は凄いと実感しました。母は、最後の頃は、まともに稽古をしていませんが、それでも道場で気を受けているだけで、元気になったみたいです。私もそうですが、一日中稽古をしても、帰りには元気なのが不思議でした。

セミナーを終わった後の母ですが、なんと脳梗塞で倒れて以来行っていなかった陶芸に、二年ぶりに出かけました。陶芸の友達が元気になったと言ってくれたと喜んでいました。
友達は、私が行くと花が咲いたようじゃというんよ。まあ、若い子ならともかくこのお婆さんに。と嬉しそうに報告してくれました。

さらに、娘と豊栄(とよさか)まで、そばを食べに行ったりと、ほんとに見違えるように元気になりました。目の輝きが以前とは全然違います。頭の芯がぼんやりしていたのが晴れ、清清しいとも行っていました。

なお、母は、セミナー以来自宅で少し稽古しています。それもいいのかも知れません。

一日のセミナーでしたが、その効果は計り知れないと思いました。いつかは、父も参加させて父も元気にしてやろうとたくらんでいます。

思えば5月4日のセミナーの日は、母の76歳の誕生日でした。この日を境に、母は生まれ変わったように元気になりました。今まで、親孝行らしいことはしていないに私にとっては最高の誕生日のプレゼントを贈ることが出来たと思っています。

武澤先生並びにS先生、また一緒に受講された皆様、ありがとうございました。

広島市:K・M