なんと不思議なことでしょう? あれほど辛かった頭も体も本当に楽になりました。現在(いま)、私の体がこんなに改善されるなんて、信じられない思いで一杯です。普通であることが、こんなにも幸せであると云う事を、しみじみと感じています。

と言いますのも、私の場合、平成8年の9月に目の癌で、右眼球の摘出手術を受けまして、その影響もあるのかどうか解らないのですが・・・

昨年(2009年)の12月3日に自転車に乗っていて、車と衝突! それで手首を骨折して手術をしました。それからしばらくすると、全身が痺(しび)れてきたのです。その後、骨折は完治したものの、痺れの感覚は次第にひどくなって、整体してもらっても、指圧してもらっても一向に楽にはならず、いよいよ5月6日には痺れを通り越して全身がマヒし始めたのです。病院で検査しても異常は見つからず、次々と薬を変えられるだけで、原因がお医者さんにも分からない。私が辛い辛いと言っても、「わしも35年医者をやっているが、こんなのは看たことも無い!」と完全にサジを投げられた状態でした。

全身が麻痺して、頭は何かに押しつぶされるような、カチンカチンの感じに日々耐えていた6月の29日に、知り合いの中村さんが自転車のパンク修理に来店され、私の顔を見るなり、どうしたの?その顔!?事情を話すと、「気休めにしか成らないかもしれないけど、とりあえず私が気を入れてあげましょう」と気を入れて下さったのが、あまりにも心地良くて・・なんと表現したらいいのか、夜が明けたみたいでした。スッキリ爽やか(^^)

中村さんに「しわくちゃな顔をして、顔も土色! このままお婆さんになってもいいの? 自分で治す気持ちにならないとだめですよ。」と励まされました。
主人には毎日のように入院してくれと言われていました。よほど私の表情が酷く、傍で見ていられなかったのだと思います。

明日、午後1時半から気功の稽古があるから行ってみないかと、中村さんに誘われ、それまで何処にも行きたくない、出たくない自分が、その時は妙に行ってみたいという気持ちになれたのです。

そして翌日稽古に伺いました。中村さんが「本当に治りたい、治したいと思うのならフリーコースで毎日通いなさい。病気の進行は毎日、老化も毎日確実に進行しているのだから、それを遅らせ改善するのには、毎日稽古、呼吸法を実践することが大事ですよ」とアドバイスをいただきました。私も同感、成る程と思い、その日から道場の休み以外は毎日通いました。

1ヶ月経ったあたりからお風呂に入っても、不思議と体、頭が麻痺しなくなってきました。それまでは症状がひどくてシャワーするのがやっとでした。
道場の稽古では先生のジョークに笑えるようになりました。笑顔が戻ってきました。そして人と話しても疲れを感じなくなり、楽しくて仕方ありません。

それまで、食事の支度も洗濯&掃除も満足にできなくて、主人も困っていました。それが私が稽古に通うようになって、少しづつ改善の兆しが見えてきたのか、主人がせっせと車で送り迎えしてくれていました。6ヶ月経った今では自分で歩いて帰ったりもしています。

先日、主人が「顔に張りが出てきたし、笑顔も元に戻ってきたね」と言ってくれました。感謝です! 今まで家族や周りの人々に多大な迷惑をかけてきました。これからはもっともっと元気になって、自分のできる範囲で恩返しをしたいと思っています。

武澤先生が「多くを望むのでもなく、命輝いてこそ人生!」と言われていました。全く、細胞がエネルギーに満ちていれば、何事も余裕を持ってこなせると思うし、することを楽しむこともできる。しかし、細胞にエネルギーが不足して病気にでもなったら、自分自身が辛いし、周りの人にも多大な迷惑と心配をかける。この度のことで思い知らされました。

現在72才、これから先、何年生きさせてもらえるか分かりませんが・・・

人が生きる上で大事なことは、日々の生活の中で、あれやこれやと、やることは一杯ありますが、優先順位の付け方だと思います。私の場合、武澤先生の言われる、「命輝いてこそ人生」これをモットーに、瞑想呼吸法の実践、毎日の稽古を最優先に考えて行きたいと思います。そうすることで、自ずと何でも余裕を持ってこなせるような気がします。

ここまでに成れたのも、家族の支えと、瞑想呼吸法に導いて頂いた中村さんと、愛の手を差し伸べてくれた武澤先生、そして優しく接して頂いた、塾生のみなさんのお陰と感謝しています。ありがとうございました。

 平成22年12月 吉日
                              松尾 文子

信じられないほどの変化
 私は武澤塾の瞑想呼吸法と出会って、あっという間に丸三年になりました。そして前回の体験記から二年半経ちました。

その当時、全身が麻痺していて、人と会って話をする事も、食べることすらも辛く、どうでもよいと感じていた私でした。

そんな私が三年間、道場が休みのとき以外は、毎日稽古を続けた結果、信じられない程の気の感覚を得ることになりました。

稽古を始めた当時はとにかく、医者に見放されたこのからだが少しでも楽になればと、藁をもすがる思いでしたが、今では病気改善という当初の目標をはるかに通り越して、更に年齢を重ねたのにもかかわらず、からだは軽く、心はウキウキと、正に身も心もワクワクする気の世界を楽しんでいます。

 先生の訓話の中で、「気の世界は質と量で決まる!」というのがありますが、自分自身その教えを守るべく、朝起きて必ず一通りの稽古をするようにしています。とは言っても、決して頑張ってしているのではなく、稽古すること自体が楽しくて仕方ないのです。結果、その日一日からだがスッキリ軽く、何をするにも楽しく効率よく物事がこなせるのです。

そして道場の稽古で先生の気を受けると、からだ全身、頬までビリビリ・ジンジンからだ内部はスースー・シャワシャワと心地良く、ときおり強烈な電気が走り、驚きを通り越した感覚です。

 「瞑想呼吸法により、60兆個の細胞の持つ能力と可能性を拓く!」のだと先生は言われますが、病気がきっかけでこの歳になって瞑想呼吸法と出会え、とても元気になったばかりでなく、気功の稽古中に味わう深い安らぎ感に浸れ、明日が楽しみな生き方ができるようになった自分はとても幸せだと思うのです。

 又、具合の悪かった当時の私を知る人が、私の変貌ぶりに驚き、「私も貴方のように元気になりたい」と言って気功の稽古に来られるのは、私のような者でも自分が元気になることで、少しでも人様のお役に立てているのかと思うと、とても有り難く嬉しく思います。

 最後に武澤塾を紹介してくださったNさんには、心から感謝しています。
これからもずっと稽古を続けて行きたいと思っていますので、武澤先生、塾生の皆様、今後ともよろしくお願いします。

 平成25年5月 吉日
F・M