武澤塾で生命(いのち)のエネルギーをいただいて・・
私は、17年前(64才のとき)に子宮癌の手術をし、それからはホルモンのバランスを崩し、重度の骨粗鬆症に苦しんでいました。度重なる圧迫骨折のため、歩くことも不自由になり、毎日落ち込んでいました。そんなある日、近所の方がとても元気になられていく姿を見て、尋ねたところ「武澤塾に通いはじめてとても元気になった!」と教えてくれました。「私も元気になりたい!!」そんな一心で道場に通わせていただき、9年目になります。
はじめのうちは通うのが精一杯で、家族の者も「そんな身体で道場に通うなんて無理だから止めなさい!」と反対されました。事実、通うといってもバスの乗り降りが不安でタクシーでしか通えず、はじめの4ヶ月間は立っているのもままならない状態で、ずっと道場の後ろに座って、ただただ先生や皆様の気を受けている事しかできませんでした。ところがそうやって道場に座って、知らず知らずですが皆様の気を受けている間に、次第に体調も良くなり少しづつ稽古ができるようになりました。行く時はタクシーで行っても帰りは身体がとても軽くなりバスで帰れる。というように稽古をすると身体が喜んでいるように感じられるようになり、今では行きも帰りもバスで通っています。気分のいい日は、いつものバス停でないところで降りて歩いたりもしています。
2年程前、不注意によりまた圧迫骨折で寝込んでしまい、トイレに行くのも不自由で、稽古を休んで寝込んでいた所、武澤先生がお見舞いに来て下さり、ベッドに寝たままの状態の私に気を入れてくださいました。そのときの感覚は一生忘れられません!。「スースー」という気持ちのいい、まるで春風が私の身体の中で吹いているのです!。言い様のない心地良さで、私は眠ってしまいました。そして目が覚めると今までどうしようもなかった身体が信じられない程軽いのです!。それからと云うもの、1ヶ月足らずでまた道場に通うことが出来るようになりました。
入門当初は通うのが無理だからと反対していた家族も私が元気になる度に驚いて「元気になれるんだから道場に通いなさい。」と勧めてくれるようになりました。そして現在まで休まず通っています。一生、武澤塾に通い続けるつもりです。そして今、こうして生き生きと充実した毎日が送れるのは武澤先生をはじめ塾に通っていらっしゃる皆様のお陰だと感謝しております。
平成14年5月1日 平田サツ子(81才)