呼吸法で、いま生きている自分を再確認

私は武澤塾に通うこと、早10数年になりますが、思えばこの数年前から呼吸法をしていると何とは無しに気持ち良さや爽やかさを味わう事が出来るようになりました。
これはどう云うことかと思い、稽古後 先生に疑問を投げかけました。それからというもの稽古後に先生と「気と呼吸法」について話し合うことが度重なりました。そこで現在私の理解できる範囲のことを書かせていただきます。

今まで生きて(呼吸法に出会うまで)、呼吸というものをこれといって意識したことも考えたこともありませんが、呼吸が止まれば即ち「死」ということです。呼吸のできる有り難さを感じる今日この頃です。

頭に血が上る、人前で上がる等、そのときの人間の状態はと云うと、呼吸は乱れ早くなり、心も乱れます。逆に心安らかなれば呼吸が乱れることはありません。即ち身体と心は一体であると思います。

先生の言われる呼吸法は、陽の呼から陰の呼に移り無の呼「私流解釈」に入ったときの気持ちよさを味わうことが出来れば身体も心も忘れ(開放され)三昧の境地を味わうことが出来るのではないかと思います。

道場でのわずか2時間の稽古ではありますが、このストレスの多い今の世の中で、すべてを忘れ呼吸法に没頭することにより、今の瞬間を生きている自分を再確認し、新たな自己を見つけだすチャンスを手にしているのではないかと思う次第です。これからもどうぞ宜しくお願い致します。

平成14年9月13日   笹井洋二(61才)