平成22年秋季気功セミナー感想文
セミナーに参加して感じたことは、気の交流をしたときに、飛ばされて壁にぶつかったり、走り出して何回も往復する人がいます。
私には、原理が分からないのですが、丹田に気のエネルギーが入って、それが影響するように思えます。丹田に気が集まるので、全身の動きになるのだと思います。
走り出す人は、大股で走ります。足踏みするだけの人がいますが、やはり丹田に力が集まった動きになっています。
普段、歩くときに歩幅が短くて、鳩尾(みぞおち)に力を集めて歩いている人でも、丹田に気が入ると、大股で全身を使って走るようになるのだと思います。
私も以前、気功の教室の後は、大股でサッサと歩くので、気功をすると歩き方まで変わると思ったことが何度もありました。それは丹田に気が集まったからではないかと思います。
しかし、丹田に気が集まって全身で動いても、それは、一瞬のその時だけで、すぐにもとに戻って、鳩尾に力が集まってしまう。丹田に力を集めて動くことは健康法だと思いますので、これを上手く使いたいと思います。

◎呼吸法をして感じたこと・・
息を吐いて止める時に、お尻を後ろに出して丹田に力を集めるようにすると、胸が圧迫されないので、息が楽だということです。考えてみると、体操をするときに、正しい体の使い方というのがあって、前屈する時はお尻を後ろに出して、上半身と下半身のバランスを取るのが正しい動き方です。
下半身をまっすぐ固定したまま、上半身だけ前に倒すと、鳩尾に力が集まり肩こりの状態になります。丹田に力を集めるには、お尻を後ろに出して、下半身と上半身の力を同じにしなければならない。
私のように、肩こりが余分にあれば、下半身に余分に力を集めるため、お尻を余分に後ろに出す事が必要です。これにより肩、鳩尾の力を丹田に下ろせるので胸の呼吸が楽になる。
呼吸器の強いタイプの人は前屈傾向があり、いつも手や肩に力が集まっているので、腰椎5番で前屈するといわれますが、これで呼吸が強く出来るのだと思いました。(肩こりの少ない人、腰に弾力がある人は、あまりお尻を後ろに出さずに、丹田に力を集めることができる。)
呼吸器の弱いタイプの人も、前屈傾向がありますが、このタイプの人は緊張すると腰が伸びてしまう。それは腰の力が弱いので(腰に力を集められないので)、上半身に力が集まって胸を圧迫する。
胸の圧迫から逃げるため、腰を伸ばして上体を起こすのですが、そうして逃げれば逃げるほど追ってきて、逃げられない。肩こりを取って、肩の力を腰に下ろすことが大切だと思います。

◎腰が悪いから腰痛がない。
私は昔、時々腰痛になる事がありました。軽いギックリ腰のようになり、腰にゴムバンドを巻いて仕事をする事が時々ありました。しかし、この10年あまり腰が痛いと感じることはほとんどありません。そのかわり肩がこって、呼吸器や心臓が不調になりなんとかしたいと常に思ってきました。そして4〜5年前から腰が悪いから肩こりになったのに違いないと思うようになりました。
私の知人は、酒をよく飲むからか、腰痛で苦しんでいましたが、ある時をさかいに腰痛が全くなくなった。そして頭痛や肩こりがひどくなり足がしびれだした。それは腰がかたまって動かなくなったからで、かたまってしまうと痛みはなくなる。腰が痛くても、腰の弾力を維持出来るほうが、その分自由に動けるのでいいと思います。私の場合は、腰は固まっていないが、腰が抜けている状態で、腰が働いていない事を今回気付きました。
私は気功の練習で丹田に力を集めますが、その力はお腹に集まって、腰に集まってなかった事に気付きました。丹田はお腹でなく腰だと思います。そうしなければ腰の力が発揮出来ない。

◎腰の弾力が体の弾力になる。
肩がこって猫背になると、その反動で腰が反ってしまいます。また、肩こりで肩が上がって下りなくなると腰が伸びたままになって、腰の力が働かなくなります。上半身と下半身が離れてしまい、上半身だけで動くようになるので、力が発揮出来なくなる。腰が反ったりすっと伸びて腰に力がない人は、体力のない弱いタイプだと思います。

◎正しい体の使い方。
私は気功を体のストレスを取り、バランスをとる調整のために使う事に興味があります。気を体の中に通し、自分の体に働きかけるので体の力を抜かなければならない。武澤塾での練習は積極的に気を外に出して働きかける事が主になっていると思います。そのため体を緩めなければ、外に力は出せない。そういう訳で、体の使い方は異なる部分が出ると思いますが、共通のところもあると思います。
正しい体の使い方は、丹田に力を集めることです。前屈ならお尻を後ろに出す。後屈ならお腹を前に出すことで、上半身、下半身の力のバランスをとり、体の中心である丹田に力を集めることです。前屈する時、多くの人は下半身は真っすぐ立ったままで、上半身だけ動かして前屈するので、力が鳩尾に集まって、肩こり状態になります。仕事やスポーツをやる時は、下半身を固定して、上半身を動かしていく事が多い。体でバランスをとるのでなく、力でバランスをとるのですが、日常生活ではこういう動きになることがほとんどです。
体を横に倒す場合も、調整する動きはお尻を横に出すと、そのまま力を抜いて丹田に力を保てる。ねじる場合もねじった足に体重移動すれば、力を抜いて丹田を保てる。私は体の調整のため、そういう動きをしてきたつもりですが、丹田の場所がお腹になっていて、腰が働いてなかったので、有効でなかったと思っています。

今回の感想文を書くことで、私なりに腰の使い方をまとめることが出来ました。
セミナーで感じた事や、普段何となく感じている事をまとめると、私にとって新しい発見があり、その分進歩出来ると思っています。今後も御指導宜しくお願い致します。

広島市:修司・D