episode 7
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とかげのしっぽ? (また生えてくる!?)
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私は、20代の頃からたまに手首に妙な違和感を感じていたのです。痛みとまではいかないのだけど、小骨がずれているような、引っ掛かりのような・・それもしばらく安静にしていると治まっていたので、あまり気にしないでいました。
それが、5年ほど前(現在2017年)に、ひどく手首の骨がずれているような感覚がして、自分で思いっきり手首を捻っていると突然! ブチッ!!! と鈍い衝撃がして、右手の小指が垂れ下がったままになってしまいました。強烈な痛みというのは無かったのですが、見ると手首と小指の付け根の間の少し手首寄りが、こんもりと盛り上がっていました。どうも切れた腱が縮かんで小さなこぶのようになっているようでした。仕方なく近所のM外科で診察を受け、レントゲン写真を撮ってみると、先生が「ああダメですね・・国立を紹介しますから、そっちへ行ってください。」と簡単に言われました。 国立病院へ紹介を受け、行って説明を受けると、手首の骨に棘(とげ)のようなものが出来ていて、その上の腱がそれに擦れて傷ついて切れたようでした。因に、骨に出来た棘を“骨棘(こつきょく)”と呼ぶようです。 先生の話しによると、人さし指に二本腱があるから、その内一本の腱を移行手術するとのことでした。そして、その手術が出来るのは広島県には私しかいませんとのことで、大層自信もお有りになられるようでした。 いろいろと説明を受け、次回入院手術の日取りを決めていただき、その日は少し重い気持で帰宅しました。 そして翌週、入院当日に診察の順番を待っている間に、自分の中で「手術しちゃあダメだ!ダメだ!」と言う声が聞こえて来たように感じたのでした。 自分の診察番号を呼ばれて診察室に入る瞬間に、ここは一旦手術を中止しておこうと決心したのでした。 先生の前の椅子に座った私は「先生・・実は・・今現在は仕事の都合上でちょっと休みを取るのが難しいので、落ち着きましたらその時に手術をお願いしようかと思うのですが・・」と、切り出した私に「えっ! それはセカンドオピニオンか何かですか?」と言われたので「いえいえそうじゃないです。単に仕事の都合上です。」と答えると、何かがっかりされたように、「分かりました。ではそうしましょう。」と言われ、私は診察室をあとにしました。 さて、それからこの垂れ下がった小指をどうしようかと、自分なりに考えて、とりあえず薬指とテープで固定して、小指から手首までをテーピングしました。その期間はかなり長かったように思います。よくは覚えていないのですが、大体2年くらいではなかったかと思います。特に湯舟に浸かっている時などは、マッサージしながら、垂れる小指を左手で真直ぐに伸ばしながら「こうだよ・・こうだよ」と語り掛けながら気入れしていました。それが今ではあまり不自由も感じることなく、小指が真直ぐに伸びるようになり、自由に動かせるようになりました。いつ頃からそうなったのかはハッキリとは覚えていないのですが、自然治癒力が働いたというか、とかげのしっぽのように、切れた腱が伸びて小指と繋がったというか、自分でも不思議で仕方ありません。今では切れた腱が固まって出来ていたこぶも、ほとんど消えて無くなっています。今更ながらあの時、手術を思いとどまって良かったとつくづく思う次第です。ネットで調べてみると、腱の移行手術が成功しても、腱の再断裂というリスクも伴うとありました。たしかにそう感じます。 先日、2017年1月6日(金)08:〜09:55 テレビ朝日の羽鳥慎一モーニングショーを観ていると細胞が飢餓状態になると凄い力を発揮するとやっていました。武澤塾の瞑想呼吸法も細胞を一時的に飢餓状態(酸欠)にするので興味もあり観ていました。以下・・・ |
兵庫県医科大学先端医学研究所で脳梗塞の治療定説を覆す発見がされた。脳梗塞に陥った脳組織の中には生きている細胞はないというのが常識だったが、その中にはこれから役にたとうとして生きているけなげな細胞があったという。 脳梗塞は血管が狭くなったり詰まったりして血液などが送られず脳細胞が壊死する病で、命を落とす可能性もある。一命を取り留めたとしても、壊死した脳細胞が司っていた機能が失われ麻痺・言語障害・認知症などの後遺症が起こりやすい。 松山教授は患者や家族の力になろうと研究を進めた中で、壊死した脳細胞の中でなんとか生き残り脳修復を試みるiSC細胞を発見した。脳梗塞などの脳血管疾患は日本の死亡原因の第4位で、介護が必要になってくる最大の要因とされている。 脳梗塞は脳血管に血栓などが詰まり、その先の神経細胞などが壊死して起こる症状。脳の神経細胞は栄養を多く欲するため、血栓などで血流が妨げられるとすぐに死ぬ。しかし、壊死した細胞の中にiSC細胞という、イモリ等の自切をし体を再生させる細胞と同種の逆行する細胞の存在が発見された。 iSC細胞は逆行することで様々な細胞になることができるため、神経細胞や骨などになることが可能である。このiSC細胞の仕組みを遺伝子レベルで解明すれば心臓細胞や骨髄など様々な部分を形成できる可能性がある。 今まではiPS細胞にその期待がかかっていたが、がんになりやすいという欠点があった。再生医療に使える可能性があるとされるが、松山教授は学会でも心筋などの研究を提案されているというが研究所での費用があまりなく進められないという。今後期待できることは脳梗塞による後遺症などが回復する可能性があるということである。 iPS細胞とiSC細胞の違いについて説明。iPS細胞は一度分化しきった細胞に遺伝子を導入し作り出す多能性を人工的に獲得した細胞であるが、がんになる可能性が懸念されている。iSC細胞は元々体内で自然に生まれる細胞のためがん化の可能性が低いのではとした。今後iSC細胞の実用と応用に期待がされている。 |
と言うように人間にもイモリやトカゲのように、自切りをし体を再生させる細胞があったとは驚きです。
そう言えば、平成5年の暮れに脳硬塞で倒れて、術後平成6年1月6日に入会された0さんは、梗塞で詰った血管を迂回して、バイパスを通していましたが、ここ数年前の検査ではバイパスの血管は正常に血流を確保しているだけでなく、なんと更に新しい血管が再生され機能していたので、担当の医師も驚いておられたようです。正になんとか生き残って役にたとうとしていたけなげな細胞、iSC細胞が気のパワーを得て力を発揮したのかもしれません。当初苦しまれていた後遺症も今では一切無く、とてもお元気です。 エネルギー生成工場であるミトコンドリアを増やしたり、長寿遺伝子(サーチュイン)にスイッチ入れたりするには、カロリー制限や軽い運動等が効果的と言われていますが、私的には呼吸を軽く制限・コントロールするほうがより効果的であると感じています。呼吸こそが命に直結しているし、実際に呼吸法をやってみると気エネルギー的感覚で、自身の細胞の状態が感じ取れるからです。 もちろん生活習慣である食事・運動・質の良い睡眠・排泄等を大切にした上での話です。 これからも更に瞑想呼吸法の実践により、細胞の持つ能力と可能性を追求して行きたいと思います。 |
2017.01.24 筆
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